Solana 3.0 テストネット到来。SLVは agave v3.0.0 も 新 Firedancer もサポート、新規立ち上げ、アップデート・移行すべて支援します
オープンソースのバリデータ運用基盤「SLV」最新バージョンにおいて、Solana 3.0 時代のテストネット環境に対応したことを発表

ELSOUL LABO B.V.(本社: オランダ・アムステルダム、代表取締役CEO: 川崎文武)と、Validators DAO は、オープンソースのバリデータ運用基盤「SLV」最新バージョンにおいて、Solana 3.0 時代のテストネット環境に対応したことを発表します。最新の agave v3.0.0 及び Firedancerも、すぐに立ち上げ運用・アップデート、移行できる体制を整えました。
Solana 3.0、テストネットに到来
2025年8月末、Solana テストネットにおいて agave v3.0.0 が稼働を開始しました。このアップデートには、Solana の進化を象徴するいくつかの大きな変化が含まれています。
まず、Alpenglow によるファイナライズ短縮のための準備が進んでおり、すでにコミットが入り始めています。先日の公開投票ではこの Alpenglow 採用が可決され、Solana が100倍速くなる未来は確定しました。
ブロックの最終確定はこれまでの約12.8秒から、今後は 100〜150ミリ秒で完了する見込みです。高速化はすでに合意を得ており、エコシステム全体が大きな期待感とともに新時代に向かっています。
また、トレーダーやデータ分析にとって重要な Shreds の形式にも変更が入り、今後の移行に備えた検証が必須となります。こうした破壊的変更は、先にテストネットで差分を検証しておくと、本番移行時に停止や再処理コストを抑えられます。これに先駆けて対応することで先駆者としてのメリットも大きくあることが想定されています。
現在のネットワーク状況
テストネットではすでに Agave 3.0.0 が50%超のバリデータで稼働し、新しい Firedancer が約30%を占めています(これらが推奨される現行バージョンです)。一方で、約10%のバリデータは依然として v2 系に留まっている状況です。
今回のアップデートはセルフビルドを伴う複雑な作業や破壊的変更が含まれており、運用負担の高さが移行の遅れにつながっています。この「10%の遅れ」は、まさに運用自動化と品質標準化の必要性を示しています。
SLVが提供する移行支援
SLV は、こうした移行や立ち上げを ワン・コマンドで完了させます。テストネットでもメインネットでも、対話式の簡単な設定だけでバリデータを起動でき、3.0.0 で求められるセルフビルドや複雑な調整も自動で処理します。
さらに、SLV は Agave、Firedancer、Jito のすべてに対応しています。利用者は目的に応じて最適なクライアントを選び、即座に環境を構築できます。Shreds の研究を進めたい場合も、SLV ならテストネット環境をすぐに整え、変更点を直接確認することが可能です。
また、SLV は導入時点でノードのパフォーマンス最適化設定も自動で適用します。運用者が個別にチューニングを行わなくても、標準化された高品質な環境を再現でき、Solana 全体のレイテンシ短縮と安定化に寄与します。
参考情報
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Solana agave v3.0.0 リリースノート: https://github.com/anza-xyz/agave/releases/tag/v3.0.0
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SLV GitHub(最新バージョン 0.9.302): https://github.com/validatorsdao/slv
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Validators DAO 公式Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR
SLV は、Solana の進化に歩調を合わせ、複雑な移行や運用の負担を取り除くオープンソース基盤です。
すでに多くのバリデータが 3.0.0 や Firedancer へ移行を進めていますが、これから研究を始めたい方、アップデートに不安を抱える方も、SLV を利用することで安心して「次のSolana」への一歩を踏み出せます。
私たちは引き続き、Solana エコシステム全体の発展と品質向上のために貢献していきます。
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