データセンター向けラック型蓄電システム「PowerX Energy Blade」を発表
AIデータセンターの普及と電力コスト削減に貢献
株式会社パワーエックス(本社:岡山県玉野市、取締役 代表執行役社長CEO:伊藤 正裕、証券コード:485A)は本日、データセンター向けラック型蓄電システム「PowerX Energy Blade」の製品コンセプトを発表しました。本システムは、2027年の提供開始を目指し開発を進めているもので、本日より実装に向けたパートナーを募集します。

AIの普及に伴い演算インフラの電力消費が増加するなか、データセンター事業者にとって、電力コストの管理と安定的な電力確保は大きな課題となっています。送配電網の混雑時に需要を抑制することを条件とする「ノンファーム型接続」※1 の活用も検討が進んでいます。
PowerX Energy Bladeは、こうした課題に対応するラック搭載型の高出力蓄電システムです。高速充放電に対応したリチウムイオン電池セルを採用し、電力系統の需給変動にミリ秒単位で双方向に応答します。最新のAI向けGPUが要求する800V DC給電に対応するほか、既存のバッテリーバックアップユニット(BBU)の代替としても利用可能です。

本システムは、これまで電力を消費する一方であったデータセンターを、電力需給の安定化に貢献する系統リソースへと転換します。蓄電池がミリ秒単位で系統からの要請に応答する一方、独自のソフトウェアがサーバーの演算負荷を制御することで、データセンター本来の処理を止めることなく系統サービスを提供できます。
データセンター事業者は、需給調整市場やデマンドレスポンス(DR)への参加を通じて新たな収益源を確保できます。本システムでピーク電力を抑制・平準化することで、ノンファーム型接続の受け入れによる早期の系統接続、電力供給契約の条件改善、またはサーバー設置台数の最大化といった効果が期待できます。
パワーエックスは、2026年2月に発表した量産型コンテナデータセンター「Mega Power DC」に続き、建屋型データセンターを対象とする本システムにより、蓄電池を活用したソリューション領域をさらに拡大することを目指します。これらの取り組みを通じて、電力と演算の両面からAI時代を支える社会インフラの構築に貢献してまいります。

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項目 |
仕様 |
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ラック規格 |
21インチラック(OCP Open Rack V3準拠) |
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電池セル |
高速充放電対応 8Cクラス リチウムイオン電池 |
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モジュールあたり蓄電容量 |
約3 kWh |
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ラックあたり蓄電容量 |
最大48 kWh(16モジュール搭載時) |
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IT負荷(ラックあたり) |
40–120 kW |
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給電電圧 |
200V DC–800V DC |
※開発中のシステムにつき、最終仕様は変更となる可能性があります。
※1 ノンファーム型接続:系統の空き容量を活用し、送配電網の混雑時には出力制御や需要抑制を行うことを条件に系統に接続する方式。再生可能エネルギーの早期連系を目的に導入され、近年はデータセンターなど需要側への適用も拡大している。
本システムの技術コンセプトと実証データは、ホワイトペーパーとして公開しています。
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