リモートワーカーの77.3%が『十分なコミュニケーションが取れている』、そのうち68.4%が『孤独を感じない』
「リモートワークを当たり前にする」をミッションに掲げる株式会社キャスター(本社:東京都千代田区、代表取締役 中川祥太、以下「キャスター」)は、キャスターで働くメンバーを対象に「リモートワークに関する意識調査」を実施いたしました。
一般的に、リモートワークでは『コミュニケーションが取りづらい』『孤独になりやすい』といった懸念がよく指摘されます。しかし今回の調査により、多くのリモートワーカーがこうした課題を感じていない実態が明らかになりました。以下に、その調査概要を報告いたします。
■調査概要
調査名 :リモートワークに関する意識調査
調査対象 :キャスターで働く国内外のメンバー(業務委託を含む)
調査時期 :2024年10月29日〜11月5日
調査方法 :Googleフォームにて社内アンケートを実施
有効回答数 :454名
回答者属性 :
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年代:20代 9.5%、30代 47.8%、40代 34.8%、50代 7.7%、60代以上 0.2%
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居住地:日本全国、海外に在住
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前職でのリモートワーク経験:ある 44.1%、ない 55.9%
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前職でリモートワーク経験がある場合の経験年数:1年未満 17.2%、1〜2年 13.0%、3〜5年 11.2%、5年以上 2.4%、無回答 0.2%
■調査結果サマリー
・「リモートワーク環境でも、業務に必要なコミュニケーションを十分に取れると感じますか?」という質問に対し、77.3%が「はい」と回答
・十分なコミュニケーションが取れていると感じた人のうち、68.4%が「孤独を感じない」と回答
・「リモートワーク中に、孤独を感じることはよくありますか?」という質問に対し、60.4%が「いいえ」と回答
・「リモートワークで、コミュニケーションが対面の時よりも良くなったと感じる場面はありますか?」という質問に対し、56.4%が「はい」と回答
■調査結果
1. 「リモートワーク環境でも、業務に必要なコミュニケーションを十分に取れると感じますか?」という質問に対し、77.3%が「はい」と回答しました。
その中でも、十分なコミュニケーションが取れていると感じた人の68.4%が「孤独を感じない」と答えました。
2. 回答者全員に「リモートワーク中に、孤独を感じることはよくありますか?」と尋ねたところ、60.4%が「いいえ」と答えました。
さらに、リモートワーク中に孤独を感じない人の特徴について掘り下げてみました。
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上司と信頼関係を築けていると感じている人
「はい」63.9%、「いいえ」1.8%、「どちらとも言えない」34.3%
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同僚と信頼関係を築けていると感じている人
「はい」62.4%、「いいえ」2.9%、「どちらとも言えない」34.7%
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リモートワーク環境でも業務に必要なコミュニケーションを十分に取れていると感じている人
「はい」87.6%、「いいえ」0.4%、「どちらとも言えない」12.0%
リモートワーク中に孤独を感じない人が60.4%にのぼり、その背景には上司や同僚との信頼関係、そして十分なコミュニケーションがあることが明らかになりました。上司や同僚と信頼関係を築けていると感じる人の割合はそれぞれ63.9%、62.4%に達し、「いいえ」と答えた人はわずか1〜3%程度にとどまりました。また、リモートワーク中に孤独を感じない人のうち、87.6%が業務に必要なコミュニケーションを十分に取れていると回答しており、高い数値となりました。
これらの結果から、リモートワークにおいて孤独感を軽減するためには、上司や同僚との信頼関係を意識的に深めることが重要であると考えられます。また、コミュニケーションを活発に行い、仕事上の不明点や相談ごとを気軽に話し合える環境を整えることがリモートワークの成功に寄与するでしょう。
信頼関係を築くための定期的な1on1ミーティングやいつでもチャットでコミュニケーションを取れる環境作りが社員の孤独感の軽減や生産性向上に繋がると考えられます。
3. 「リモートワークで、コミュニケーションが対面の時よりも良くなったと感じる場面はありますか?」という質問に対し、56.4%の人が「はい」、43.6%の人が「いいえ」と回答しました。
(フリー回答)
「はい」と答えた方のフリーコメント
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テキストコミュニケーションの利便性
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情報を整理して相手に伝えやすくなった
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とっさに間違った回答をする機会が減った。チャットで文章を書いている間に思考が整理できているのだと思われる
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その場しのぎのコミュニケーションをしなくて済む
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感情の影響を受けにくい
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一旦冷静になってから的確な返答ができる
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相手の顔色に関わらず、業務の為と割り切って連絡できる
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業務効率の向上
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簡単なリアクションはスタンプで十分である事もあり、余計なコミュニケーションに時間が取られず、集中して作業に取り組むことができる
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記録も残るので後から振り返ることができる。ミスが出てもどこが問題だったのか記録を辿ることで理解することができ、次にどのようにすればいいかすぐに分かり改善が進む
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他の方が質問している履歴を見て、同じことがあった際に参考にできる
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無駄な会話をしなくて済む
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発信タイミングの柔軟性
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発信タイミングにとらわれずに互いの都合がいいときにコミュニケーションを進めていける
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ストレスの軽減
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対面でのコミュニケーションがほとんどないため、強い圧力などは感じにくい
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相手は目の前にいないので、余計な感情に左右されない
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ハラスメントに繋がるようなやりとりが起きにくい
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「いいえ」と答えた方のフリーコメント
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普段家族としか話さないので、対面で人と話すときに少し緊張してしまうようになった
■Alternative Work Lab 所長 石倉秀明コメント
リモートワークは「孤独を感じやすい」と一般的に言われがちですが、今回の調査結果では、リモートワーカーの60.4%が「孤独を感じない」と回答し、リモートワーク環境でも多くの人が孤独感を抱かずに働けていることが明らかになりました。孤独を感じていない人は、上司や同僚との信頼関係を築きながら、十分なコミュニケーションを取れていると感じている傾向が見られました。この結果から、リモート環境でも信頼関係を深め、活発なコミュニケーションを行うことが重要であることが改めて分かります。なお、キャスターには30代・40代の子育て世代が多く、こうした世代は家庭内での育児や日常的なコミュニケーションを通じて自然と人と関わる機会が多いことも、リモートワーク中の孤独感を和らげる要因となっていると考えられます。加えて、趣味や学びといったプライベートを充実させることにより、仕事と生活の切り替えを柔軟に行い、心地よいリモートワーク環境を築いている方も多いようです。
また、リモートワーカーの77.3%が「十分なコミュニケーションが取れている」と感じていることも興味深い点です。チャットツールを活用することで、対面では難しかった効率的な意見交換が可能になったことが、コミュニケーションの向上に寄与していると考えられます。さらに、テキストによるやり取りでは、発信前に文章を見直すことで突発的な感情的表現を控えられ、冷静で建設的なやり取りがしやすいという点も、リモートワークならではの強みといえるでしょう。
石倉秀明プロフィール
数社で営業・新規事業・人事などを経験した後、2016年10月からキャスター取締役COO、2021年7月からは取締役CRO(Chief Remote work Officer)として、リモートワークの推進に従事し、2023年11月に取締役を退任。2023年12月、働き方に関する調査・分析・研究を行うラボ「Alternative Work Lab」所長に就任。
『Live News α』、『ABEMAヒルズ』コメンテーター。著書に『これからのマネジャーは邪魔をしない。』(フォレスト出版)、『会社には行かない 6年やってわかった 普通の人こそ評価されるリモートワークという働き方』(CCCメディアハウス)、『THE FORMAT』(サンマーク出版)など。2023年4月より、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科の修士課程にてリモートワークの研究に取り組んでいる。
■ キャスターについて
キャスターは、2014年9月に「リモートワークを当たり前にする」をミッションに掲げて創業し、フルリモートワークで組織運営を行っております。導入企業数No.1(※1)のリモートアシスタントサービス「CASTER BIZ」シリーズをはじめとした人材事業を運営し、累計5,000社以上(※2)の企業にサービス提供しています。労働人口が減少していく社会において、従来から「仕事とはこうあるべきだ」と捉えられていた労働にまつわるさまざまな「労働バイアス」を解除していくことが当社の使命です。
<会社概要>
会社名 :株式会社キャスター
上場市場 :東京証券取引所グロース市場 証券コード 9331
本社所在地:東京都千代田区大手町1-5-1
大手町ファーストスクエア ウエストタワー1・2F LIFORK大手町 R06
代表者 :代表取締役 中川 祥太
設立 :2014年9月
事業内容 :リモートアシスタントをはじめとした人材事業運営
URL :https://caster.co.jp
※1:国内主要リモートアシスタントサービス・オンラインアシスタントサービス導入企業数比較による自社調べ(2024年2月)
※2:導入社数は複数サービス利用企業の重複を含む延べ数
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