サエラ、PALTAC、TBMが共同開発再生プラスチックを活用したつかいすてない傘「サステナブレラ」を発表
1日当たり約10万本以上が廃棄されている現状に、新しいスタンダードを創出
■ 開発背景
年間約6,000万本、1日当たり約10万本以上廃棄されている一般的な傘は、金属やプラスチックの複合材を接着剤や針金で頑強に取り付けているため、分解が困難でリサイクルに向かず、そのほとんどが埋め立て処理されています。また、強い雨や台風が過ぎ去った街並みに、ビニール傘が乱雑に捨てられている光景は珍しくありません。プラスチックの資源循環が求められるなか、「使い捨てビニール傘を無くそう!ビニール傘は使い捨てではない。」をスローガンとするサエラと、資源循環プラットフォームの構築や新素材「LIMEX(ライメックス)」や再生素材の開発による循環型社会の実現を目指すTBM、環境配慮商品を広く流通させることで持続可能な社会を目指すPALTAC、3社共通の想いからビニール傘の新しいスタンダードを創りあげるために、サステナブレラを共同開発するに至りました。
■ サステナブレラの特長
サステナブレラの傘生地とハンドル部分は、国内の使用済みプラスチックが素材として使用されています。「オールプラスチック」なことで耐久性と安全性にも優れ、「シンプル」かつ「長くつかえる」傘を実現しました。本製品は、2022年4月1日に施行された「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律(プラ新法)」に配慮した製品設計がされており、持続可能な開発目標(SDGs)の「つくる責任つかう責任」や「気候変動に具体的な対策を」等に貢献することが可能です。
1.「リサイクル」素材を使用した環境配慮設計
傘生地とハンドル部分には、TBMが提供するリサイクル素材CirculeX(使用済みプラスチック等を原料とした再生材料を50%以上含む素材)を使用しています。リサイクル素材を積極的に採用することで環境負荷を軽減します。
2.風に強く、錆びない優れた機能性
骨部分は、伸縮性や耐久性に優れた壊れにくい強化プラスチックを使用しています。強い風もぐにゃりと曲がってしなやかに受け止め、折れにくい仕様です。ハンドルやシャフト、骨、石突まで全てがオールプラスチックであり、金属を一切使用していないため錆びる心配がありません。
※一般財団法人日本文化用品安全試験所による「風に強い傘製品性能基準」に基づく試験により、風速15m/sのテストをクリア
3. 人にやさしいデザイン
サステナブレラの石突は、万が一、人に当たってしまっても傷つけることのない安全なフラット設計です。デザインスタジオエス代表の柴田文江氏によるデザイン設計は、傘では希少なグッドデザイン賞(18年度)を受賞しています。
【プロダクトデザイナー】
デザインスタジオエス代表 柴田文江氏/Fumie Shibata
エレクトロニクス商品から日用雑貨、医療機器、ホテルのトータルディレクションなど、国内外のメーカーとのプロジェクトを進行中。iF金賞(ドイツ)、red dot design award、毎日デザイン賞、Gマーク金賞、アジアデザイン賞大賞・文化特別賞・金賞などの受賞歴がある。多摩美術大学教授、2018-2019年度グッドデザイン賞審査委員長を務める。著書『あるカタチの内側にある、もうひとつのカタチ』。
■ 商品概要
商品名:サステナブレラ
サイズ:65cm(親骨の長さ)
重量:350g
素材:傘生地/再生ポリエチレン(CirculeX)
ハンドル/再生ポリプロピレン(CirculeX)
生産国:中国
価格:1,100円(税込み)
発売場所:全国小売店で順次販売開始
《商品お問い合わせ先》
株式会社PALTAC
海外事業本部(担当:程[てい])
TEL: 06-4793-1067
■ 企業情報
株式会社サエラ <製造担当> https://www.caetlaltd.co.jp/
サエラは1991年の創業以来30年以上にわたり傘を取り扱っている。2006年に耐久性ビニール傘の「エバーイオン」を開発・販売。2017年に簡単に使い捨てられてしまうビニール傘とは似て非なる、壊れにくく、錆びない、そして金属を一切使わず、リサイクル可能な、「オールプラスチック」の新しい傘「+TIC」を開発。+TICビニール傘の普及とともにエシカル消費拡大への活動を行っている。人にも地球にやさしい循環型の傘メーカー。
参加会員団体:エシカル推進協議会、気候非常事態ネットワーク、CLOMA
株式会社PALTAC <流通担当> http://www.paltac.co.jp/
化粧品・日用品、一般用医薬品を取り扱う中間流通事業者として「人々の豊かで快適な生活の実現」に貢献することを目指している。20年以上にわたり取組んでいる配送効率改善や返品削減によるCO2排出量の削減、AIやロボティクスなど最新技術を活用した効率的な物流センターの運用など、SDGsの達成に向けた取組みを推進。本製品のような消費者が身近に環境貢献を実現できる付加価値の高い製品の取り扱いを推進し、その価値が生活者のみなさまに伝わりエシカル消費拡大につながる売場提案や販促活動に取組んでいる。
株式会社TBM <素材担当> https://tb-m.com/
TBMは、「進みたい未来へ、橋を架ける」をミッションに掲げ、何百年も挑戦し続ける時代の架け橋となる会社として「サステナビリティ革命」の実現を目指し、環境配慮型の素材開発及び製品販売、資源循環を促進する事業などを国内外で展開しています。石灰石を主原料する新素材「LIMEX(ライメックス)」は、プラスチックや紙の代替となり、枯渇資源の保全や温室効果ガスの抑制に寄与しています。また再生材料を50%以上含む素材「CirculeX(サーキュレックス)」をはじめ、自治体や民間企業などと連携し、使用済みのLIMEXや廃プラスチックを回収し再生する資源循環モデルの構築を推進しています。2021年、日本経済新聞の「NEXTユニコーン調査」において企業価値評価額「1336億円」で4位にランクインし、ユニコーン企業として紹介されました。
*本リリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
*本リリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。
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