プログラミング未経験の高校生がノーコード開発ツールでIoTソリューションを開発 三密回避に役立つCO2濃度測定&AIカメラによる教室内の人数検知等の独自システム
4月からのプログラミング教育義務化に先駆けた実証プログラム を岐阜工業高校で試行
同校設備システム工学科では、この4月から高等学校での共通必修科目となる「情報I」の実証プログラムとして、山口剛正教諭によるGravioを用いた授業が実施され、プログラミング未経験の生徒がIoTセンサーを使ったCO2濃度検知ソリューション、AIカメラによる人数検知システム等を開発しました。
<岐阜工業高校でGravioが採用されたポイント> |
■岐阜工業高校が「Gravio」を導入した背景、効果
岐阜工業高校設備システム工学科は開講から20年以上の歴史をもち、特に、空調分野では国内トップクラスの成績を誇り、設備業界や、空調業界に優秀な人材を輩出しています。2022年4月に施行される学習指導要領の改訂に合わせて、専門学科の教育課程では空気の清浄度を計測する教育を強化する目的でCO2のコントロールとプログラミングを同時に学ぶことのできる教材の導入を検討していました。
そこで、設備システム工学科の生徒が所属する「設備システム研究部」では、プログラミングやAI、IoTを学べる教材としてGravioに着目。プログラミング未経験者の2年生部員4名が、プログラミングが重視される新しい教育課程「情報I」に向けた実証プログラムに基づく実習を開始しました。実習では放課後の部活動時間を使いわずか2ヶ月で空気の清浄度の計測や、新型コロナウイルスの感染対策でも重要とされているCO2濃度を検知できるソリューションを構築。さらにはカメラAIによる人数検知システムなど、Gravioを利用して全てノーコードで開発しました。
【岐阜工業高校の生徒が開発したソリューション・システムの概要】
<CO2濃度検知ソリューション>
推移 | システム動作 | 備考 |
1 | 密閉可能な住宅模型CO2センサーを設置 |
|
2 | CO2センサーがCO2の濃度を計測しGravioへ伝送 | 無線で中継器に伝送 |
3 | 高濃度のCO2が検知されるとLINEとLEDライトでアラート発信 |
|
<AIカメラ人数検知システム>
推移 | システム動作 | 備考 |
1 | 教室、PC準備室にONVIFカメラを設置 |
|
2 | カメラで撮影された画像データをもとに人数を測定 | Gravio画像推論AIで人数測定 |
3 | 測定した人数データはBIツールでグラフ化・可視化 |
|
今後は、AI画像解析による人数検知やIoTセンサーの情報を組み合わせることで、CO2濃度の予測や混雑状況とCO2濃度の関係性に関する分析なども実施し、IoTやAIを活用したプログラミング学習を深めていく方針です。
■「CO2濃度検知ソリューション」における各種装置・デバイスの利用状況
■エンドースメント
【ユーザーコメント】
「設備システム工学科」に在籍する生徒の多くは、設備業界や空調業界に就職します。 |
【岡谷エレクトロニクス(Gravio販売パートナー)のコメント】
「岐阜工業高校でのCO2濃度検知ソリューションの開発」の発表を心から歓迎いたします。 |
参考:事例紹介記事 https://ledge.ai/gravio-school-gifu/
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
■「岐阜県立岐阜工業高校」について( Webサイト https://school.gifu-net.ed.jp/gifu-ths/zennichi/ )
まもなく創立100周年を迎える、歴史と伝統のある高等学校です。平成28年度から3年間の「スーパープロフェッショナルハイスクール」、令和元年度から3年間の「地域との協働による高等学校教育改革推進事業」(いずれも文部科学省研究指定)を受け、先進的な取り組みが評価されています。
Society 5.0への具現化をはじめ、地域産業に貢献する学校として今後ますます活躍が期待されます。
■「岡谷エレクトロニクス」について(Webサイト https://www.oec.okaya.co.jp/ )
岡谷エレクトロニクスは名証一部上場企業である岡谷鋼機株式会社の100%出資にて1984年に設立。ものつくりに貢献し、付加価値を高めるソリューションを提供するパートナー企業を目指し創業当初から数々の世界的大手企業とパートナーシップを結び、新たな市場を開拓し続け、半導体やソフトウェア、電子部品などの製品をすることで新たな時代を切り拓いてきました。
■「アステリア株式会社」について( Webサイト https://www.asteria.com/ )
アステリア株式会社(2018年10月にインフォテリアから社名変更)は、企業内の多種多様なコンピューターやデバイスの間を接続するソフトウェアやサービスを開発・販売しています。主力製品のASTERIA Warpは、異なるコンピューターシステムのデータをノーコードで連携できるソフトウェアで、大企業、中堅企業を中心に9,594社(2021年12月末現在)の企業に導入されています。また、Handbookは、営業資料や商品カタログ、会議資料などあらゆる電子ファイルをスマートフォンやタブレットで持ち運べるサービスのスタンダードとして、1,641件(2021年12月末現在)の企業や公共機関で採用されています。
■AI搭載IoT統合エッジウェア「Gravio」について( Webサイト https://www.gravio.com/jp )
Gravioは、データ連携ツール国内シェアNo.1の「ASTERIA Warp」で培った技術をベースにIoT向けに進化させ、AI機能を搭載したエッジコンピューティング型のIoT統合ソフトウェアです。ノーコードと直感的な画面設計により、使い勝手の良さを重視。更にはAIを活用した認識技術の内蔵とマルチプラットフォーム対応が、インテリジェントエッジとしての活用シーンを飛躍的に拡大。各種認証済みセンサーの無償貸出プログラムもご用意し、導入の際の複雑さを解消。様々なデータの収集、加工、連携もインテリジェントに。簡単かつ迅速なIoTの利活用を実現します。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
アステリア、ASTERIA、Handbook、Gravioはアステリア株式会社の登録商標です。
その他記載されている会社名、製品名、サービス名、ロゴ等は各社の商標または登録商標です。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像