~アデランスの新人工毛髪研究発表~第14回アジア繊維会議において「テキスタイル材料分野における最優秀論文賞」を受賞
総合毛髪関連企業・株式会社アデランス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 津村 佳宏)は、2017年6月27日(火)~30日(金)、香港理工大学(香港九龍:中国)において開催された第14回アジア繊維会議(ATC-14)で、新人工毛髪に関する研究発表を行い、「Best Paper Award : Textile Material(テキスタイル材料分野における最優秀論文賞)」を受賞しました。
会期中の30日(金)に当社の商品企画開発部・佐藤 駿祐が登壇し、人毛に近い光反射特性(艶感)とウィッグ用人工毛髪として要求される強度・剛性の両立を、ポリアミド6とポリエチレンテレフタレートのブレンドを用いた鞘芯構造複合繊維の製造条件の最適化により達成した研究成果について発表を行いました。
「Best Paper Award : Textile Material(テキスタイル分野における最優秀論文賞)」の受賞ポイントは、以下の通りです。
1)人工毛髪という製品開発に、企業と大学の共同研究により、科学的視点を導入して取り組んでいること。
2)人工毛髪の表面粗面化による外観改良に当社独自の技術を導入していること。
3)ここで生じる「粗面化を高めると繊維の剛性が低下する」という二律背反する課題に、複合繊維という新たな技術を導入して解決を図っていること。
アジア繊維会議は、繊維や布地に関するあらゆる分野の最新の研究成果を発表するフォーラムです。伝統と現代を統合して次の十年の繊維科学や工学の進歩につなげるため、また、正しい知識を共有し、この分野において世界的な科学者や研究者を育成するためのプラットフォームとして隔年で開催されています。第14回を迎える今回は、主催するアジア繊維専門組織連盟(FAPTA)の加盟国・地域のひとつである、香港の九龍南部の紅磡(こうかん)で開催されました。会場となった香港理工大学は、最先端研究を行っている大学として世界的に著名であり、繊維関連では、機能性テキスタイル素材、スマートテキスタイル、ファッション・デザインなどの最先端の科学・工学から、紡績、織編、染色加工などの基礎分野までを幅広く網羅した教育体系と、これを支える研究陣を擁しています。会議の内容は、繊維・テキスタイルのあらゆる分野を網羅した研究開発や応用事例、さらには、各国の繊維業界の動向、マーケティング手法まで幅広く、150件を超える研究発表が行われました。
アデランスはトータルヘアソリューションにおけるリーディング企業の使命として、経営理念の一つである「最高の商品」の開発および毛髪関連業界の発展を目指し、機能性人工毛髪以外にも医療用ウィッグの研究開発、育毛・ヘアスカルプケア関連研究、抗がん剤脱毛抑制研究など、産学連携にて毛髪関連の研究に積極的に取り組んでおります。
その産学共同研究の成果を国内外の学会を通じて発信し、また、世界の研究者に研究成果について議論して頂くことは、毛髪界の更なる進展につながるとともに、ひいては多くの方の髪の悩みの解消に寄与するための、当社のCSR(企業の社会的責任)活動の一環でもあると考えております。
■Best Paper Award : Textile Material 受賞に対する関係者のコメント
東京工業大学 物質理工学院 材料系 鞠谷 雄士 教授
「ATC(アジア繊維会議)の運営の主体は、FAPTAです。Federation of Asian Professional Textile Associations(アジア繊維専門組織連盟)という名称から分かるとおり、高度な繊維研究を行うことができる組織の集まりであることから、自ずと、研究発表も質の高さが確保されています。現在の構成国・地域は、韓国、中国、台湾、香港、オーストラリア、インド、イラン、そして日本です。タイ、ベトナム、バングラデシュなどの繊維分野の発展の著しい国も構成メンバーになるべきとの意見もありますが、十分な研究の質が確保されないとする反対意見もあります。今回の主催者である香港理工大学は、最先端研究を行う大学として世界的に高ランクに位置し、繊維の分野では、紡績、織編、染色などの基礎から、スマートテキスタイル、ファッション・デザイン、マーケティングまでを幅広く網羅した教育体系と、これを支える優秀な教授陣を擁することを誇っています。今回の会議では、この香港理工大学の性格を反映し、全体的にはテキスタイルサイエンス寄りの発表が多く集まっていましたが、そのなかで、材料科学的な視点の我々の研究を高く評価して頂いたことは、素直に喜んで良いと思います。」
株式会社アデランス 商品企画開発部 サブマネージャー 関 正敏
「格式のあるアジア繊維会議でBest Paper Award : Textile Materialの受賞は光栄に思います。人工毛髪は、一般的な繊維分野とは要求される性能がかなり異なる特殊な分野であるにも拘らず、研究の対象として評価されたことで、今後の励みになります。」
株式会社アデランス 商品企画開発部 佐藤 駿祐
「アジア繊維会議で発表する機会を頂いたことや研究について高く評価して頂いたことに感謝しています。海外での英語発表ということで苦労したところもありましたが、この苦労も今後の人工毛髪開発に活かしていければと思います。」
セミナー概要
学 会 名 称 :第14回 アジア繊維会議(14th Asian Textiles Conference, ATC-14)
会場:2017年6月27日(火)~30日(金)
会場:香港理工大学(香港九龍:中国)
※アデランスの研究発表は、6月30日(金)に行われました。
「Best Paper Award : Textile Material(テキスタイル分野における最優秀論文賞)」の受賞ポイントは、以下の通りです。
1)人工毛髪という製品開発に、企業と大学の共同研究により、科学的視点を導入して取り組んでいること。
2)人工毛髪の表面粗面化による外観改良に当社独自の技術を導入していること。
3)ここで生じる「粗面化を高めると繊維の剛性が低下する」という二律背反する課題に、複合繊維という新たな技術を導入して解決を図っていること。
アジア繊維会議は、繊維や布地に関するあらゆる分野の最新の研究成果を発表するフォーラムです。伝統と現代を統合して次の十年の繊維科学や工学の進歩につなげるため、また、正しい知識を共有し、この分野において世界的な科学者や研究者を育成するためのプラットフォームとして隔年で開催されています。第14回を迎える今回は、主催するアジア繊維専門組織連盟(FAPTA)の加盟国・地域のひとつである、香港の九龍南部の紅磡(こうかん)で開催されました。会場となった香港理工大学は、最先端研究を行っている大学として世界的に著名であり、繊維関連では、機能性テキスタイル素材、スマートテキスタイル、ファッション・デザインなどの最先端の科学・工学から、紡績、織編、染色加工などの基礎分野までを幅広く網羅した教育体系と、これを支える研究陣を擁しています。会議の内容は、繊維・テキスタイルのあらゆる分野を網羅した研究開発や応用事例、さらには、各国の繊維業界の動向、マーケティング手法まで幅広く、150件を超える研究発表が行われました。
アデランスはトータルヘアソリューションにおけるリーディング企業の使命として、経営理念の一つである「最高の商品」の開発および毛髪関連業界の発展を目指し、機能性人工毛髪以外にも医療用ウィッグの研究開発、育毛・ヘアスカルプケア関連研究、抗がん剤脱毛抑制研究など、産学連携にて毛髪関連の研究に積極的に取り組んでおります。
その産学共同研究の成果を国内外の学会を通じて発信し、また、世界の研究者に研究成果について議論して頂くことは、毛髪界の更なる進展につながるとともに、ひいては多くの方の髪の悩みの解消に寄与するための、当社のCSR(企業の社会的責任)活動の一環でもあると考えております。
■Best Paper Award : Textile Material 受賞に対する関係者のコメント
東京工業大学 物質理工学院 材料系 鞠谷 雄士 教授
「ATC(アジア繊維会議)の運営の主体は、FAPTAです。Federation of Asian Professional Textile Associations(アジア繊維専門組織連盟)という名称から分かるとおり、高度な繊維研究を行うことができる組織の集まりであることから、自ずと、研究発表も質の高さが確保されています。現在の構成国・地域は、韓国、中国、台湾、香港、オーストラリア、インド、イラン、そして日本です。タイ、ベトナム、バングラデシュなどの繊維分野の発展の著しい国も構成メンバーになるべきとの意見もありますが、十分な研究の質が確保されないとする反対意見もあります。今回の主催者である香港理工大学は、最先端研究を行う大学として世界的に高ランクに位置し、繊維の分野では、紡績、織編、染色などの基礎から、スマートテキスタイル、ファッション・デザイン、マーケティングまでを幅広く網羅した教育体系と、これを支える優秀な教授陣を擁することを誇っています。今回の会議では、この香港理工大学の性格を反映し、全体的にはテキスタイルサイエンス寄りの発表が多く集まっていましたが、そのなかで、材料科学的な視点の我々の研究を高く評価して頂いたことは、素直に喜んで良いと思います。」
株式会社アデランス 商品企画開発部 サブマネージャー 関 正敏
「格式のあるアジア繊維会議でBest Paper Award : Textile Materialの受賞は光栄に思います。人工毛髪は、一般的な繊維分野とは要求される性能がかなり異なる特殊な分野であるにも拘らず、研究の対象として評価されたことで、今後の励みになります。」
株式会社アデランス 商品企画開発部 佐藤 駿祐
「アジア繊維会議で発表する機会を頂いたことや研究について高く評価して頂いたことに感謝しています。海外での英語発表ということで苦労したところもありましたが、この苦労も今後の人工毛髪開発に活かしていければと思います。」
セミナー概要
学 会 名 称 :第14回 アジア繊維会議(14th Asian Textiles Conference, ATC-14)
会場:2017年6月27日(火)~30日(金)
会場:香港理工大学(香港九龍:中国)
※アデランスの研究発表は、6月30日(金)に行われました。
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