2025年アルツハイマー・パーキンソン病学会(AD/PD™ 2025)においてガンマ波サウンド技術に関する研究成果を発表、「会話より静かな音量でもガンマ波が同期されることを確認」

ダイバーシティ&ヘルスケア領域での研究開発と事業化に取り組むピクシーダストテクノロジーズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役会長CEO:落合 陽一、代表取締役社長COO:村上 泰一郎、以下「PxDT」)は、日常生活を送りながら認知機能ケアできる可能性のある音、「ガンマ波サウンド™」に関する研究結果を2025年4月1日〜5日にオーストリア・ウィーンで開催された「AD/PD™ 2025 International Conference on Alzheimer’s and Parkinson’s Diseases」において発表しました。本研究は、塩野義製薬株式会社との共同事業の一環として実施しました。

2025年アルツハイマー・パーキンソン病学会(AD/PD™ 2025)においてガンマ波サウンド技術に関する研究成果を発表、「会話より静かな音量でもガンマ波が同期されることを確認」

ガンマ波サウンド™について

PxDTと塩野義製薬は2021年より、感覚刺激による脳のリズム活動の変化に着目した新しいサービスの開発に向けた共同研究に取り組んでいます(※1)。

PxDTと塩野義製薬が共同開発した「ガンマ波サウンド™」は、テレビやラジオなど、日常のあらゆる音にリアルタイムに40Hz変調を施すことで、日常生活を送りながら認知機能ケアできる可能性のある音です。40Hzの周波数は、ヒトが記憶や推論などの問題解決型の思考をしているときに現れる脳波「ガンマ波」と同じ帯域であり、認知機能障害時には、脳内で認知機能を発揮するのに必要とされる脳の特定のリズム活動(ガンマ波)が低下していることが特徴の一つとして報告されています(※2)。

40Hz周期の音の呈示によって、マウスの認知機能が改善した研究結果や、ヒトを対象とした臨床試験においても認知機能悪化の抑制や脳萎縮の抑制を示唆する研究結果が得られており、40Hz周期の音は世界的に注目をされています(※3,4) 。一方、これまでの研究で用いられた40Hz音は音声情報などを含めることの出来ない単調なパルス音であり、毎日聞き続けるのは難しく、日常生活の中に取り込みづらい可能性がありました。この課題を解決するため、PxDTと塩野義製薬は、テレビやラジオなどの音をリアルタイムに40Hz変調を施すことができる特殊な技術、ガンマ波変調技術を用いた「ガンマ波サウンド™」を開発しました。

*ガンマ波サウンドは、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社の商標又は登録商標です。

AD/PD™(※5) は、アルツハイマー病やパーキンソン病を中心とした神経変性疾患領域における著名な国際学会です。疾患メカニズムの解明、予防、治療法の進展に焦点を当て、世界中の研究者や医療従事者が集い、最先端の知見を共有する場として位置付けられています。本会議は、学際的な議論が展開されることから、神経科学分野における重要な国際学会となっております。

本研究では、様々なユースケースを想定し、音の大きさを変化させた音刺激を用いて脳波測定を実施しました。結果、会話より静かな音量でも40Hz振幅変調音の聴取によりガンマ波が同期される等、興味深い結果が得られました。

本研究によりガンマ波サウンドの聴取環境に関する重要な知見が得られたことから、将来的な認知機能サポート技術の適用先の拡大や応用が期待されます。

参考

※1. 2022年6月21日プレスリリース

https://pixiedusttech.com/ja/news/news_20220621

音刺激による脳活性化および認知機能改善に向けた共同研究に関するピクシーダストテクノロジーズと塩野義製薬による基本合意書の締結について~「生活に溶け込んだ認知症ケア」サービスの提供に向けて~

※2. Herrmann, C. S., & Demiralp, T. (2005). Human EEG gamma oscillations in neuropsychiatric disorders. Clinical neurophysiology, 116(12), 2719-2733.

※3. Business Wire, Cognito Therapeutics Announces Proprietary Gamma Sensory Stimulation for 6-Months Reduces White Matter Atrophy in Alzheimer’s Disease Patients.

https://www.businesswire.com/news/home/20220801005207/en/Cognito-Therapeutics-Announces-Proprietary-Gamma-Sensory-Stimulation-for-6-Months-Reduces-White-Matter-Atrophy-in-Alzheimer%E2%80%99s-Disease-Patients

※4. Da, X. et al. (2024). Noninvasive Gamma Sensory Stimulation May Reduce White Matter and Myelin Loss in Alzheimer’s Disease. Journal of Alzheimer’s Disease 97, 359–372.


※5. AD/PD™ 2025について

AD/PD™ 2025は、アルツハイマー病とパーキンソン病の科学と治療の最前線を共有し、神経変性疾患の未来を切り拓くことを目指す国際会議です。

・学会名 AD/PD™ 2025 International Conference on Alzheimer’s and Parkinson’s Diseases
・会 期 2025年4月1日(水)〜5日(土)​
・開催地 オーストリア・ウィーン Austria Center Vienna(Bruno‑Kreisky‑Platz 1, 1220 Wien)​
・主 催 AD/PD™ Organizing Committee(President: Dr. Abraham Fisher)

公式サイトURL:https://adpd.kenes.com/

■ ピクシーダストテクノロジーズ株式会社について

ピクシーダストテクノロジーズは、計算機科学(コンピュータサイエンス)と、音や光などを自在に操る独自の波動制御技術の融合により、コンピュータと非コンピュータが不可分な環境を構築し、言語や現象、アナログとデジタルといった二項対立を循環的に超えていく「デジタルネイチャー」の到来を見据えています。 私たちは、現在、波動制御技術をメカノバイオロジーや視覚・聴覚・触覚への介入・補助をする「パーソナルケア&ダイバーシティ」領域と、メタマテリアル(材質ではなく構造で特性を生み出す技術)やオフィス・工事現場等の課題解決のために適用する「ワークスペース&デジタルトランスフォーメーション」領域の2つの主要な領域に重点を置いて製品を展開しています。 急速に進化していくコンピュータに対して、私たち生物の身体(ハードウェア)の進化は非常に遅く、その差はますます開こうとしています。ピクシーダストテクノロジーズはこの両者の間をうまく調停し、生活に対してよりよい価値を生み出し続けます。

商号                ピクシーダストテクノロジーズ株式会社

会社設立              2017年5月

代表取締役             落合 陽一、村上 泰一郎

所在地               東京都中央区八重洲二丁目2番1号

URL                https://pixiedusttech.com/

※ガンマ波サウンド™及び関連するロゴは、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社の商標又は登録商標です。

※記載されている会社名、ロゴ、システム名、商品名、ブランド名などは、各社の商号、登録商標、または商標です。

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会社概要

URL
https://pixiedusttech.com/
業種
製造業
本社所在地
東京都中央区八重洲二丁目2番1号 東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー8階
電話番号
-
代表者名
落合 陽一
上場
未上場
資本金
-
設立
2017年05月