年末年始の海外旅行者 前年の約2倍。9連休で遠方へ

かけるお金を減らすもの1位「年賀状」。郵便料金の値上げが年賀状離れを加速か

株式会社インテージ

株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:檜垣 歩、以下インテージ)は、全国の15歳から79歳の男女(5,000人)を対象に実施した「年末年始」に関する調査結果を公開します。

[ポイント]

・年末年始の予定は、国内旅行は前年並み、昨年伸びた帰省は微減、海外旅行は前年の約2倍

・海外旅行先は夏休みに近場が増えたが、年末年始は「ヨーロッパ」「アメリカ」など遠方への渡航あり。9連休影響

・年末年始にかけるお金を減らす予定のもの1位は「年賀状」(10.8%)

・年賀状を送る数を「減らす」は45.2%。「減らさない」(38.0%)を大きく上回り、女性40代以上で顕著

・年始におせち料理を食べたい人は4割強。男性70代、女性60~70代で5割超え15-19歳女性でも47.1%


能登半島地震に始まり豪雨、猛暑、新紙幣の発行、続く物価高、AI技術の影響拡大などがあった2024年。その年を締めくくる年末、そして年始に生活者の皆さんはどう過ごすのでしょうか。

はじめに、今年の年末年始の予定について見ていきましょう。国内旅行は日帰り・1泊以上ともに前年並み。予算も前年並みでした(2023年:45,235円→2024年:46,401円)。コロナ収束により2023年に伸びた帰省は微減、海外旅行は前年の約2倍となりました(図表1)。

図表1

今年増加した海外旅行について、旅行先に変化はあるのでしょうか。今年の夏休みは円安の影響が小さめで旅費が抑えられる近場の国(アジア)が増加しました。対して今年の年末年始は9連休で「ヨーロッパ」「アメリカ」など遠方の国への渡航が見られ、「アメリカ合衆国:ハワイ」(19.4%:2位)が旅行先上位にランクインしました。TOP3は、「台湾」(20.9%)、「アメリカ合衆国:ハワイ」(19.4%)、「韓国」(16.4%)です。

遠方へ行く人が見られるようになりましたが、一方予算は平均453,159円で今年の夏休みの海外旅行予算平均(443,058円)と同水準でした。予算を抑える何かしらの工夫をしているのではと思われます。

次に、ここ数年続く物価高や円安に対する意識について見てみましょう。“年末年始に関する費用全般”が「影響を受ける(「かなり影響する」+「やや影響する」)」と回答したのは、全体の61.3%でした(図表2)。

図表2

それでは、生活者はこの年末年始のどこで節約するのでしょうか。年末年始にかけるお金を減らす予定のものの1位は「年賀状」(10.8%)、2位は「福袋・初売りなどの買い物」(6.4%)、3位は「外食」(5.0%)でした。

「年賀状」がトップとなったのは、今年10月からのはがき料金の値上げ(63円→85円)が影響しているようです。2位、3位からは、出費を必要なものに絞る意識が伺えます(図表3)。

図表3

続いて、どのくらいの人が「年賀状」を送るのをやめたり、数を減らしたりするのでしょうか。前回(2024年1月着)の年賀状を送り、かつ今回喪中でない人は54.6%ですが、今回どうするかについて聞いてみました。年賀状を「送らない」または「送る数を減らす」人が45.2%で、「同じくらい送る」または「増やす」(38.0%)を大きく上回りました(図表4)。

図表4

その傾向は、今まで年賀状を多く送っていたと思われる女性40代以上で顕著です(図表5)。

図表5

また、前回の年賀状を送ったかを年代別に見てみると、男女ともに“20-39歳”では「前回送っていない」人が半数を超えていました。郵便料金の値上げ前から年賀状を出していない人が多い世代です(図表6)。

図表6

「年賀状」と並び日本のお正月文化の一つ「おせち料理」について見ていきましょう。年始におせち料理を食べたいと思う人は全体の4割強。男性70代、女性60~70代で5割超えるも、男女ともに20~30代で低めでした。ただ、女性15-19歳で47.1%と高めとなっており、レトロブームの1つの表れと言えるのかもしれません(図表7)。

図表7

9連休となる年末年始、物価高の影響は受けると感じつつも、調査結果からは楽しみたい意識も伺えました。

→「2023年年末年始に関する調査」をあわせてご参照ください。


使用したデータ

インテージのネットリサーチによる自主調査データ
調査地域:日本全国

対象者条件:15~79歳の男女

標本抽出方法:弊社「マイティモニター」より抽出しアンケート配信

標本サイズ:n=5000 ※国勢調査にもとづき性別・年代・地域を母集団構成に合わせて回収

調査実施時期: 2024年11月29日(金)~12月2日(月)


株式会社インテージ

株式会社インテージは1960年に創業。インテージグループとしてアジアNo.1*であるマーケティングリサーチ/インサイト事業に加えてマーケティングソリューション事業を展開し、9か国の海外拠点とともに国内外の企業・団体のマーケティング活動を総合的に支援しています。事業ビジョンとして“Create Consumer-centric Values”を掲げ、深い生活者理解とデータ活用の高度化による顧客企業支援を通じ、生活者の幸せの実現を目指しています。

*「ESOMAR's Global Top-50 Insights Companies 2024」に基づく(グループ連結売上高ベース)

【報道機関からのお問い合わせ先】

■株式会社インテージ 広報担当:下河原(しもがわら)/森(もり)/依田(よだ)

TEL: 03-5294-6000

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会社概要

株式会社インテージ

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URL
https://www.intage.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区神田練塀町3番地 インテージ秋葉原ビル
電話番号
03-5294-0111
代表者名
檜垣 歩
上場
未上場
資本金
4億5000万円
設立
2013年04月