環境省「自然共生サイト」に「大手町タワー」が認定
希少性の高い都心部での森の再生、レッドリスト掲載種も確認
「大手町の森」は、2021年の調査で植物類だけでも 208種が確認されており、都心における自然環境の再生における継続的な取り組みとして、希少性が高く、重要であることが認められ、今般、認定に至りました。今後も樹林環境といった特性を生かした生態系保全を行うとともに、都心における緑地整備の重要性や、生物多様性に興味・関心を持っていただけるような取り組みを進めてまいります。
※ 生物多様性条約第15回締約国会議(CBD-COP15)において採択された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」に盛り込まれた目標。目標達成に向けた具体策等をまとめた「30by30 ロードマップ」が2022年4月に環境省から公表されている。
「大手町の森」の概要
大手町の森は、大手町タワーの敷地面積の約3分の1に広がる2013年8月に完成した緑地です。千葉県君津市内の森で約3年間をかけて実際に木々や植物を育成する「プレフォレスト」という手法をとり、建物の竣工にあわせて土壌や植物を移植しました。竣工以来、自然の森に近い形での管理を継続しており、皇居など周辺の緑地もあわせたエリア一帯で生態系ネットワークが形成されています。敷地内は開発前後の比較で1.7℃平均気温が低下するなど、ヒートアイランド現象を緩和する効果もあり、ビル群に囲まれた「本物の森」は往来される方の憩いの場となっています。また、土壌や貯水槽を活用して雨水を一時貯留することができ、ゲリラ豪雨の際に内水氾濫等を防ぎながら、潅水(水やり)へ再利用できる効果があります。
生物多様性の保全について
大手町の森では、2015年時点では253種の植物類が確認され、その後、日照を好む種が減少、日陰を好む種が増加する等、環境に合わせた適者生存・競争の結果、2021年には208種となりました。この中には、シロヤマブキ や、ヤマブキソウ、アスカイノデ、イカリソウなど、国(環境省)や東京都(区部)のレッドリストに掲載される希少種も含まれます。
また、昆虫類では同様にウラナミアカシジミ、セスジイトトンボなど計129種、鳥類はタカやハヤブサなど計13種がこれまでに確認されており、過去にはタヌキの姿もみられました。
【大手町の森で確認された東京都のレッドリスト掲載生物例】
【植物類の種数変遷】
<ご参考>
・環境省 30by30 ホームページ
https://policies.env.go.jp/nature/biodiversity/30by30alliance/
・「都心に本物の森?(「大手町の森」に学ぶ都市と自然の再生)」企業広告特集記事
https://tatemono.com/communication/brand/ootemachi.html
・「都心に本物の森?(大手町の森)」WEBムービー
・「大手町の森 10th Anniversaryトークセッション~「都市の森」と「森・呼吸」を考える~」特集記事
https://www.tatemono.com/doforsustainability/dfs/post15.html
・ニュースリリース:「大手町の森(大手町タワー)」が『SEGES 都市のオアシス 2015』に認定
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