「フォークを絵筆に食卓彩る木のお皿」山梨県産木材を使用した、山梨県林政部・甲府刑務所・山梨県立美術館の協働による『森のパレット』

2024年3月1日より山梨県ふるさと納税返礼品として取り扱い開始。ほか、山梨県立美術館ミュージアムショップにて販売。

山梨県

2024年2月26日 11時00分

山梨県（知事：長崎幸太郎）は、山梨県産木材を使用した絵画用パレット型のお皿「森のパレット」を、2024年3月1日より、ふるさと納税返礼品として取り扱いを開始するとともに、山梨県立美術館ミュージアムショップでも販売します。

　「森のパレット」は山梨県産木材を使用した絵画用パレット型のお皿です。デザイナーや建築家の知恵と全国の作り手の技とを「和え物」のように組み合わせて独自の製品を生み出すプロジェクトである『aemono project』の企画・デザインのもと、山梨県林政部・甲府刑務所・山梨県立美術館の協働により実現しました。

　2024年3月1日より、ふるさと納税返礼品として取り扱いを開始するとともに、山梨県立美術館ミュージアムショップでも販売します。

　素材には、水に強く軽いことで知られる山梨県産の木材「サワラ」を用いました。製作は甲府刑務所の刑務作業として、受刑者が木材の加工から印象的な焼印の刻印まで、一枚ずつ丁寧に手作りしています。また、本県には 19 世紀の画家ジャン＝フランソワ・ミレーを多く所蔵する県立美術館があることから、商品は画家の仕事道具「パレット」を着想源にデザインしました。

　ワイングラスを添えて片手で持てるように工夫したことで、日常使いはもちろん、立食パーティでも活躍します。木材・手仕事・パレットの形、それぞれの特性がうまく組み合わさることで、使い込むほどに味わいを増してゆき、ついつい手に取りたくなる軽くて滑らかで温かな商品を実現しました。

森のパレット　プロダクト情報

角型 270×210×15

丸型 290×210×15

仕　様：山梨県産サワラ・植物性オイル仕上

価　格：【ふるさと納税】　一口 10,000 円につき１枚から

　　　　【山梨県立美術館ミュージアムショップでの販売価格】 2,750 円（税込）

企画・デザイン： aemono project 神梓

森のパレット　制作背景

山梨県の素材サワラ

　山梨県は、県土の78％が森林で覆われた森林県です。森林には木材を生産するだけではなく、大気中の二酸化炭素を吸収固定するという地球温暖化対策に資する役割があります。また、木製品を使うことは、森林が吸収した二酸化炭素を長期間に渡って木材として固定することになり、これらは「第二の森林」と言われています。

　プレートを手に取って見てください。あたたかくてやさしい手触りを感じられると思います。

　使えば使うほど手になじむ木製品を選ぶことで、食卓を第二の森林にしてみてはいかがでしょうか。

（山梨県林政部林業振興課）

山梨県のつくり手甲府刑務所

　製作に携わる受刑者は、事前にミレーやパレット、そして山梨県産材のサワラについて学び、使う人を想いながら１つ１つ手作業で、何度も試作を重ねて完成させました。サワラは軽く、水に強いため桶などに使われる木材です。表面の塗装は無垢材の表情、手触りをそのままに生かすため、植物油にこだわりました。製品は天然素材のみを使い、環境への配慮も心掛けました。

　山梨県の芸術にたずさわり、県産材の地産地消に刑務作業として貢献できる喜びと、実際に使う人の笑顔を想像し、今後もひたむきに、「ものづくり」を追求していきます。（甲府刑務所処遇部企画部門）

山梨県の美術コレクションを着想源に画家ジャン＝フランソワ・ミレー

　19 世紀フランスの画家ジャン＝フランソワ・ミレーは34歳の時にパリを去り、郊外のバルビゾン村に移住しました。そこでは農業に従事する人々や周りの自然を描き、自らの芸術を開花させました。

　当館では《種をまく人》（1850 年）をはじめ、ミレーの作品を収集してきました。この度はミレーの大事な仕事道具であったパレットを着想源に、山梨県の木材を素材としたお皿を開発しました。ミレーは農業に勤しむ人々を力強く描きました。私たちが口にする食べ物は、そうした人々によって育まれます。食材がどこで、誰によって育てられたかにも思いを馳せるきっかけにもなりますように…そんな願いを「パレット」に込めました。（山梨県立美術館）

商品開発の背景やプロセス、素材や作り手について「aemono project」のブログにてご紹介しています。

http://blog.aemono-shop.com/?eid=352