コロナ禍に、物流会社が積極投資・拠点拡大により、過去最高売上高・最高益を実現:長距離輸送の富士運輸が、2週間で運送会社2社をM&A

事業承継M&Aプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」経由

Visional

​Visionalグループのビジョナル・インキュベーション株式会社(所在地:東京都渋谷区/代表取締役社長:永田 信)が運営する事業承継M&Aプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」(https://br-succeed.jp/)は、ビズリーチ・サクシード経由で、富士運輸株式会社(所在地:奈良県/代表取締役:松岡 弘晃 以下、富士運輸)が、後継者不在の運送会社2社から全株式を譲受したことをお知らせいたします。富士運輸が2021年6月22日と7月3日に株式譲渡契約を締結し、譲受したのは、以下の2社です。なお、2社とも成約までの期間は交渉開始から2~3カ月でした。
・北陸トランスポート株式会社(旧 ひばり商事株式会社、所在地:富山県、株式譲渡契約締結日:2021年6月22日)

・有限会社日向商運(所在地:宮崎県、株式譲渡契約締結日:2021年7月3日)

・また、富士運輸は、「ビズリーチ・サクシード」経由で出会ったもう一社の運送会社と本年7月初旬に基本合意書を締結しており、近日中に最終契約書を締結する予定です。

今回のM&A後のフジグループの規模は、拠点数 全国108カ所、トラック保有台数2,350台、グループ総数2,700名になりました。フジグループのM&A実績は13件(直近1年では8件)で、直近8件のうち、「ビズリーチ・サクシード」経由は4件です。フジグループは、従業員の労働条件の向上を最優先にしながら、事業を拡大することで、業務効率化やコスト削減を図り、高収益を実現しています。フジグループは、コロナ禍の影響下の2020年6月に、役員やグループの代表を集めてコロナ対策の戦略会議を開催しました。その会議で経営方針を固め、当初3カ年計画だった拠点拡大計画を1年に短縮して積極投資し、たとえ、初年度が赤字になったとしても、ドライバーの最低給与を補填することを決定しました。そして、M&Aや新規出店などにより、直近1年で27拠点を新設しました。その結果、コロナ禍にもかかわらず、グループ全体の年間売上高は、前年比3%増の405億円(2021年6月期)で過去最高となりました。

富士運輸株式会社 代表取締役 松岡 弘晃 様 コメント

昨年、コロナ禍の影響を受け、8割以上のお客様の荷物が減っており、何も手立てをしなければ当グループの売上高は減少してしまう状況でした。しかし、当グループは、コロナ禍でも全国の輸送ニーズはなくならないと考え、2020年6月に、積極投資にかじを切り、3年間の新規出店計画を短縮し、M&Aなどにより、この1年で27拠点が増えました。同時に、従業員全員が前向きに営業活動を行いました。その結果、既存のお客様による新たなニーズや新しい地域のお客様が増え、2021年6月の決算では過去最高の売上と過去最高益の業績になりました。

M&Aのメリットは、拠点数の増加により、全国で事業を拡大できることです。また、当グループの大型トラックの年間購入台数は300台以上で、拠点数と車両台数が増えることでスケールメリットを享受でき、購買力も高まります。譲渡企業様からは、法律を順守し、従業員ファーストを掲げる当グループの方針に共感していただき、うれしく思います。両社の社風が合うかどうかを大切にしながら、今後も積極的にM&Aを検討してまいります。

【富士運輸が譲受した2社の概要】

企業名:北陸トランスポート株式会社(旧 ひばり商事株式会社)
本社所在地:富山県
株式譲渡契約締結日:2021年6月22日
事業概要:精密機械や医薬品の中長距離配送
従業員数:25名
譲渡理由:後継者不在
譲渡方法:株式譲渡

フジグループが魅力に感じた点:
・フジグループは2020年に富山県に初拠点を新設、2021年7月に土地を購入し、投資を強化。このようななか、今回の譲受により、富山県で顧客と人員を増強でき、一気に事業拡大が可能に。共通の主要取引先を有することから、今後両社は、富士運輸と北陸トランスポートの2つのブランドでの営業活動を行う予定。

フジグループ加入のメリット:
・4トントラックのみを扱っていたため、これまで受けられなかった大型トラックの運送ニーズに応えられるようになった。
・フジグループの全国33カ所のインタンク(自社が有する燃料タンク)を利用することで、ガソリン代を1リットルあたり約10円、年間数百万円のコスト削減を実現。また、フジグループは自社整備工場を完備し、自社トラックの車検整備も内製化しており、この利用により、年間数百万円のコスト削減を実現。
・フジグループから宮本 篤士 氏(大型長距離ドライバー、本社勤務、静岡運送、福井支店長を経て現職。40代)が代表取締役に就任し、後継者不在問題を解決。


企業名:有限会社日向商運
本社所在地:宮崎県
株式譲渡契約締結日:2021年7月3日
事業概要:原乳、タイヤ、肥料、雑貨、医薬品などの中長距離配送
従業員数:37名
譲渡理由:後継者不在
譲渡方法:株式譲渡

フジグループが魅力に感じた点:
・今回の譲受により、フジグループは宮崎県に初拠点を新設し、九州全域を網羅した。拠点の新設により、宮崎県への長距離運送における復路の空車回送などを解決。
・日向商運が手がける海上コンテナや原乳の運送はフジグループにとって初領域であり、事業拡大につながる。

フジグループ加入のメリット:
・宮崎県から首都圏に運送した復路の運賃が安く受託していたが、フジグループへの加入により、これまでより約10~15%高い運賃での運送が可能に。
・東京都に拠点がなかったため、ガソリンスタンドで給油していたが、今後はフジグループのインタンクを利用することで、コスト削減(1リットルあたり約10円)を実現。
・外部に委託していた車検を内製化することで、年間数百万円の経費削減を実現。
・フジグループから吉村 卓司 氏(大型長距離ドライバー、本社勤務、熊本支店長を経て現職。40代)が代表取締役に就任し、後継者不在問題を解決。

なお、富士運輸は、上記の2社以外にも、「ビズリーチ・サクシード」経由で、自動車整備工場を運営する有限会社埼北モータース(所在地:埼玉県)と株式会社FLP(現 富士運輸 羽生整備工場、所在地:埼玉県)を、それぞれ2020年10月と2021年2月に譲受しています。

FLPのM&Aに関する詳細はこちらをご参照ください。
https://br-succeed.jp/content/agreement/post-4149

ビジョナル・インキュベーション株式会社 ビズリーチ・サクシード事業部 事業部長 前田 洋平 コメント
コロナ禍の影響下において、物流業界のM&Aニーズは、譲渡企業・譲り受け企業ともに増加

今回の2つの成約は、奈良県と富山県・宮崎県の隔地間のM&Aで、「ビズリーチ・サクシード」ならではの事例です。インターネットのM&Aプラットフォームは、全国の企業の経営者同士が直接やりとりできるため、「ビズリーチ・サクシード」の全M&A成約のうち、59%が譲渡企業と譲り受け企業の都道府県が異なる隔地間M&A(注1)です。また、「ビズリーチ・サクシード」では、譲り受け企業としての利用者さまの約7割が経営に携わる方で、富士運輸の松岡社長のように、経営者自らが積極的に活用されています。経営者同士が直接やりとりするケースが多いため、判断のスピードが速く、過去の成約の69%が半年未満で成約(注1)しています。これにより、コロナ禍の影響下において、企業はスピーディーに変化していくことができます。

物流業界のM&A動向を見てみると、2021年7月に「ビズリーチ・サクシード」に公開されている物流関連の譲渡案件数は前年同月比2.5倍(全公開譲渡案件数のうち2%超)です。また、「ビズリーチ・サクシード」の累計譲り受け企業7,600社のうち、物流業界のM&Aを希望する企業は500社超(前年同月比1.4倍、全体の約7%)で、物流業界のM&Aニーズが高いことがうかがえます。譲り受け企業のなかには、富士運輸様のように、「M&A経営」(M&Aを経営に取り入れること)を実践する企業が増加しています。アフターコロナにドライバー・トラック不足になることを見込み、先行投資として、企業の事業戦略に合うよい案件があれば積極的にM&Aを検討しているケースが多くあります。このほか、ドライバーの勤怠管理の強化が求められるなか、長距離運送の場合、中間に拠点をつくりたいというニーズも見受けられます。物流業界のM&Aは、譲渡企業・譲り受け企業ともに今後さらにニーズが増加すると予想します。

(注1)2018年6月から2021年3月までに「ビズリーチ・サクシード」を通じて成約したM&A全件の内訳
https://br-succeed.jp/content/news/pr/post-4105

■富士運輸株式会社について 
http://www.fujitransport.com

■富士運輸の24の強みについて(富士運輸の採用サイト参照)
https://fujitransport-recruit.net


■事業承継M&Aプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」について
「ビズリーチ・サクシード」は、譲渡企業と譲り受け企業をオンライン上でつなぐ事業承継M&Aプラットフォームです。譲渡企業は、「ビズリーチ・サクシード」に、会社や事業の概要を匿名で登録でき、譲り受け企業は、その情報を検索して閲覧できます。これにより、譲渡企業は経営の選択肢の一つとして事業承継M&Aを早期から検討できるため、経営者の選択肢が広がります。

譲渡企業は、登録から案件成約時まで、本プラットフォームの利用料は完全無料です。そのため、コストを気にせず、企業や事業の譲渡を安心して検討できます。また、譲渡企業から相談を受けたM&A仲介会社や金融機関等も、同様に本プラットフォームを無料で利用できます。

譲り受け企業は興味をもった譲渡企業へ直接アプローチできるため、譲渡企業にとっては、潜在的な資本提携先の存在や、自社の市場価値を把握するきっかけになります。2017年11月下旬にサービスを開始し、全国の譲渡案件が累計8,900件以上(公開中3,400件以上)登録され、累計譲り受け企業は7,600社以上です(2021年7月1時点)。事業承継M&Aプラットフォームにおいて日本最大級の譲渡案件数となっています。URL:https://br-succeed.jp/

■ビジョナル・インキュベーション株式会社について
「新しい可能性を、次々と。」をミッションとするVisionalグループの新規事業開発を担う。事業承継M&Aプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」、オープンソース脆弱性管理ツール「yamory(ヤモリー)」、クラウド活用と生産性向上の専門サイト「BizHint(ビズヒント)」、未来の経営と働き方を共創するカンファレンス「Future of Work」を運営。2020年2月、グループ経営体制への移行にともない、株式会社ビズリーチの新規事業開発組織を分社化し新設。URL:https://visional.inc/visional-incubation/

■Visionalについて
「新しい可能性を、次々と。」をグループミッションとし、HR Tech領域を中心に、産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するさまざまな事業を展開。「ビズリーチ」をはじめとした採用プラットフォームや、人財活用プラットフォーム「HRMOS」シリーズを中心に、企業の人材活用・人材戦略(HCM)エコシステムの構築を目指す。また、事業承継M&A、物流DX、サイバーセキュリティ、Sales Techの領域においても、新規事業を次々に立ち上げている。URL:https://visional.inc

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南 壮一郎
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設立
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