《事後レポート》トークイベント「京都の魅力は湯船から! ~ガストロノミーツーリズム 京都の観光資源“温泉”について紐解く~」を開催
京都市温泉観光活性化協議会(以下、「温泉協議会」)では、歴史や文化溢れる“温泉地・京都”の魅力を皆様により知っていただくため、「いい風呂の日(11/26) 」を直前に控えた11月24日(金)、代官山 蔦屋書店にてトークイベント「京都の魅力は湯船から! ~ガストロノミーツーリズム 京都の観光資源“温泉”について紐解く~」を開催。放送作家 脚本家/京都館 館長の小山薫堂氏、株式会社インフォバーン代表取締役会長(CVO)の小林弘人氏、「空庭テラス京都・別邸」総女将の八重田かおり氏が登壇し、約60名の参加者が鼎談に耳を傾けました。
今回のイベントに出席した小山薫堂氏は、京都の「下鴨茶寮」という料亭を引き継いだことで、京都との縁が始まり、現在は京都芸術大学の副学長や、「京都館」の館長を務めています。また、お風呂好きが高じて、湯の魅力を発信する“湯道の家元”としても活動しています。
小林弘人氏は、1994年に『WIRED(日本版)』を創刊し、編集長を務めた後、1998年に企業のマーケティング・コミュニケーション支援をする会社インフォバーンを創業。現在は、企業や自治体のイノベーション推進支援なども行っています。
イベントでは最初に、「空庭テラス京都・別邸」の総女将・八重田かおり氏が、参加者に対して質問。「京都は寺社仏閣をはじめ、伝統工芸、それに京料理と観光コンテンツがたくさんあるので、温泉という言葉に目がいかないと思うんですが、『京都に温泉がある』というのをご存じだった方はいらっしゃいますか?」と問いました。すると、チラホラと4~5人が挙手。これに八重田氏は「そうですよね。やはり京都に温泉があったっていうのを知らない方が多いかと思います。近くですと有馬温泉や城崎温泉というのは、よく耳にするんですけどね…」と納得の表情を浮かべました。
そして、「実は京都は3つのエリアに温泉があり、泉質もすごく豊か。単純温泉、放射能泉、含鉄泉、塩化物泉、炭酸水素塩泉があるんですよ」と解説。
また、「京都はお風呂を文化にする最高の場所だと思うんですよね」と小山氏。「今は少なくなりましたけど、昔、京都には桶屋がものすごくたくさんあったんですね。それで、桶っていうのは、日本人の人生にとって本当に深く関わっていて、まず生まれた時はたらいで産湯を使うじゃないですか。で、大きくなってくると、樽で作った味噌でご飯を食べて、大人になったらそれで酒を飲んで、お風呂では桶を使ったりして。それで、死んだら棺桶に入るわけですよね。だから桶っていうのは、日本人の人生にものすごく深い関わりがあって。それが京都に集中していたっていうのは、やっぱり日本文化の中心地である京都が『京都である』ということの証しなのかなと思いますね」と考察し、「湯道では特製の桶を木工芸職人の中川周士さんに作っていただいたりとかしているんですが、やっぱりいい桶を使ってお風呂に入るだけで、日常なんですけど、非日常的な感じになるんですよ。お湯の浴び方も変わってきますよ」と、“湯道の家元”らしく、京都の話から桶の話まで、話題は多方面に及びました。
さらに、トークイベントのテーマにもなっている「ガストロノミーツーリズム」については、「ガストロノミーは美食学という意味で、その土地の気候風土が生んだ食材や習慣、伝統、歴史などによって育まれた食を楽しみ、旅することをガストロノミーツーリズムと言うそうです」と八重田氏。
これに小山氏は「そこに温泉が加わると…。ガストロノミーツーリズムの根幹には、おいしいということだけでなく、健康という要素もあると思うので。やっぱり体にいいものを食べて、温泉に浸かったら、それだけで生まれ変わったような気になったりとか、それがきっかけで健康にさらに気を遣うようになると思うんですよね。なので、温泉とガストロノミーツーリズムを合わせれば、ヘルスツーリズムに発展させられる。自然の恵みという要素もあると思うので、そういう意味では、ガストロノミーツーリズムというのは“地球への感謝の旅”ですよね」と、美しい言葉で解説を加えていました。
また“温泉地・京都”の魅力発信についてのお話の中で、小林氏より「旅行客も一緒になってその地の再生を行う再生型観光と、温泉地・京都、ガストロノミ―ツーリズムは非常に相性が良いのではと考えており、世界に先駆けて事例を発信することで、大きな魅力発信になるでは」と、これまでの活動のご経験から、アイデアをいただきました。
今回のトークイベントの模様は、温泉協議会の公式サイトに後日掲載します。
■公式サイト
https://www.onsen-tourism.kyoto/
<京の冬の旅 温泉キャンペーン>
■キャンペーン概要
この度、京都市温泉観光活性化協議会(以下、「温泉協議会」という。)では、水がつむぐ歴史や文化溢れる“温泉地・京都”の魅力を皆様により知っていただくため、「京の冬の旅 温泉キャンペーン」を実施します。
本キャンペーンでは、特設サイトの応募フォームの京都の温泉に関するアンケートに御回答いただいた方に、抽選で温泉協議会加盟施設で御利用いただける宿泊券や入浴券等の他、京都の伝統工芸で作られた「京都市温泉観光活性化協議会 オリジナル湯道具」をプレゼントします。
■ キャンペーン参加方法
特設サイトから京都の温泉に関するアンケートに御回答ください。
特設サイト:https://www.onsen-tourism.kyoto/winter-cmp/
■ 応募期間
令和5年11月24日(金)午後7時 ~ 令和6年2月25日(日)午後11時59分
https://www.onsen-tourism.kyoto/winter-cmp/
■問い合わせ先
京都市温泉観光活性化のための魅力発信事業事務局(株式会社新通 京都支社内)
TEL:075-211-4476 FAX:075-256-4008 Mail:n-aida@shintsu.co.jp
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放送作家 脚本家/京都館 館長
小山 薫堂
1964年、熊本県生まれ。日本大学芸術学部放送学科在籍中に放送作家としての活動を開始。 「料理の鉄人」「カノッサの屈辱」など斬新なテレビ番組を数多く企画。脚本を担当した映画「おくりびと」で第32回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第81回米アカデミー賞外国語部門賞を獲得。執筆活動の他、地域・企業のプロジェクトアドバイザーなどを務める。
熊本県のPRキャラクター「くまモン」の生みの親でもある。
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株式会社インフォバーン代表取締役会長(CVO)
小林 弘人
1965年、長野県生まれ。1994年に『WIRED(日本版)』を創刊し、編集長を務める。1998年に企業のマーケティング・コミュニケーション支援をする会社インフォバーンを創業。ベルリンのテック・カンファレンス「Tech Open Air(TOA)」日本公式パートナーとなり、2017年よりヨーロッパ視察プログラムを企画、実施するなど、日本におけるオープン・イノベーションの啓蒙を行い、現在は企業や自治体のイノベーション推進支援も行う。
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空庭テラス京都・別邸 総女将
八重田 かおり
神奈川県出身。大学卒業後、サービス業界での営業職や外資系企業でのマーケティング職など様々な業種、職種を経験し、6年前に「空庭テラス京都」を運営するサンフロンティアホテルマネジメント株式会社に入社。「SADO RESORT HOTEL AZUMA」「HIYORIオーシャンリゾート沖縄」の開業に携わった後、「空庭テラス京都・別邸」の総女将に就任。
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