次世代の合成原薬製造棟建設プロジェクトの竣工式を実施
~高度な製造技術適用に加え、省力化と生産性向上を追求し環境負荷低減や安全対策にも配慮~
日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長CEO 佐藤 雅之、以下「日揮HD」)は、国内事業会社の日揮株式会社(代表取締役社長執行役員 山口 康春、以下「日揮」)が中外製薬株式会社(以下「中外製薬」)のグループ会社である中外製薬工業株式会社(以下「中外製薬工業」)向け低・中分子医薬品合成原薬製造棟(通称:FJ3)の建設プロジェクト(以下「本プロジェクト」)を完工し、本年1月29日に静岡県藤枝市の同社藤枝工場内で竣工式が執り行われたことをお知らせします。日揮は、高度な封じ込め技術をはじめとする生産技術や製造工程の自動化による省力化と生産性向上を追求するとともに、環境負荷低減および安全対策(免震構造による地震対策、万一の火災や爆発に備えた設備・構造等)にも配慮した次世代の医薬品製造プラントを実現しました。
本プロジェクトは、2021年9月に中外製薬工業より受注し、当社グループが国内外の医薬品プラントEPC(設計・調達・建設)事業で培ってきた知見や技術を活かしつつ、質の高い設計・建設等の管理を徹底することで2024年4月に完工。試運転・クオリフィケーション作業などを経て2024年11月に顧客へ引き渡し、顧客からの高い評価を獲得しました。
竣工式には、中外製薬の奥田 修・代表取締役社長CEO、中外製薬工業の鎌田 謙次・代表取締役社長、および日揮HD 佐藤会長CEO、日揮 山口社長など約70名の関係者が出席しました。
中外製薬 奥田社長CEOはご挨拶の中で「FJ3が無事竣工し、こうして皆様にご披露できますのも、日揮ホールディングス株式会社、並びに工事に携わってくださった全ての皆様のご尽力の賜物と、心から感謝申し上げます」と述べるとともに、「弊社が成長戦略『TOP I 2030』において重要なモダリティと位置付ける中分子医薬品は独自の構造により高い薬理活性を有しています。また、FJ3が原薬供給を担う開発後期からは、大量の高薬理活性の原薬を安全に、安定して供給する体制が必要です。これらの難しい課題に応えるのがFJ3です。大量の高い薬理活性を有する化合物を取扱うことができる設備は、世界でも非常に限られています。今般、FJ3の完成により、新しい医薬品を患者さんにいち早く届けるための準備が整ったことを大変嬉しく思います」と述べました。
本プロジェクトの先行案件として、日揮は中外製薬工業 藤枝工場内で2021年7月、治験薬用の合成原薬製造棟新設プロジェクトを完工し、さらに栃木県宇都宮市で同社向けバイオ原薬製造棟を新設するプロジェクトを鋭意遂行中です。バイオ原薬製造棟は2026年5月の完工を予定しています。
日揮グループは今後も、医薬品分野のリーディングコントラクターとして、多様化する顧客のニーズに合わせた最適なソリューションを提供していきます。
<本プロジェクト概要>
名称: 後期開発および初期生産用合成原薬製造棟新築工事(通称:FJ3プロジェクト)
建設場所: 静岡県藤枝市高柳2500(中外製薬工業 藤枝工場内)
延床面積: 10,489㎡
構造: 鉄骨造5階建 基礎免震構造
引き渡し: 2024年11月18日
完工写真:
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