ミャンマー 国難の壁乗り越え、年間千件超の手術を完了。クーデター、コロナ以前の実績数に回復へ。1月1日よりミャンマー事業地で初の小児がん手術も実施
国際医療NGOである特定非営利活動法人ジャパンハート(東京都台東区 理事長:𠮷岡春菜)は、このたびミャンマーにおける2022年の活動として最後の手術が終了、年間手術件数が1,052件に達し、クーデター及びパンデミック以来初の千件台まで回復させることに成功しました。
なお、今年扱った症例のうち多かったのは、鼠径ヘルニア、陰嚢水腫、甲状腺腫瘍、口唇裂になります。
停電発生時もオペを続行
そして、2023年より、ミャンマー事業地の活動としては初となる小児がん治療を開始します。これまで同国においては、医療環境の都合上、ジャパンハートが強みとする小児がん治療は行ってきませんでしたが、国内の情勢により必要性が高まっていることを受け新たに取り組む運びとなりました。
初回オペは1月1日。執刀医は団体創設者・小児外科医の吉岡秀人で、カンボジアで運営する「ジャパンハートこども医療センター」所属ドクター及びナースの医療チームサポートのもと実行します。
今日もミャンマーでの医療崩壊は続いており、ジャパンハートの活動の重要性は増しています。来年以降も、他国同様、様々な形を模索しながら支援活動に取り組んでいきます。
臍帯ヘルニアという先天性の異常により内臓がお腹の外に飛び出してしまっている小児患者の7月初診時(左)と現在(右)。治療継続中で経過良好。来年カンボジア拠点病院にて手術予定
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