NEXCO西日本が経営参画するインドネシアの高速道路が開通しました
-日本の高速道路事業のノウハウに基づく技術支援を実施-
NEXCO西日本(本社:大阪市北区、代表取締役社長: 前川 秀和)が参画しているインドネシア高速道路事業において、バスキ・ハディムリヨノ公共事業・国民住宅大臣の出席のもと「A.P.ペタラニ高架有料道路」の開通式典が現地時間の3月18日(木)午前11時に行われ、翌3月19日(金)午前0時に開通いたしました。当社が経営参画する海外の高速道路の新規建設区間の開通は初めてです。
- 1.A.P.ペタラニ高架有料道路の概要
港湾からの物流機能の向上や市街地交通の分散・渋滞の緩和を目的とした既存の高速道路を延伸する事業で、交通量の多い既存の一般道路上に、全長4.3kmの連続高架橋を架設する難易度の高い工事でした。
2020年5月に日本高速道路インターナショナル株式会社(以下「JEXWAY」)、株式会社海外交通・都市開発事業支援機構(以下「JOIN」)とともに株式を取得したPT Margautama Nusantara(マルガウタマ ヌサンタラ、以下「MUN社」)の子会社である、PT Makassar Metro Network(マカッサル メトロ ネットワーク、以下「MMN社」、旧BMN社)が建設工事を行い、無事故で完了し、今回開通しました。
© OpenStreetMap contributors https://www.openstreetmap.org/#map=5/2.171/121.482
© OpenStreetMap contributors https://www.openstreetmap.org/#map=13/-5.1176/119.4869
- 2.A.P.ペタラニ高架有料道路事業の開通及び開通効果について
日時:3月18日(木)午前11時
【バスキ・ハディムリヨノ公共事業・国民住宅大臣による挨拶と開通宣言(左)、同大臣による碑文へのサイン】
【開会式同日夕方に開通区間を視察されたジョコ・ウィドド大統領】
②開通効果
既存の高速道路からマカッサル市南部へ延伸することに伴い、渋滞に悩まされていた一般道路の緩和効果と物流機能の改善が見込まれます。また、マカッサル市を囲む環状道路形成により、スカルノ・ハッタ港、ハサヌディン国際空港へのアクセス向上による経済効果が見込まれています。
- 3.A.P.ペタラニ高架有料道路事業へのNEXCO西日本の関わり
日本国内で培った高速道路の建設・管理に関する技術を活用した事業連携、PPP事業への参画を目的として2015年8月に包括的技術連携をMUN社と締結しました。
包括的技術連携に基づき、社員をMUN社に出向させ、A.P.ペタラニ高架有料道路事業において、次にあげるような設計・施工方法の提案、品質・安全性向上等の技術指導・支援を行い、工事の完成に寄与しました。
●将来の維持管理を容易にするため、インドネシアでは導入されていない橋梁の桁の剛結構造
●BOXセグメント接合部からの雨水の侵入を防止するエポキシジョイントによる防水
●走行性及びジョイントの耐久性を向上させるため、ジョイントの据え付け精度を上げる施工方法
●橋梁上部工架設のサイクルタイムを向上させるための現場管理
【建設前の建設区間の渋滞状況】
【建設中及び建設状況説明の様子】
【舗装工事完了後の様子】
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