医療系映像制作会社オーベン社と「A2 Production カスタマイズソリューション」の実証実験を実施
-タイムライン自動同期サービス「LineSync」により撮影・編集のワークフロー効率化を支援-
ソニーマーケティング株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:粂川滋、以下、ソニーマーケティング)は、オーベン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:武臣ゆみ、以下、オーベン社)と、SaaS型の映像制作クラウドソリューション「A2 Production(エーツープロダクション) カスタマイズソリューション」を活用した実証実験を行いました。
※ニュースリリースはこちら https://www.sony.jp/professional/News/newsrelease/20231110B/
オーベン社は、医療系映像の撮影・編集・配信・講演会ライブ配信を手掛ける映像制作会社です。医療技術向上のためのトレーニング動画制作におけるAI解析技術の活用を検証するため、今回、「A2 Production カスタマイズソリューション」が提供するタイムライン自動同期サービス「LineSync(ラインシンク)」を中心に、2023年7月から9月に映像制作ワークフローの改善を目的とした実証実験を行いました。
医療トレーニング動画撮影においては、実際の手術室での手術を撮影します。執刀医の手元を撮影するカメラや、手術全体の俯瞰映像を撮影するカメラに加えて、患者の状態を表示するモニターの再撮など、複数カメラでの撮影映像を同期して編集する必要がある中、手術室内ではカメラの配線や無線機器の利用に制限があり、撮影時にタイムコードを記録することが難しく、撮影映像の同期を手動で行うことに多くの工数や専門的なノウハウが必要となることが課題でした。
今回の実証実験では、配線や無線機器の制限を受けず、撮影した映像の環境音を基準にタイムラインを自動的に同期できる「LineSync」を活用することで、血管内治療の症例を撮影したマルチカメラ素材を「A2 Production カスタマイズソリューション」によるAI解析のみで自動同期することに成功しました。また、手術室内の複数カメラ映像の同期だけでなく、手術室とモニター室を行き来するような撮影環境での自動同期も可能でした。これにより、手動での同期作業の大幅な削減に成功するとともに、同期作業のノウハウを持たないスタッフによる撮影対応も可能となることで、撮影素材の収集効率の向上も見込まれました。
ソニーマーケティングでは今回の実証実験を通して、オーベン社の映像制作ワークフロー改善をサポートすることに加えて、今後は、動画の素材となる映像データの収集や管理におけるワークフロー改善なども予定しています。現在は、医療関係者から可搬メディアを通じて収集している映像データを、クラウドメディアストレージ「Ci Media Cloud(シー メディアクラウド)」を活用してクラウドアップロード・管理を行う環境を構築するなど、クラウド技術の活用による映像制作環境のワークフロー変革を支援していきます。
■オーベン株式会社 代表取締役 武臣ゆみ様のコメント
今までは、自社メンバーのノウハウに頼った撮影が多く、特にマルチカメラ撮影では専門スタッフの立会いが必須でした。タイムライン同期を自動化する手段を持つことで、撮影時に必要とされる専門知識を減らし、広く映像を収集できる可能性が見えてきました。今回は血管内治療の症例で実証実験を行いましたが、外科領域での撮影も検討しています。次のステップとしては、「Ci Media Cloud」を活用し、素材収集の経路を増やす活動や、医療機関との動画共有など、今後もワークフロー改善を進めていきたいと考えています。
■関連リンク
・クラウド制作プラットフォーム Creators' Cloud
https://www.sony.jp/professional/creators-cloud/
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