CVCファンドを通じ、スマート変圧器の開発・ライセンスを行うスタートアップ企業「IONATE」へ出資
日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長CEO 佐藤 雅之)は、日揮株式会社(代表取締役社長執行役員 山口 康春、以下「日揮」)と共同で運営するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「JGC MIRAI Innovation Fund」を通じ、スマート変圧器の開発・ライセンスを行うスタートアップ企業、IONATE Limited(本社:英国・ロンドン、以下「IONATE」)に出資したことをお知らせします。
産業分野の送配電投資の増加と、老朽化した送配電設備の交換需要の高まりを受け、世界の変圧器市場は2022年の450億米ドルから、2030年には642億米ドルに拡大する※といわれています。加えて、世界各地で導入が進む再生可能エネルギー発電は、天候や季節などによる出力変動が大きいことから、電力系統の安定性を保つためのスマート変圧器に注目が集まっています。
※Frost & Sullivanの調査(2022年)による
IONATEは、革新的なスマート変圧器HIT(Hybrid Intelligent Transformer)とAI対応スマートグリッド電力監視管理システムを提供する英国のスタートアップ企業です。従来型変圧器が電圧変換機能に特化しているのに対し、HITは、独自設計による鉄心配置や機器構造を採用することで、他の外部制御機器に頼ることなく各種電圧・周波数・力率のリアルタイム制御を行うことが可能です。これにより従来型変圧器に比べて電力損失の軽減、送配電システム運用コストの低減、省スペース化が見込めます。
HITの導入は再生可能エネルギー発電分野に加え、電力を大規模に使用しかつ瞬時停電への対策が必須となる半導体製造工場・データセンター分野での適用や、従来型変圧器の設備更新においても有効であると考えられています。
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本出資を通じて日揮は、スマート変圧器の導入が効果的な、エネルギー・産業インフラ関連プラント・施設における電力系統へのHITの適用を検討していくほか、スマートグリッドによる効率的な電力供給網の構築と再生可能エネルギー発電分野の導入や、ファブレスであるIONATEの受託製造先の選定などに協力していきます。
日揮グループは、CVCファンドを通じて「カーボンニュートラルの実現」、「持続可能で強靭なインフラの構築」、「人生100年時代を見据えた生活の質向上」、「産業のスマート化」を対象テーマに、安全・安心で持続可能な社会システムの構築に寄与する革新的な技術やビジネスモデルを有する国内外のスタートアップに投資を行っています。
日揮グループは今後も、安全・安心で持続可能な社会システムの構築に向けて、革新的な技術やビジネスモデルを有するスタートアップへの投資を続けてまいります。
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