【調査レポート】教員の6割超が「ガイドライン策定」を要望。小学校卒業アルバム制作における行政介入が急務に

~要望TOPは「作業負担軽減」。7割が悩む「生徒の登場回数カウント」など構造的課題が浮き彫りに~

千株式会社

写真と食の力で子どもの幸せを創ることを目指す総合保育テックサービス「はいチーズ!」を提供する千株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 千葉伸明、以下当社)は、全国の小学校に向けて「小学校における卒業アルバム制作の実態調査」を実施しました。

その結果、公立小学校における卒業アルバム制作の業務負担に対し、教員の6割以上が国・自治体によるガイドライン策定を望んでいることがわかりました。ガイドラインに求める要望のトップは「学校の作業負担を減らすための基準(65.1%)」であり、教員業務の抜本的な改善には行政の積極的な介入が不可欠であることが明らかになりました。背景には、最も負担に感じる作業が「生徒の登場回数カウント(70.7%)」という公平性確保のための内向きな作業に教員が労力を割いている構造的課題があります。

調査の背景

近年の教育現場において、教員の長時間労働とそれに伴う業務負担の軽減は、喫緊の社会課題となっています。教員が本来注力すべき、子ども達への指導や授業準備の時間を確保するため、教育現場の業務効率化は避けて通れません。

卒業アルバム制作も、教員にとって大きな負担となる業務の一つです。制作業務が多岐にわたることで、教員の過重労働の一因となり、結果として子ども達の教育に費やす時間が圧迫されるという構造的な問題が存在します。

当社は、この構造的な課題を解決し、教員が子どもたちと向き合う時間を創出することが、教育の質の向上に不可欠であると考えます。本調査は、小学校における卒業アルバム制作の実態を定量的に把握することで、教員の業務負担の具体的な根源を明らかにするとともに、教員の業務改善、ひいては子ども達と向き合える時間を創出するため、本調査を実施しました。

調査結果のトピックス

■国・自治体によるガイドライン策定への賛成寄りは61.3%。入札/プロポーザル形式への賛成寄りは55.3%

■国・自治体によるガイドラインに求める内容は

 1. 学校の作業負担を減らすための基準(65.1%)

 2. 個人情報保護対策(60.8%)

 3. アルバム代金の適正価格や費用基準(60.8%)

■最も負担に感じる作業は「生徒の登場回数カウント」が70.7%で突出

■卒業アルバム代金回収の約7割を学校が担当

■業者の認知きっかけは「慣例を踏襲」、「前任者からの引き継ぎ」がほとんど。約7割が受動的な認知経路

調査結果トピックス詳細

1.国や自治体によるガイドライン策定への賛成寄りは61.3%

学校の負担を減らすために、国や自治体が「卒業アルバム制作に関するガイドライン(ルールや標準的な進め方)」を定めることついて聞いたところ(※)、賛成寄り(賛成38.2%+どちらかというと賛成23.1%)が61.3%となり、ガイドライン(ルール化)のニーズは強いようです。

※将来的にそのような議論が始まった場合の参考質問

2. 国や自治体策定のガイドラインに求める項目は「負担軽減」「安全性」「適正価格」の確保がTOP3に

仮に国・自治体がガイドラインを策定する場合(※)に求める項目は、「学校の作業負担を減らすための基準(65.1%)」がトップであり、教員負担の解消が最優先課題であるという認識が明確になりました。次いで「個人情報保護対策(60.8%)」「アルバム代金の適正価格や費用基準(60.8%)」が続きました。「個人情報保護対策」は近年個人情報に対する社会的な注目度が高まる情勢を背景に、高いニーズを示していると推察されます。

※将来的にそのような議論が始まった場合の参考質問

3. 教員が最も負担に感じるのは「公平性確保」の作業

卒業アルバム制作において、小学校が対応している作業の中で最も負担に感じる作業は「生徒の登場回数カウント(70.7%)」が最も多く、公平性確保のための多大な労力が明らかになりました。

次いで「写真の選定・レイアウト(57.6%)」「入稿前の最終確認(46.2%)」と制作の根幹業務が負担になっている様子です。

4. 卒業アルバム代金回収の約7割を学校が担当。金銭管理や未払い対応が教員の「隠れた負担」に

卒業アルバム代金の回収担当は、学校が約7割を占めており、学校側の金銭管理・未払い対応に関する業務負担が大きいことが推察されます。この代金回収業務は、教員や事務職員の日常業務とは別に発生する「隠れた負担」となり、多忙な学校現場を圧迫しているようです。

5. 業者選定の重視点は「慣例踏襲」がトップに。「リスクを避けたい」心理が優先。
業者選定時の重視点では、「前任者・前年度からの継続利用のしやすさ(53.2%)」がトップ。本来のニーズである「負担軽減」(27.0%)などよりも「選定の手間もしくは変更によるリスクを避けたい」という心理が優先されているようです。また、業者の認知のきっかけは「慣例を踏襲(69.4%)」「前任者からの引き継ぎ(35.1%)」がほとんど。約7割が受動的な認知経路であり、業者選定の重視点とともに、新たな選定の手間や業者変更に伴うリスクを極力避けたいという学校側の心理が表れている様子がうかがえます。

今回の調査により、小学校における卒業アルバム制作が教員にとって「生徒の登場回数カウント」に代表される公平性確保のための精神的・時間的な大きな負担となっている構造的課題が明確になりました。教員の業務負担軽減のためには、個々の学校の努力だけでなく「作業負担を減らすための基準」を最優先とした、国や自治体による公的なルール化と積極的な行政介入が望まれています。当社は今後も学校現場の負担を軽減し、子どもと向き合う時間を創出するための活動を推進してまいります。

調査概要

調査方法 :全国の小学校へのWEBアンケート調査

調査対象者:全国の小学校

      有効回答数:190件

調査期間 :2025年9月11日~17日

≪はいチーズ!とは≫

「はいチーズ!(https://sencorp.co.jp/service)」は『こどもにピース』をコンセプトに、保育園・幼稚園など子どもを預かる施設や保護者とともに子どもの幸せを育むことを目指す、総合保育テックサービスです。

運動会や発表会など季節行事の写真撮影から販売、問い合わせ対応まで、トータルでサポートする写真に特化したインターネット写真販売「はいチーズ!フォト」をはじめ、保育ICT「はいチーズ!システム」、アルバム制作「はいチーズ!アルバム」、動画撮影「はいチーズ!ムービー」で子どもの記憶や記録を残し、給食・食育サービス「はいチーズ!ベジ」では子どもの健やかな成長を支援します。未来ある子どもたちの人生がより豊かで幸せに溢れたものになるように、心と身体の両面へアプローチするサービスを提供しています。

≪千株式会社 会社概要≫

代表取締役社長:千葉伸明

本社 :東京都千代田区紀尾井町1番3号 

    東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井タワー14F

設立 :2004年10月

HP   :https://sencorp.co.jp

はいチーズ!は、千株式会社の登録商標です。

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ビジネスカテゴリ
学校・大学
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

千株式会社

14フォロワー

RSS
URL
http://sencorp.co.jp
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区紀尾井町1番3号 東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井タワー14F
電話番号
03-6266-6662
代表者名
千葉伸明
上場
未上場
資本金
5000万円
設立
2004年10月