ミャンマーで新クリニック開設 ~医療崩壊下で行き場をなくした人々のために、都市ヤンゴンで診療開始~
国際医療NGOである特定非営利活動法人ジャパンハート(東京都台東区 理事長:𠮷岡春菜)は、このたびミャンマーの都市ヤンゴンで新クリニック「Rainbow Bridge Clinic」を開設しました。
この病院は、成人・小児を対象に内科および一部の外科の診療を無償で行う施設です。
現在ミャンマーでは、クーデターの影響で医療者のボイコットが起きていることなどから、国立病院をはじめとする機関が十分に機能しておらず医療崩壊が続いています。一方、ジャパンハートがミャンマーでの活動拠点としており、患者を積極的に受け入れているワッチェ慈善病院は、アクセスの不便さにより遠方からの来院が困難であることが課題です。
そこで、ミャンマー最大の都市であるヤンゴンに新たな拠点を構えることで、都心に暮らしながらも医療を満足に受けられない状態にあるヤンゴンの大勢の人々と、ワッチェ慈善病院へのアクセスが難しい地方の人々を診られるよう、同院を開設しました。
このクリニックは、ジャパンハート運営のもと、これまでワッチェ慈善病院に従事していた現地医療者が中心となって稼働します。手術が必要と判断された場合は、ワッチェ慈善病院までの交通費を負担する形で紹介します。なお、ワッチェでの手術費用も無償です。
クリニック名「Rainbow Bridge Clinic」の由来は、「No Rain, No Rainbow(雨が降らねば、虹は出ない)=困難な出来事のあとには、きっと良いことがやってくる」という言葉にあるように幸運の象徴である“虹”とそれに向かって“橋をかける”、つまり「今の厳しい状況にあるミャンマーの中で、医療面で恵まれない人々に対し、医療を通じて幸運の橋渡しをする」という意味が込められています。
【ジャパンハート ミャンマーでの主な医療活動】
1995年に団体創設者で小児外科医の吉岡秀人が単身ミャンマーで活動をはじめたことを皮切りに、2004年にヤンゴンに事務所を構え、支援活動に取り組んでいます。近年は新型コロナウイルス感染症と2021年に発生したクーデターによる影響を受けていましたが、昨年7月より日本人医師による医療活動が再開され、2022年は3年ぶりに年間手術実績が千件台へ回復。
① 各病院での外来診療~手術
…ワッチェ慈善病院を拠点に各地で活動。ワッチェでは年間外来診療約10,000名、約1,000件の手術を行っている(コロナ前実績)。
② 地方への出張診療
…医療資材や薬を車に詰め込んで無医村地帯に出向き、1~3日間の出張診療所を開設。すべての患者を無償で診察。
③ 養育施設「Dream Train」運営
…貧困等の理由で人身売買のリスクがある子ども達やHIV孤児を受け入れている里親制度の養育施設。
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