【台湾情報】TSMC、2ナノ量産で73兆台湾元の波及効果<ワイズ機械業界ジャーナル2025年7月第5週号発行>

〜台湾の半導体、金型、太陽光パネル、AI・DXなど産業界及び企業の最新動向を分析する〜

 ワイズコンサルティング グループ(本社:中華民国台北市、代表取締役:吉本康志)は台湾機械業界専門誌「ワイズ機械業界ジャーナル」の2025年7月第5週号を発行しました。
 今号では、台湾積体電路製造(TSMC)が新竹・高雄で開始する2ナノ量産と、その先進製造プロセスが台湾半導体業界およびグローバルサプライチェーンに与える波及効果、同社のGaN半導体撤退に伴う第3世代半導体市場の再編リスク、金型企業・泛台実業が推進するDXとESG経営によるグローバルOEM戦略、さらに台風被害で明らかになった水上太陽光発電所の耐久性課題と、今後求められる設置基準の見直しや域内生産体制の強化など、台湾製造業が直面する変革と対応力を多角的に取り上げています。

 

ワイズ機械業界ジャーナル0611号

<新刊ハイライト>

https://www.ys-consulting.com.tw/research/123199.html

【トピック1】
TSMC、2ナノ量産で73兆台湾元の波及効果──世界最先端プロセスを主導

 台湾積体電路製造(TSMC)は2025年下半期に新竹と高雄で2ナノ製造プロセスの量産を開始予定。最初の顧客はAMDで、Appleを抜いて先行採用。同社の売上高は今後3兆台湾元(約15兆円)規模に拡大し、データセンターやスマートフォン向けに幅広く展開される見込み。2ナノの受託価格は1枚3万米ドルとされ、収益性・性能ともに大きな飛躍が見込まれる。

 

【トピック2】
TSMC、GaN半導体から撤退──第3世代半導体市場は再編の局面へ

 急成長が期待されていたGaN半導体だが、TSMCは受注規模の小ささや中国勢の価格競争、技術的非互換性を理由に事業撤退を表明。今後は先進封止やテスティング分野に経営資源を集中。代替受注は力晶積成電子製造(パワーチップ・セミコンダクター・マニュファクチャリング、PSMC)や漢磊科技(エピシル・テクノロジーズ)など台湾勢が担う見込み。SiC最大手の米ウルフスピードも破綻を申請し、第3世代半導体は選別と再編が進む局面に。

 

【トピック3】
金型企業・泛台実業、DXとESGでグローバルOEM戦略を強化

 金型設計から製造、物流まで垂直統合を進める泛台実業(パン台湾エンタープライズ)は、AI・ERP・CRM・SCMを連動させたデジタル基盤を構築。不況時でも昇給・賞与を実施し、社員の定着率向上を実現。ESGにも注力し、米国を中心に100カ国以上に製品を輸出。高付加価値型受託生産で競争優位を築いている。

 

【トピック4】
台風被害で露呈した太陽光パネルの脆弱性──台湾産業界に規格見直しの声

 台風4号により中南部の水上太陽光発電所が深刻な被害。浮体架台の破損や東南アジア製パネルの耐風圧不足が要因。保険未加入の事業者も存在し、政府・業界には耐久性基準や設置ガイドラインの見直しを求める声が高まっている。今後は域内生産の強化、災害保険加入支援、防災設計の強化が急務とされる。

2025年上期、TSMCの売上高が1.7兆台湾元(約8.5兆円)を突破し、粗利益率は58.8%と過去2番目に高い水準を記録した



<新刊ハイライトのバックナンバー>

https://www.ys-consulting.com.tw/research/l/86/213/

<ワイズ機械業界ジャーナル>


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所在地:中華民国台北市襄陽路9號8F

代表者:吉本康志

設立:1996年11月

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業種
サービス業
本社所在地
中華民国台北市襄陽路9號8F 富邦銀行襄陽分行大樓
電話番号
-
代表者名
吉本康志
上場
未上場
資本金
7000万円
設立
1996年11月