顔の青いあざ「太田母斑」調査|73.7%が保険適用を知らず、Qスイッチレーザー治療で8割以上が改善を実感

太田母斑・後天性真皮メラノサイトーシスとシミ・肝斑の違い、治療法・費用・通院回数を皮膚科医が徹底解説

医療法人社団鉄結会

【結論】本調査のポイント 

結論から言うと、顔の青いあざ(太田母斑・後天性真皮メラノサイトーシス)はQスイッチレーザー治療で大幅に改善が期待できます。太田母斑は保険適用で治療可能であり、3割負担の場合1回あたり5,000〜15,000円程度で受けられます。シミや肝斑との最大の違いは「メラニンが存在する皮膚の層」で、太田母斑は真皮層に色素があるため、一般的な美白化粧品やシミ取りレーザーでは効果がありません。

・73.7%が太田母斑のレーザー治療が保険適用であることを知らなかった

・青いあざを「シミ」や「肝斑」と誤認していた人が58.3%に上った

・Qスイッチレーザー治療を受けた人の83.6%が「改善を実感した」と回答

用語解説 

■ 太田母斑(おおたぼはん)とは 

太田母斑とは、顔面(特に目の周り・頬・額)に生じる青灰色〜褐色のあざである。真皮層にメラノサイト(色素細胞)が異常に存在することで発症し、生後まもなくから思春期頃に出現する先天性のものが多い。眼球結膜にも色素沈着を伴うことがあり、日本人を含むアジア人に多く見られる皮膚疾患である。

 

■ 後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)とは

 後天性真皮メラノサイトーシスとは、成人以降(特に20〜40代)に両頬や額などに左右対称に出現する青灰色〜褐色の色素斑である。真皮層にメラノサイトが増殖することで発症し、肝斑やシミと誤診されやすいが、治療法が異なるため正確な診断が重要である。 

■ Qスイッチレーザーとは 

Qスイッチレーザーとは、ナノ秒(10億分の1秒)単位の極めて短いパルス幅で高出力のレーザー光を照射する医療機器である。メラニン色素に選択的に作用して破壊するため、周囲の正常組織へのダメージを最小限に抑えながら、深い層にある色素沈着を効果的に治療することができる。

太田母斑・後天性真皮メラノサイトーシス・シミ・肝斑の比較

比較項目

太田母斑

後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)

シミ(老人性色素斑)

肝斑

色素の存在層

真皮層

真皮層

表皮層

表皮層〜真皮浅層

色調

青灰色〜褐色

青灰色〜褐色

茶褐色

薄茶色

発症時期

出生時〜思春期

20〜40代

中年以降

30〜40代

好発部位

目の周り・頬・額(片側性が多い)

両頬・額(左右対称)

顔・手の甲など露光部

両頬(左右対称)

保険適用

適用

適用

適用外

適用外

Qスイッチレーザー

第一選択

第一選択

有効

悪化リスクあり

治療回数の目安

5〜10回

3〜6回

1〜3回

トーニング10回以上

※一般的な目安であり、個人差があります。肝斑へのQスイッチレーザー照射は症状を悪化させる可能性があるため、正確な診断が重要です。

皮膚科・形成外科・美容皮膚科を展開する医療法人社団鉄結会アイシークリニック(新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院)は、顔の青いあざ(太田母斑・後天性真皮メラノサイトーシス)に関する意識調査を実施しました。本調査では、青いあざの認知度、シミ・肝斑との違いの理解度、治療に関する知識について調査し、当院監修医師の皮膚科医・髙桑康太が専門的な見地から解説いたします。

調査背景 

当院には「目の周りの青いあざが気になる」「ずっとシミだと思っていたが治療しても消えない」といったご相談が数多く寄せられています。太田母斑や後天性真皮メラノサイトーシスは真皮層にメラニンが存在するため、一般的なシミ取り治療では改善が難しく、適切な診断と治療法の選択が重要です。また、太田母斑のレーザー治療は保険適用であるにもかかわらず、この事実があまり知られていない現状があります。そこで、青いあざに関する正しい知識を広め、適切な治療への第一歩を踏み出していただくことを目的として本調査を実施しました。

調査概要

調査対象:顔に色素沈着(あざ・シミ・肝斑など)の悩みを持つ全国の20〜60代の男女

調査期間:2026年7月27日〜8月5日

調査方法:インターネット調査

調査対象人数:300名

調査結果 

【調査結果】73.7%が太田母斑のレーザー治療は保険適用であることを知らなかった 

設問:顔の「青いあざ(太田母斑)」のレーザー治療が保険適用であることをご存知でしたか?

7割以上の方が太田母斑の保険適用を知らず、「あざの治療は高額」というイメージから受診を躊躇している可能性が示唆されます。正しい情報発信の重要性が浮き彫りとなりました。

【調査結果】58.3%が青いあざをシミや肝斑と誤認していた 

設問:顔にある青みがかった色素沈着について、どのような症状だと認識していますか(いましたか)?

約6割の方が青いあざをシミや肝斑と誤認しており、自己判断で一般的なシミ治療を続けて効果が出ないケースが多いことがうかがえます。皮膚科での正確な診断の重要性が示されています。

【調査結果】違いを正しく理解している人はわずか11.3% 

設問:太田母斑や後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)とシミ・肝斑の違いについて、どの程度ご存知ですか?

太田母斑とシミ・肝斑の違いを正しく理解している方は1割程度にとどまり、約3分の1は違いがあること自体を認識していませんでした。治療法が異なるため、正確な診断の必要性を啓発する必要があります。

【調査結果】治療効果(67.3%)と費用(45.0%)が上位を占める 

設問:青いあざの治療を検討する際、最も重視することは何ですか?

治療効果を最重視する方が7割近くを占め、次いで費用への関心が高いことがわかりました。保険適用により費用負担が軽減されることの認知が広まれば、受診のハードルが下がる可能性があります。

【調査結果】Qスイッチレーザー治療経験者の83.6%が改善を実感 

設問:Qスイッチレーザー治療を受けた経験がある方にお聞きします。治療後の改善度はいかがでしたか?

Qスイッチレーザー治療経験者の8割以上が改善を実感しており、適切な診断のもとで行われる治療の有効性が示されています。複数回の治療で段階的に改善していくケースが多いことも特徴です。

調査まとめ 

本調査から、顔の青いあざ(太田母斑・後天性真皮メラノサイトーシス)に関する認知度が低く、約6割がシミや肝斑と誤認していることが明らかになりました。また、73.7%がレーザー治療の保険適用を知らず、治療へのアクセスを妨げている可能性があります。一方で、Qスイッチレーザー治療経験者の83.6%が改善を実感しており、正確な診断と適切な治療により高い効果が期待できることも示されました。青いあざとシミ・肝斑では治療アプローチが根本的に異なるため、まずは皮膚科での正確な診断を受けることが、改善への第一歩となります。

医師コメント|アイシークリニック 髙桑康太医師 

皮膚科医として15年以上の臨床経験から申し上げると、顔の青いあざ(太田母斑・後天性真皮メラノサイトーシス)は適切な診断とQスイッチレーザー治療により、多くの方で著明な改善が期待できます。特に太田母斑は保険適用で治療可能であり、経済的な負担を抑えながら治療を受けられることをぜひ知っていただきたいと思います。

太田母斑と後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)は、どちらも真皮層にメラノサイト(色素細胞)が存在することで青みがかった色調を呈する点で共通しています。一方、一般的なシミ(老人性色素斑)は表皮層にメラニンが蓄積したもの、肝斑は表皮から真皮浅層にかけてメラニンが増加したものであり、メラニンの存在する深さが異なります。


この「深さの違い」が治療法の選択において極めて重要です。表皮層のシミに対しては一般的なレーザー治療や光治療が有効ですが、真皮層にある太田母斑やADMには、より深部に到達できるQスイッチレーザー(アレキサンドライト、ルビー、Nd:YAGなど)が必要となります。また、肝斑に対してQスイッチレーザーを通常出力で照射すると、炎症後色素沈着を引き起こし症状を悪化させる可能性があるため、正確な診断なしに治療を行うことは危険です。

太田母斑のレーザー治療は日本皮膚科学会においても推奨されており、保険適用となっています。通常、3ヶ月以上の間隔をあけて5〜10回程度の照射を行うことで、70〜90%程度の色素改善が期待できます。治療開始が早いほど少ない回数で改善する傾向があり、幼少期からの治療も可能です。

後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)も同様にQスイッチレーザーが第一選択となりますが、肝斑を合併しているケースも多く、その場合は肝斑の治療を先行させてからレーザー治療を行うなど、慎重な治療計画が必要です。まずは皮膚科を受診し、ダーモスコピー検査などで正確な診断を受けることをお勧めいたします。

【エビデンス】日本皮膚科学会のガイドラインでは、太田母斑に対するQスイッチレーザー治療は推奨度Aとされており、有効性と安全性が確立されています。また、太田母斑のレーザー治療は健康保険が適用され、3割負担の場合、1回あたり5,000〜15,000円程度で治療を受けることが可能です。

太田母斑・ADMとシミ・肝斑を見分けるポイント

・青みがかった色調がある場合は太田母斑・ADMの可能性が高い

・目の周りや頬骨部に分布する場合は真皮メラノーシスを疑う

・一般的なシミ治療で改善しない場合は診断の見直しが必要

・自己判断せず皮膚科でダーモスコピー検査を受けることが重要

Qスイッチレーザー治療を受ける際の注意点

・治療後は一時的に色素が濃くなることがある(正常な反応)

・紫外線対策を徹底し、日焼けを避ける

・複数回の治療が必要なため、根気強く継続することが大切

・肝斑を合併している場合は治療順序の検討が必要

髙桑 康太(たかくわ こうた)医師

皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当

専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科

・ミラドライ認定医

臨床実績(2024年時点、累計)

・皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上

・腋臭症治療:2,000件以上

・酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上

略歴

・2009年 東京大学医学部医学科 卒業

・2009年 東京逓信病院 初期研修

・2012年 東京警察病院 皮膚科

・2012年 東京大学医学部附属病院 皮膚科

・2019年 アイシークリニック 治療責任者

監修領域:皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

よくある質問(Q&A)

Q1. 顔の青いあざはレーザーで消せますか?

A. 太田母斑・後天性真皮メラノサイトーシスはQスイッチレーザー治療で大幅な改善が期待できます。

本調査でQスイッチレーザー治療を受けた方の83.6%が「改善した」と回答しており、適切な診断と治療により高い効果が得られています。通常5〜10回程度の治療で70〜90%の色素改善が期待でき、特に太田母斑は保険適用で治療を受けられます。

Q2. 太田母斑のレーザー治療は保険適用ですか?費用はいくらかかりますか?

A. 太田母斑のQスイッチレーザー治療は保険適用であり、3割負担で1回5,000〜15,000円程度です。

本調査では73.7%の方が保険適用を知らなかったという結果でしたが、太田母斑のレーザー治療は健康保険が適用されます。費用は照射範囲により異なりますが、3割負担の場合1回あたり5,000〜15,000円程度が目安です。複数回の治療が必要ですが、保険適用により継続しやすい費用設定となっています。

Q3. 太田母斑とシミ・肝斑の違いは何ですか?

A. 最大の違いは「メラニンが存在する皮膚の層」であり、治療法が根本的に異なります。

太田母斑・ADMは真皮層(皮膚の深い層)にメラノサイトが存在するため青みがかった色調になります。一方、シミ(老人性色素斑)は表皮層に、肝斑は表皮〜真皮浅層にメラニンが蓄積します。本調査では58.3%が青いあざをシミや肝斑と誤認しており、適切な治療のためには皮膚科での正確な診断が不可欠です。

Q4. 後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)と肝斑の見分け方は?

A. ADMは青灰色で点状に分布し、肝斑は薄茶色でべったりと広がる傾向があります。

ADMは頬骨部や額に青灰色〜褐色の斑点状に現れ、肝斑は両頬に薄茶色で境界がぼやけた形で広がります。ただし、両者は合併することも多く、肉眼での判別は困難な場合があります。本調査で違いを正しく理解している方は11.3%にとどまっており、自己判断せずダーモスコピー検査を受けることをお勧めします。

Q5. 青いあざの治療は何歳から受けられますか?

A. 太田母斑のレーザー治療は乳幼児期からでも受けることが可能です。

太田母斑は先天性のものが多く、早期治療の方が少ない回数で改善する傾向があります。全身麻酔や鎮静下での治療が可能な施設であれば、乳幼児期からの治療も選択肢となります。本調査で治療効果の高さを最重視する方が67.3%と最多であったことからも、早期に専門医療機関を受診し、治療計画を立てることをお勧めします。

放置のリスク

・青いあざを放置しても自然に消えることはほとんどなく、加齢とともに色調が濃くなる場合がある

・シミや肝斑と誤認して不適切な治療を続けると、効果がないまま費用と時間を浪費する可能性がある

・肝斑を合併している場合、誤ったレーザー照射により炎症後色素沈着を引き起こすリスクがある

こんな方はご相談ください|受診の目安

・目の周りや頬に青みがかった色素沈着がある場合

・一般的なシミ取り治療を受けても改善しない場合

・左右対称の色素斑があり、シミか肝斑かADMかわからない場合

・生まれつきのあざがあり、治療を検討したい場合

・色素沈着が以前より濃くなってきたと感じる場合

クリニック案内

アイシークリニックの特徴

・Qスイッチアレキサンドライトレーザー・Qスイッチルビーレーザーを完備し、太田母斑・ADMの保険診療に対応

・ダーモスコピー検査による正確な診断で、シミ・肝斑との鑑別を徹底

・新宿・渋谷・上野・池袋・東京・大宮の6院体制で通院しやすい環境を整備

・皮膚科医・形成外科医による丁寧なカウンセリングで、個々に最適な治療計画を提案

アイシークリニック新宿院:東京都渋谷区代々木2-5-3 One-葵ビル2階

アイシークリニック渋谷院:東京都渋谷区渋谷3-16-2 ニュー三水ビル5階

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業種
医療・福祉
本社所在地
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電話番号
03-6276-3870
代表者名
高桑康太
上場
未上場
資本金
-
設立
2016年09月