スマート･コンスーマ機器向けに自然な音声管理を実現するMEMSマイクロフォンを発表

便利なチップ・レイアウトと卓越した音響性能を兼ね備えた革新的デバイス
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エレクトロニクス分野の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的
半導体メーカーで、コンスーマ・携帯型機器向けMEMS
（Micro-Electro-Mechanical System）の主要サプライヤ(1)であるST
マイクロエレクトロニクス（NYSE:STM、以下ST）は、高性能・低消費電力な
デジタルMEMSマイクロフォンの新製品を発表しました。音響孔をパッケージ上部
に設けたMP34DT01は、超小型パッケージ（3 x 4 x 1mm）で提供され、携帯電話、
タブレット、およびその他スマート・コンスーマ機器において、クラス最高の
オーディオ体験を実現します。

飛躍的に進歩したMP34DT01は、特許出願中の技術を採用しています。これにより、
マイクロフォンのダイヤフラムをパッケージ上部に設けられた音響孔により近く
配置できるため、サイズに妥協することなく、性能の大幅な向上を実現
しています。同製品は、音響孔が上面に位置する優位性と、優れたS/N比（63dB）
およびオーディオ帯域全体（20～20,000Hz）におけるフラットな周波数応答を、
市場で初めて兼ね備えたMEMSマイクロフォンです。

MP34DT01は、パッケージ上部に音響孔を設けたデジタルMEMSマイクロフォンとし
ては初めて、パッケージ底面に音響孔を設けた従来のマイクロフォンよりも
優れた音響特性を実現しています。同製品は、新型のコンスーマ機器に使用される
音声管理ソフトウェアや電子アシスタント向けの高度な音声認識システムに最適で、
メイン･プロセッサの負荷を増加させずに、オーディオの明瞭さを向上させる上で、
重要な役割を果たします。クラス最高のS/N比は、一般的なコンスーマ機器における
用途はもちろん、測音器（広いダイナミック・レンジを必要とする騒音計）等幅広い
アプリケーションにも最適です。

STのMEMSマイクロフォンは、オムロン社(2)と共同開発したクラス最高の
アコースティック・センサ技術を採用しており、機械的振動や温度変化、電磁
干渉に対して本質的に高い耐性を備えると共に、低消費電力でオーディオ信号の
高音質な再生を可能にします。

従来のコンデンサ・マイクロフォンよりもサイズ・堅牢性・消費電力に関して
優位性を持つMEMSマイクロフォンは、複数のマイクロフォンを搭載する機器に
おいて、音質を劇的に改善することができます。小型で優れた感度マッチングと
周波数応答を特徴とするSTのマイクロフォンを複数個使用することにより、
アクティブ方式のノイズ/エコー・キャンセリングや、サウンドおよびその発生
位置の分離に役立つサウンド処理技術であるビーム・フォーミングを実現できま
す。騒音や雑音が制御不能な環境下における携帯電話およびその他機器の使用が
増加しており、こうした機能の価値が高まっています。

STのMEMSマイクロフォンは、MEMSマイクロフォンとの直接接続が可能な専用
インタフェースを内蔵したSTの最新世代のSound Terminal(R)オーディオ処理用IC
と組合せて使用することもでき、部品点数ならびにコストの低減が可能です。

IHS iSuppli社の調査によると、コンスーマ機器・携帯電話向けMEMSマイクロフ
ォン市場の年平均成長率（2010年～2014年）は23%となり、売上増加が予測され
ています。複数のマイクロフォンを必要とするノイズ除去機能の飛躍的な普及と、
携帯電話・ノートPCに加え、新たなコンスーマ機器（タブレット、ゲーム機等）
への採用が、この成長を牽引しています。

MP34DT01は、ハイエンドMEMSマイクロフォン・ファミリの2番目の製品です。
STは、クラス最高のS/N比と1dB以内のマッチングを実現し、さらに小型化した
新製品を2012年および2013年に発表すべく開発を進めています。

MP34DT01 （音響孔：パッケージ上部）は、大手携帯電話メーカーの認定を取得
しており、現在量産中です。単価は1000個購入時に約1.42ドルです。STのMEMS
ポートフォリオの詳細は、 http://www.st.com/jp/analog/class/1575.jsp を
ご覧ください。

(1)IHS iSuppli社2011年8月：「H1 2011 Consumer and Mobile MEMS Market
Tracker」
(2)オムロン社は、ヘルスケアおよび産業市場向けのMEMSセンサ技術に関し、
20年以上に亘る研究・開発・製造の経験を有しています。京都に本社を置き、
世界38カ国で3万6000人以上の従業員が、産業オートメーション、電子コンポ
ーネンツ、社会システム（改札機、発券機および交通制御）そして
ヘルスケアを含む多様な分野のお客様に向け、製品・サービスを提供して
います。さらに詳しい情報は、 http://www.omron.com をご覧ください。


STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに革新的な半導体
ソリューションを提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、高度な
技術力と設計ノウハウ、そして幅広いIP（Intellectual Property）
ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力を駆使することに
より、マルチメディア・コンバージェンスとパワー・アプリケーションにおいて
他社の追随を許さないリーダーとなることを目指しています。
2010年の売上は103.5億ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人: http://www.st-japan.co.jp
STグループ（英語）: http://www.st.com

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〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
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