Salesforce、AIエージェント、目的別AI、CRMデータをビジネスの基本システムに集約しSlackでの生産性を向上
Slackは、あらゆる規模、業界の企業を対象に、AIエージェント主導の包括的なビジネスオペレーティングシステムを提供
Slackは、すべての自律的なAIエージェントをチームメイトに変え、そのアクションやインサイトを業務に活用
米国セールスフォース(以下、Salesforce) は、企業が持つ知識、データ、AIエージェント、アプリ、自動化機能を、AIが操作するビジネスオペレーティングシステム (以下、ビジネスの基本システム)に統合する、Slackの新しい一連のイノベーションを発表しました。
SlackとSalesforceのデータを統合させた会話型インターフェースで、チームは目的に特化したAIエージェントと協力して作業することができます。
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Agentforce in Slack:AIエージェント向けの新しいユーザーインターフェース(UI)により、チームはAgentforceのAIエージェントを使用して、Slack上でデータと会話したり、インサイトを得たり、タスクを実行したりできるようになります。
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サードパーティのAIエージェント(英語):Adobe、Anthropic、Cohere、Perplexityなどのパートナー企業が提供するAIエージェントやAIアシスタントを、Slackの信頼性が高く安全な環境に導入することができます。
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Salesforce チャンネル:SalesforceのCRMレコードをSlackのチャンネルベースの会話に接続する新しいタイプのチャンネルにより、チームはあらゆるアカウントやオポチュニティと連携しながら作業を進める総合的なスペースを利用できるようになります。間もなく、Salesforce チャンネルがSalesforce UIに組み込まれる予定です。
Slackの新たな機能強化には、検索と自動化に特化したAI機能や、あらゆるユースケースや事業部門の生産性を向上させる新しいソリューションベースのテンプレートも含まれています。
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Slack AIの新機能:ハドル議事録、簡易化された自動化、改善された検索などの機能強化により、チームはよりスマートに、より速く、より集中して作業できるようになります。
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Slackテンプレート:すぐに使えるテンプレート化されたチャンネル、canvas、リスト、自動化されたワークフローにより、あらゆる部署やあらゆるタスクの作業がより速く、より生産的になります。
重要な理由:今日、業務は分断されています。デスクワーカーは、価値が低いと考える作業に1日の41%を費やしていると報告しており、ほぼ半数(英語)が仕事に必要な情報を探し出せておらず、かつてないほど多くのアプリや断片的な作業(英語)が存在しています。すでに非効率な業務システムにAIを追加し、さらに多くのアプリを追加しても、これらの課題を拡大するだけでしょう。チームには、より効率的な共同作業の方法が必要です。AIエージェントがチームメイトとなり、目的に合わせて構築されたAIにより、直感的に顧客データが単一のビジネスオペレーティングシステムに統合されるような方法です。
詳細情報/さらに詳しく:エージェントを活用したビジネスの基本システムに作業を組み込むことで、チームは生産性を最大47%向上させています。本日発表されたイノベーションにより、ユーザーは業務をより効率的に行うために必要なものをすべて一元管理できるようになります。
新機能の詳細
Agents in Slack:チームは、案件の成約、キャンペーンの作成、顧客の問題解決、プロジェクトの完遂などのあらゆる場面で、AgentforceのAIエージェントやサードパーティのAIエージェントとシームレスに連携することができます。ユーザーは、Slackに特化した新しく安全なUIを介して、これらのAIエージェントとやりとりします。
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Agentforceは、AIを駆使したCRMのインサイトを直接Slackに提供することで、ユーザーが顧客データに基づいてより迅速に行動できるようにします。 ユーザーは自然言語で質問や指示を行うことができ、構造化されたCRMデータと非構造化された会話データの両方を基に信頼性の高い回答を受け取ることができます。 Agentforceは、オポチュニティや案件に関する最新状況を提供するほか、次のステップの提案、メールや行動計画の下書きの作成、ダイレクトメッセージやチャンネルでそれらの詳細情報の共有などを行うことができます。
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Data Cloudが提供するAgentforceのAIエージェントは、推論、タスクの調整、アクションの実行が可能であり、規模を拡大しながらパーソナライズされた体験を提供します。例えば、Agentforce Sales Coach(英語)は、案件の文脈に沿ったロールプレイを自律的に促進し、パーソナライズされた客観的なフィードバックを提供することで、営業担当者がスキルを向上できるようSlack上で支援します。
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サードパーティのAIエージェントがタスクをサポートしてくれるので、ユーザーは重要な業務に集中できます。ユーザーは、専用APIを使用してカスタムエージェントを構築したり、Slackアプリ、AIエージェント、AIアシスタントなどのハブであるSlack Marketplace(英語)からサードパーティのAIエージェントをインストールしたりすることができます。現在Marketplaceで利用可能なAIエージェントとAIアシスタントは、Adobe ExpressやCohereなどのSlackパートナーが提供していますが、今後はAnthropic、Amazon Q Business、Perplexity、IBMなども提供予定です。
・Adobe Express は、デザインプレゼンテーション、メディアキャンペーン、ソーシャル投稿、チラシなど、ブランドに合ったコンテンツを簡単な手順で作成できます。
・Amazon Q Business は、顧客のシステム内のデータや情報に基づいて、質問への回答、要約の提供、コンテンツの生成、タスクの安全な完了を行います。
・AnthropicのClaudeは、コンテンツの作成、編集、要約、データの分析によるパターンとインサイトの特定、コードの記述とデバッグ、複数のソースからの情報の統合による調査の加速化を支援します。
・Asanaは、ステータス、妨げとなる要因、次のステップなど、プロジェクトのインサイトと推奨事項をSlackの会話の文脈の中で提示します。
・Boxは、アップロードされた契約内容の分析や、社内文書から競合に関する質問への迅速な回答作成、レポートの要約作成に役立つAI搭載のコンテンツインサイトを提供します。
・Cohereは、Slackの会話型AIアプリで効率性を向上させ、独自のビジネスデータに基づくコンテンツと回答を提供します。
・Perplexityは、信頼できるソースをウェブ上で検索し、競合分析と戦略的提案のための正確なインサイトを提供します。
・Workdayは、従業員とマネージャーにAIアシスタントを提供し、給与、勤務時間、欠勤、ジョブリクエストなどの財務および人事記録に関するタスクやインサイトにアクセスできるようにします。
・Writerは、顧客のデータ、ブランド、ワークフローに合わせたAIアプリを使用して、アセットの下書き作成、データの分析、質問への回答、新しいアイデアのブレインストーミングを行います。
Slack AIの新しい機能:Slackにネイティブで組み込まれた直感的な専用AIエクスペリエンスにアクセスすることで、チームはよりスマートに、より速く作業できるようになります。Slack AIのリリース以来、お客様は6億件以上のメッセージを要約し、ユーザー全体で合計110万時間を節約しました。
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Slack AIのハドル議事録は、重要なポイントやアクションアイテムを記録し、ユーザーが目の前の仕事に集中して取り組めるようにします。Slack AI がハドルに招待されると、リアルタイムの音声とハドルスレッドで共有されたメッセージを使用して、スレッドのトランスクリプトと引用付きの注釈、アクションアイテム、canvasに共有されたファイルを含む議事録を作成します。 ハドルが開始されたチャンネルまたはダイレクトメッセージの参加者は誰でも、AI による議事録を表示できるため、会議に出席できなかった場合でも、チーム全体が最新情報を把握し、行動を起こすことができます。
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AI ワークフロービルダーは、簡単な会話形式の指示でワークフローを生成するため、ユーザーは簡単にタスクを自動化できます。「チャンネルに参加したチームメンバーに歓迎メッセージを送信」といった指示を入力すると、Slack AIとワークフロービルダーが自動的にワークフローを生成します。新しい「チャンネルの要約」ステップでは、ユーザーはお気に入りのチャンネルの定期的な要約を公開するワークフローを作成できます。
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Slack AI検索では、ファイルやアプリに関する知識を基に検索結果が表示されるようになったため、ユーザーはより豊かで関連性の高い回答を得ることができます。これまでユーザーはSlackの検索バーに自分の言葉で質問を投げかけ、Slackの会話データに基づく簡潔な回答を得ることができました。今回、Slack AIは、Slackにアップロード、および共有されたファイル、canvas、クリップのトランスクリプト、連携アプリのドキュメント、GoogleおよびMicrosoftのファイルなどからも回答を生成します。Slack AIは、Retrieval Augmented Generation(RAG)(英語)を使用して回答を生成します。検索を実行したユーザーに固有の結果が生成され、Slackでユーザーがアクセスできるメッセージやファイルのみが取得されます。
顧客データはSlackのクローズドな環境内に残り、大規模言語モデル(LLM)のトレーニングには使用されません。
Salesforce チャンネル:チームは、Salesforce CRM データと Slack 上の顧客中心の会話を橋渡しする統一された環境で、連携を維持しながら迅速に業務を進めることができます。
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Salesforce チャンネルは、Salesforce レコードから商談、ケース、カスタムオブジェクトなどのCRM データを安全に取得し、対応する Slack チャンネルに表示します。これにより、ユーザーは進捗状況を追跡したり、知識を共有したり、顧客をサポートしたりすることができます。また、ユーザーは Slack 上で CRM データを安全に編集および更新できるため、複数のシステムに情報を重複して入力する必要がなくなります。
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また、Slack AIによる会話サマリーをSalesforce チャンネルで利用すれば、ユーザーは、Salesforceのアカウント階層内の関連する他のSalesforce チャンネルを通じて、特定の顧客に関する重要なハイライトを素早く把握することができます。例えば、アカウントディレクターは、アカウントチャンネルにいる間に、Slack AIを利用して、関連するオポチュニティチャンネルで顧客に関する議論の最新情報を入手したり、関連するケースチャンネルで顧客のサポートケースに関する進行中の会話を把握することができます。
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SlackとSalesforceの間でメタデータが自動的にマッピングされるため、Salesforce チャンネルはSalesforceでユーザーに割り当てられたレコードの権限に従うことになり、ユーザーはSalesforceで許可されているデータのみをSlackで閲覧・編集できるようになります。
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間もなく、Salesforce チャンネルはSalesforceのユーザーインターフェースに組み込まれる予定です。例えば、サービス担当者はSalesforceを離れることなく、Slackで作業中の製品エキスパートと会話することができ、会話全体がレコードに関連付けられたままになります。
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また、Salesforce Starter SuiteでもSalesforce チャンネルにアクセスできるようになるため、中小企業は Slack をシンプルで使いやすい CRM に接続し、顧客データに関する意思決定の迅速化とコラボレーションを実現できるようになります。
Slack テンプレート:各事業部門や使用事例に対応するSlackの生産性向上ツールが事前に設定されたテンプレートを使用することで、チームは業務を標準化し、価値を実現するまでの時間を短縮することができます。
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ユーザーは、プロジェクト管理、フィードバック収集、ヘルプリクエストの優先順位付けなど、一般的なプロジェクトやプログラムに適した特定のソリューションを、Slackワークスペースのテンプレートハブから選択できます。誰もがワンクリックで、仕事の内容に合った構造化されたチャンネルを作成できます。テンプレート化されたcanvas、リスト、自動化されたワークフローがすべて揃っているので、チームはすぐに作業に取り掛かることができます。
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テンプレートは、一般的なタスクの構造やフレームワークなど、ベストプラクティスに関するガイダンスを提供することで、作業の開始を効率化します。チャンネルは特定のプレフィックスとともにあらかじめ構築されており、canvasにはあらかじめ入力されたデータとともにフォーマットが設定され、リストには自動作成された必須フィールドが含まれ、ワークフローにはあらかじめ設定されたステップが用意されています。
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例えば、マーケティングチームはcanvasに用意されたテンプレートに沿ってプロジェクトの概要を記載し、リストにプロジェクト計画、ワークフローに毎週の進捗状況の自動更新を組み込んだチャンネルを立ち上げることで、キャンペーンをより迅速に開始することができます。
Salesforceの視点:「Slack はAIエージェントを活用したビジネスの基本システムとして、“スマートな働き方”を再定義しようとしています。時代はすでに、従来のコラボレーションの枠を超えた領域に突入しています。毎日、何百万ものチームが目的に特化した AI を利用して、顧客データを処理したり自動化を実現したりしています。そして今、AIエージェントが業務フローにシームレスに統合されようとしています。複雑さを増す今日の仕事環境で真の生産性を発揮するには、未来の働き方に対応できるビジネスの基本システムが必要です。つまりそれが Slack なのです」ー Salesforce Slack CEO、デニース・ドレッサー(Denise Dresser)
提供時期:
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サードパーティのAIエージェントは現在、Slack Marketplaceで利用可能であり、さらに追加される予定です。
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Agentforce(旧Einstein Copilot) in Slackは、2024年10月にベータ版として国内の提供を開始する予定です。
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Slack AIは、すべての有料Slackプランの有料アドオンとして現在利用可能です。
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Salesforce チャンネルは、現在Slack Sales Elevateのお客様が利用可能で、今後数か月の間にSalesforce Starter Suiteに組み込まれる予定です。
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Slack テンプレートは、2024年10月に提供開始予定です。国内での提供開始は、2024年10月を予定しています。
さらに詳しく知る:
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Dreamforceで発表されたSlackの機能拡張は、こちら。
Salesforceについて
Salesforceは、あらゆる規模の企業が AI時代に向けてビジネスを再構築できるよう支援します。Salesforceの信頼性の高いプラットフォームであるAgentforceを利用することで、企業は人とAIエージェントをつなぎ、AI、データ、アクションを原動力としてビジネスを成功に導くことができます。詳細は salesforce.com/jp をご覧ください。
Salesforceでは、日本向けの最新情報をとりまとめた「ニュース&インサイト」を開設しました。詳細は、salesforce.com/jp/news/ をご覧ください。
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