ヘッドウォータース、第4回「AI Challenge Day」で準グランプリを受賞
~‟探す”を託せるマルチエージェント型ECアシスタントで、ハイパー・パーソナライゼーションを実現 ~

AIソリューション事業を手がける株式会社ヘッドウォータース(本社:東京都新宿区、代表取締役:篠田庸介)は、第4回「AI Challenge Day」(主催:株式会社角川アスキー総合研究所(ASCII)、 日本マイクロソフト株式会社)で開発したマルチエージェント型ECアシスタントが高く評価され、準グランプリを受賞しました。
■第4回「AI Challenge Day」について
第4回「AI Challenge Day」は、ECサイトにおける「次世代顧客体験のアシスタント」をテーマに、全12チームが参加した技術コンテストです。企業チームがMicrosoft Azureを活用して生成AIソリューションを短期間で構築、その完成度と実用性を競いました。
※詳細はこちら https://ascii.jp/elem/000/004/293/4293912/
■当社プレゼンテーションの概要
当社チームは、ECサイトにおいて「情報量や選択肢の多さ」がユーザーの負担になるという課題に対し、“探す”という行為をAIに託すことで、オンラインでもリアル店舗のような体験を提供する「ハイパー・パーソナライゼーション」(※1)の実現を目指しました。
1. アーキテクチャの工夫
・各エージェントに固有のIDを割り当て、Microsoft Entra Agent IDとRBACによる柔軟な権限制御の必要性を提言し、エージェントへの柔軟なアクセス管理によって安全性と拡張性を両立。
・パーソナライズ情報をPostgreSQLのApache AGE拡張でGraphDBに取り込み長期記憶を実現。
・エージェント接続にはMCP連携を活用。
・システム全体はAzure Well-Architected Frameworkを基盤として設計することで、安定性・拡張性・セキュリティのバランスを確保。
・AIを「共に働く人材」として捉え、役割や成長設計を取り入れて構成。
2. カスタマーストーリー(ユーザー視点)
・購買体験を「探して、迷って、買う」から「託して、導かれる」へと転換。
・商品説明やレビュー、対話履歴などの情報を一元化し、ユーザーごとに最適な提案を生成するナレッジグラフを構築。
・多すぎる選択肢に悩まされることなく、「自分にぴったりの提案が自然に届く」ストレスフリーな買い物体験を目指す。
3. カスタマーストーリー(店舗視点)
・店舗の役割を「商品を売る」ことから、AIエージェントの育成・管理へと変化。
・エージェントの提案力や対応品質をチューニングすることで、自律的に学習・進化する仕組みを導入。
・人とAIが協力し、より良い購買体験を継続的にデザイン・改善できるサイクルを構築。
4. ユーザーインターフェースの工夫
・Generative UI技術により、状況(コンテキスト)に応じてUIを自動で生成・最適化。
・テキストだけでなく、画像・音声にも対応したマルチモーダル設計でユーザーとの接点を拡大。
・ユーザーの属性や好みに合わせて表示内容を変えることで、どのデバイスやチャネルでも一貫した体験を提供。
これらの工夫により短期間で完成度の高いアプリケーションを構築し、180.8点という高スコアで準グランプリを受賞しました。
■プロジェクトチーム紹介
プロジェクトチームは、AI/生成AIアプリケーションの開発経験を持つエンジニア5名で構成、AIを単なるツールではなく“共に働き、育てる存在”と捉え、「人材的なAI設計」に取り組みました。各エージェントに明確な役割と記憶の範囲を与えて、ユーザーの文脈や発話内容を理解・引き継ぐことで、自然な対話と最適な提案を実現しました。
チームメンバー:野口 修、竹石 興紀、池内 隆人、水谷 隆一郎、竹川 智貴

以上
※1:「ハイパー・パーソナライゼーション」とは
「ハイパー・パーソナライゼーション」とは、ユーザーの文脈や嗜好をAIがリアルタイムに理解し、一人ひとりに最適化された情報や提案を提供する高度なパーソナライズ技術です。
■商標について
記載されているイベントなどの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
■会社情報
会社名:株式会社ヘッドウォータース
所在地:〒163-1304 東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー4階
代表者:代表取締役 篠田 庸介
設 立:2005年11月
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