これって非常識? 現役ママ686人にアンケートを実施!厚労省の制限「7歳以上の異性の更衣室同行禁止」に「5歳以下でもNG」が約2割も!ワンオペに厳しい社会的背景とは?!

株式会社ベビーカレンダー

暑さが本格化する夏、家族連れに人気のお出かけ先といえばプールです。しかし近年、プールの利用をめぐって注目が集まっているのが、「異性の子どもを更衣室に連れていくこと」の是非。厚生労働省は、公衆浴場における混浴の制限年齢を「7歳以上不可」と定めています。これを踏まえ、全国のプールでも「7歳以上の異性は更衣室への同行不可」とするルールを設ける施設が増加しています。

しかし、家族構成や家庭の事情によっては、必ずしも同性の保護者が更衣室に付き添えるとは限りません。加えて、性犯罪などへの懸念から、子どもをひとりで更衣室に送り出すことに不安を抱く声もあります。一方で「異性の子どもが更衣室にいることに抵抗を感じる」といった意見も根強く、ルールの妥当性をめぐる意見はわかれています。

さまざまな立場や価値観が交錯する中で、「7歳以上の異性の更衣室同行禁止」というルールは本当に適切なのでしょうか――。

専門家から直接アドバイスを受けられる日本最大(※)の育児支援サイトを運営する株式会社ベビーカレンダー(旧社名:株式会社クックパッドベビー、本社:東京都渋谷区、代表取締役:安田啓司、以下「ベビーカレンダー」https://baby-calendar.jp/)は、更衣室への異性同伴に関する意識調査を実施しました。

※2021年11月時点において各メディア(当社選定競合サイト4社)が発表している月間PV数(当社調べ)

【調査サマリー】 

1.「7歳以上の異性の更衣室同行禁止」は適切? 56%が「妥当」と回答

2.「引き下げてほしい」派の約7割が「5歳でもNG」と回答

3. 「引き上げてほしい」派の21%は「10歳までOK」を希望!柔軟な対応を望む意見も

4. 更衣室での「不安」、半数以上が子どもの羞恥心への配慮

5. 不安なしはわずか2%!更衣室での異性同行に、ほぼ全員が懸念アリ

6. 同行が必要なとき、どう配慮すべき? 専門家がアドバイス

1.「7歳以上の異性の更衣室同行禁止」は適切? 56%が「妥当」と回答

ベビーカレンダーが実施したアンケート(回答数686名)によると「7歳以上の異性の更衣室同行不可」というルールについて「妥当だと思う」と回答した人は全体の56.27%。一方で「もう少し年齢を引き下げてほしい」(22.89%)、「もう少し大きい子どもも同行させてほしい」(18.8%)など、ルールの見直しを求める声も約4割にのぼり意見は大きくわかれています。

それぞれの意見を深掘りしてみましょう。

2. 「引き下げてほしい」派の約7割が「5歳でもNG」と回答

「7歳以上の異性の更衣室同行禁止」は適切か? という問いに対し、「更衣室に同行可能な年齢をもう少し引き下げてほしい」と答えたのは686人中197名に。引き下げてほしいと答えた197名のママに、適切と考える年齢を尋ねたところ「5歳以上は不可」とする声が35.53%と最も多い結果になりました。また、「5歳以上」より低い年齢が適切と答えた人は合計で142人と72.08%に! これは、アンケートをとった686人中の約2割となります。

回答理由を見ると

・小児愛など異常な性癖を持つ人の目から守るため。

・保育園などでも年少からプライベートゾーンの学びがあるため。

・今の子どもは発育が早く、SNSなどの普及により、低い年齢でも性に関することに触れる機会が増えたため。

・性に対しての興味が低年齢でもあるので、周りのママたちに不快な思いをさせたくないため。

など、犯罪被害や性的トラブル防止の観点からの声が多く挙がっています。

また、

・子どもにも恥ずかしいという感情がでてきたため。異性の同級生に会うと嫌がると思う。

・男女の違いを意識する子もいる。

といった、子ども自身の羞恥心の芽生えや心理的な成長に配慮した意見も寄せられました。

これらの声からは「子どもだからまだ恥ずかしくないだろう」という見方はすでに過去のものとなりつつある現状がうかがえます。子どものプライバシーや心の成長を尊重しようという意識が、年齢制限の引き下げを支持する理由のひとつとなっているようです。

3. 「引き上げてほしい」派の21%は「10歳までOK」を希望!柔軟な対応を望む意見も

一方で、「もう少し大きい子どもも同行させてほしい」と回答した162名の中では、「8歳まで」(23.46%)、「9歳まで」(32.1%)、「10歳まで」(21.6%)といった回答が目立ちました。

・犯罪を防ぐためにも、もう少し大きい子どもも同行したい。

・シングルマザーの人たちも利用できるように工夫してほしい

・幼稚園や保育園を卒園して間もない子たちをひとりで更衣室に行かせるというのはどうなのだろう?と思う。

・鍵っ子や短時間車で子どもを待たせるのは反対されたり虐待扱いされたりするのに、更衣室のような親の目の届かないところに行かせて何かあったら親の責任というのはおかしいと思う。

などの意見が寄せられています。


特に近年は、性被害や盗撮などの報道が増えていることもあり、「どんな施設でも100%安心はできない」という意識が高まっているようです。

4. 更衣室での不安、半数以上が子どもの羞恥心への配慮

異性の子どもが更衣室にいることについて、どのような不安を感じるかを尋ねたところ、「子ども側が恥ずかしくないか心配」と回答した人が51.6%と最も多くなりました。これは、子どもが自身の性やプライバシーについて意識し始める年齢が年々早まっていることや、子どもであってもひとりの人として尊重する風潮を反映しているとも言えます。

さらに、「着替えの様子が見られてしまう」(50%)、「他人の着替えが見えてしまう」(33.67%)、「盗撮・不適切な撮影の可能性がある」(27.41%)といった回答も多く、プライバシー面や安全面への懸念が浮き彫りとなりました。

これらの声は、たとえ相手が子どもであっても、異性の存在によって精神的なストレスや不快感を抱く人が一定数いることを示しています。中には、「自分の子どもが他人の着替えを見てしまうのが心配」といった、周囲への配慮から不安を感じる意見も寄せられました。

こうした背景には、子どもの成長とともに育つ羞恥心への配慮だけでなく、昨今の性被害報道などから来る防犯意識の高まりも影響していると考えられます。

5. 不安なしはわずか2%! 更衣室での異性同行にほぼ全員が懸念アリ

「更衣室に異性の子どもを同行させることに不安を感じない」と回答した人は、全体のわずか2.07%にとどまりました。大多数の利用者が、更衣室での異性同行に対して何らかの配慮や不安を抱いているのが現実です。

不安を感じる場面として最も多かったのは「他の利用者の視線が気になる」(73.68%)。さらに、「子どもの着替えが見られてしまう」(37.78%)、「他人の着替えを見てしまう」(42.48%)、「子どもが恥ずかしい思いをする可能性がある」(52.82%)といった声も多く寄せられています。

これらの調査結果から、保護者の多くは「子どもの安全」と「周囲への配慮」の両立に悩みながら、日々の行動を選択していることがうかがえます。更衣室の中で、お互いの視線や立場に対する配慮が求められていることが明確に示される結果となりました。

6. 同行が必要なとき、どう配慮すべき? 専門家がアドバイス

家庭の事情や家族構成によっては、不安な気持ちや他人の目を気にしながらも、異性の子どもを同行せざるを得ないケースもあります。その際、どのような配慮が必要なのでしょう。

育児の専門家である大阪教育大学教育学部教授・小崎恭弘先生(※)に、アドバイスをいただきました。

更衣室への異性の子どもの同行を「7歳まで」とする根拠のひとつに、厚生労働省による調査研究「子どもの発育発達と公衆浴場における混浴年齢に関する研究」(研究代表:植田誠治)があります。

この調査では、大人が混浴を禁止すべきと考える年齢として「6歳から」が最も多く、次いで「7歳から」という結果が出ています。また、子ども自身が「恥ずかしい」と感じはじめた年齢も6歳と7歳が比較的多く、公衆浴場の事業者が「混浴を禁止すべき」と考える年齢においても、7歳が最も多い割合を占めました。

こうした結果から、成人、子ども、事業者それぞれの立場において「7歳」がひとつの合意点として導き出されたことがわかります。また、就学のタイミングでもあり、学校生活においても基本的な生活習慣がある程度整い、登下校などを含めてひとりでの活動や行動が期待される年齢ということもあるでしょう。

しかし一方で、「羞恥心」や「異性に対する意識」などは、とても個人差が大きいものです。同時に育ってきた環境の影響も大きく影響を与えます。親の意識やきょうだいの有無など、さまざまな要因が関連し、一定の年齢や条件を規定することが難しいことが、アンケートからも読み取れます。

このような差異が大きくあるということを前提として、以下について考えてみましょう。

◯更衣室に異性の子どもを連れて行くときの注意点

当然のことですが、その自治体や施設における年齢の基準を確認し、対応しましょう。社会のルールは利用者全員が気持ちよく施設を使用するためにあります。個々の家庭の事情や状況は、さまざまであるとは思いますが、それは最低限のルールです。

また報道にあるように、近年は児童に対する盗撮や性犯罪も多発しています。これらは子ども自身で防ぐことはできません。周りの保護者が配慮していくことが必要です。着替え時にタオルや裸の露出が少なくて済むようなポンチョのようなものを使用するなどしてほしいものです。

◯更衣室に異性の子どもがいたときに気にかけること

子どもの異性や性に対する意識は個人差が大きくあります。過度に羞恥心などを意識させる必要はありませんが、異性の身体的な違いなどに気付くタイミングでもあります。だからこのような機会を不安だけに終わらすのではなく、子どもたちと一緒に考える機会としてほしいです。

また「人の身体をジロジロと見ない」「むやみに肌の露出をしない」「人のいる前で性的な話をしない」など、マナーを伝えたり、子どもたちに性に関わるお話をしたりする良い機会にできるといいでしょう。子どもの成長に合わせる形で、保護者の想いや社会の環境について、積極的に子どもとお話をできるようにしてほしいです。


近年は、子どもの発達の早期化や性教育の重要性が社会全体で認識されるようになり、同時に性犯罪や盗撮といったリスクへの警戒も強まっています。そのような背景の中で、更衣室の利用をめぐる不安や課題は、保護者の一存だけで解決できるものではありません。

個々の利用者による配慮に加え、更衣スペースに十分な数の個室を設ける、異性の子どもを連れての利用に対してスタッフが適切にサポートできる体制を整えるなど、施設側における環境整備や支援体制の構築も求められているのかもしれません。

年齢だけに頼った一律のルールではなく、多様な家庭や子どもたちの実情を尊重しながら、安全かつ快適に利用できる環境づくりをどう進めていくか。子どもたちの成長や家族の事情に寄り添いながら、すべての利用者が気持ちよく過ごせる場所がひとつでも多く広がっていくことを期待しています。


<調査概要>

調査タイトル:「異性の子どもの更衣室・入浴施設への同行について」に関するアンケート

調査方法:インターネットリサーチ

調査期間:5月14日(水)〜5月21日(水)

調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用した方

調査条件:1人以上お子様がいらっしゃる方 686人

※本調査内容を転載される場合は、出典が「株式会社ベビーカレンダー」であることを明記くださいますよう、お願いいたします。

※小崎 恭弘

大阪教育大学教育学部家政教育部門 教授

元大阪教育大学附属天王寺小学校元校長

兵庫県西宮市初の男性保育士として施設・保育所に12年勤務。

3人の男の子それぞれに育児休暇を取得。

それらの体験をもとに「父親の育児支援」研究を始める。

テレビ・ラジオ・新聞・雑誌等にて積極的に発信を行う。

父親の育児、ワークライフバランス、子育て支援、保育研修等で、

全国で年間60本程度講演会等を行う。

これまで2000回の公演実績を持つ。

NHKすくすく子育て、視点・論点、たすけて極めびと、ビビット等出演。

朝日聞、読売新聞、毎日新聞、神戸新聞等でそれぞれに連載を持つ。

父親の育児を支援する団体のNPO法人ファザーリング・ジャパンの顧問を務めている。


<「ベビーカレンダー」サイトに関して>

『ベビーカレンダー』は、月間PV数3.1億PV、会員登録数が年間約36万人、総勢約100名の医師・専門家が監修する妊娠・出産・育児の情報を網羅した日本最大(※)の育児支援メディアです。妊娠してから赤ちゃんが2歳になるまでの間、赤ちゃんの成長に合わせ、元雑誌編集経験者を中心とした20名以上の編集者が質の高い記事を毎日提供します。

※2021年11月時点において各メディア(当社選定競合サイト4社)が発表している月間PV数(当社調べ)において

ニュースリリースはこちら▶https://corp.baby-calendar.jp/information_tax/release

<運営会社「ベビーカレンダー」に関して>

社名:株式会社ベビーカレンダー(https://corp.baby-calendar.jp) ※2021年3月25日 東証マザーズ(現グロース市場)上場

本社所在地:〒151-0053 東京都渋谷区代々木1-38-2 ミヤタビルディング10F

代表者:代表取締役 安田啓司

設立年月日:1991年4月

主要事業:メディア事業、医療法人向け事業

多くの医療専門家監修による、日本最大のPV数を誇る育児支援メディア「ベビーカレンダー」を運営。ベビーカレンダー以外にも、女性のライフスタイルにあわせた情報提供メディアを展開し、事業を拡大中。

<運営メディア一覧>

■ベビーカレンダー:医師・専門家監修の妊娠・出産・育児の情報メディア

URL:https://baby-calendar.jp/

■ウーマンカレンダー:オトナ女子によるオトナ女子のためのアンチエイジングメディア

URL:https://woman-calendar.jp/

■ムーンカレンダー:生理・恋愛・美容 女性たちのリアルがわかるメディア

URL:https://moon-calendar.jp/

■シニアカレンダー:シニア情報メディア

URL:https://kaigo-calendar.jp/

■シッテク:恋愛・結婚&マッチングアプリ紹介メディア

URL:https://moon-calendar.jp/sitteku/

■赤ちゃんの名付け・名前ランキング:赤ちゃんの名前、よみのランキング検索メディア

URL:https://nazuke-nameranking.jp/

■ヨムーノ:忙しくても「くらしをもっと楽しく賢く!」くらし情報メディア

URL:https://yomuno.jp/

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本社所在地
東京都渋谷区代々木1-38-2 ミヤタビルディング10F
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代表者名
安田啓司
上場
マザーズ
資本金
2億2101万円
設立
1991年04月