「テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート」開催決定
常識は覆される。世界が目撃した、その衝撃がここに

国立新美術館、ソニー・ミュージックエンタテインメント、朝日新聞社は、2026年2月11日(水・祝)から5月11日(月)まで、国立新美術館(東京・六本木)にて、「テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート」を開催する運びとなりました。(東京展の後、2026年6月より京都市京セラ美術館へ巡回予定)
本展覧会は、テート美術館が同館のコレクションを中心に、1990年代の英国美術の革新的な創作の軌跡を多角的に紹介する企画です。約60名の作家による約100作品を通して、この時代のクリエイティブな熱狂がいかに世界のアートシーンに決定的な影響を与えたのかを検証します。
本展覧会では、ダミアン・ハースト、ジュリアン・オピー、ルベイナ・ヒミド、スティーヴ・マックイーン、トレイシー・エミン、ヴォルフガング・ティルマンスなど、サッチャー政権時代を経て緊張感漂う英国社会に登場した実験的な作家たちの作品を展示。大衆文化、個人的な物語や社会構造の変化などをテーマとし、絵画、彫刻、写真、映像、インスタレーションなど多様な手法を用いた作品の数々をご紹介します。
尚、本展覧会の詳細に関しては、今後、展覧会ホームページ・SNSにて随時発表いたします。

■YBAとは
1988年7月、ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジで学んでいたダミアン・ハーストは、ロンドン東部の倉庫街で学生や卒業生の作品を発表する展覧会「フリーズ」展を企画しました。ハーストや同世代の作家たちは、全く新しい視点で素材を選び、制作して発表の機会を積極的に開拓していったのです。1992年に『アート・フォーラム』誌上で美術史家のマイケル・コリスは彼らを「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBA)」と呼び、サーチ・ギャラリーで開催された同名の展覧会によりYBAという言葉は一般に広がっていきました。YBAの作家たちの自由な活動によって、90年代の英国のアートシーンは世界的な注目を集めるようになったのです。
■展覧会の3つの大きなみどころ
1. 英国美術の世界的中心地・テート発の"UK90's"展
テート美術館が自ら編んだ、YBAと90年代英国アートの決定版。世界最大級の近現代美術コレクションを誇るテート美術館の所蔵作品から、約60名の作家によるおよそ100点の作品を通じて、90年代の英国美術の革新的な創作の軌跡を検証します。
2. 伝説のスターアーティストの競演
ダミアン・ハースト、ジュリアン・オピー、ルベイナ・ヒミド、スティーヴ・マックイーン、トレイシー・エミン、ヴォルフガング・ティルマンスなど、世界のアート史に名を刻むアーティストの作品が集結。
3. アート×音楽×サブカル×ファッションの熱狂
UKカルチャーが溢れた黄金期の息吹。90年代の英国で起こったアート、音楽、ファッションの革命的ムーブメントの核心を体験できる、唯一無二の展覧会です。

■テート美術館とは


Photo © Tate
テート美術館は、英国を代表する国立美術館のひとつであり、英国政府が所有する1500年以降の英国美術、および世界各地の近現代美術のコレクションを管理・展示しています。国内には4つの美術館を展開しており、その第一の拠点であるテート・ブリテンは、ロンドンのミルバンクに位置し、1897年の開館以来、英国美術のナショナル・コレクションの本拠地となっています。最大規模を誇るテート・モダンは、ロンドン中心部のテムズ川沿いにある旧発電所を再利用し、2000年に開館しました。近現代美術を専門とする美術館としては、世界で最も多くの来館者を誇る施設です。
■テート美術館のキュレーターからのコメント
グレゴール・ミューア(Gregor Muir)
テート美術館にとって初めての「90年代の英国美術」を振り返る展覧会を、東京と京都の名高い美術館で開幕できることを、大変光栄に思います。1990年代の英国は、政治・経済・文化の面で大きな変革を経験した時代でした。そうした社会状況のなかで、多くのアーティストたちが新たな表現や探求に挑戦していきました。来場者の皆さまにとって、本展覧会が、変化に富む英国社会の中で生まれた作品や作家の精神の神髄に触れる機会になればと願っています。変化の著しい現代においてもなお、この時代の芸術は重要な意味を持ち続けています。
プロフィール
グレゴール・ミューア は、テート美術館のコレクション部門ディレクター兼キュレーターとして、英国のみならず国際的な視野で同館のコレクションの発展を牽引しています。これまで、テート美術館をはじめ、ICA、ハウザー&ワース、そして自身が1997年に設立したLUXギャラリーなどで活動し、現代美術における国際的な貢献を果たし、重要な役割を担ってきました。
1990年代初頭から中盤にかけては、ジェイク&ディノス・チャップマン、ケリス・ウィン・エヴァンス、ゲイリー・ヒューム、サム・テイラー=ウッドらを取り上げる先駆的なビデオプログラムやグループ展を数多く企画しました。
また、1990年代にはYBAの作家たちと親交を深め、その動向を記録してきたことでも知られています。90年代のロンドンのアートシーンを活写した著書も含め、現代美術に関する文章を多数発表しています。

ヘレン・リトル(Helen Little)
1990年代において英国のアートシーンと深いつながりを持っていた日本で本展を開催できることを、大変うれしく思います。展覧会の企画を進める中で、多くのアーティストが日本で作品を発表したり、日本から創作のインスピレーションを得たりするなど、両国の間に数多くのつながりがあることを改めて確認することができました。英国の歴史の一時代を従来の美術史的な枠組みを越えて掘り下げ、英国各地で展開されたアーティストたちの活動とその成果を一つの物語として描き出すことは、とても意義深く充実した経験でした。来場者の皆さまにも、地域間のつながりや、変革と創造に満ちたあの時代の空気を感じ取っていただけたら幸いです。
プロフィール
ヘレン・リトルは、20世紀および現代の英国美術を専門とし、現在はテート・ブリテンの現代美術部門のキュレーターを務め、また、テート美術館の国際プログラムにも積極的に関与しています。
これまでターナー賞展をはじめ、1980年代の英国における写真表現を総覧する展覧会など、批評家から高い評価を得た企画を多数手がけてきました。また、デイヴィッド・ホックニーやクリス・オフィリといった世界的アーティストの大規模な回顧展も企画・監修するなど、英国美術界において重要な役割を果たしています。
キュレーターとしての活動に加え、近現代の英国美術に関する書籍や展覧会カタログの編集・執筆にも取り組んでおり、美術史的な研究と実践を架橋する活動を展開しています。

■ 「テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート」キービジュアル & ロゴ担当
本展のロゴや広報に関わるキービジュアルのデザインを手掛けたのは、コラージュアーティストでありデザイナーの河村康輔氏。河村氏はユニクロUTクリエイティブ・ディレクターとしても活動し、UTGP2025:テート美術館 UTの審査員を務めるなど、テート美術館との深いつながりを持つアーティストです。
河村康輔(かわむら・こうすけ)プロフィール
アーティスト/グラフィックデザイナー。1979年広島県生まれ。コラージュアーティストとして様々なコラボレーションや国内外での個展、グループ展に多数参加。代表的な活動として、大友克洋氏の初の大規模原画展「大友克洋GENGA展」(2012)のメインビジュアル制作、AKIRAを用いたコラージュ作品「AKIRA ART WALL PROJECT」(2019)、個展「TRY SOMETHING BETTER」(2021)などがある。現在もアパレルブランドのグラフィックワーク、ジャケット、書籍の装丁、広告デザイン、アートディレクションで活躍している。2021年にUTのクリエイティブ・ディレクターに就任。UTGP2025:テート美術館 UTの審査員も務める。

■ 開催概要
展覧会名: テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート
英語名: YBA & BEYOND: British Art in the 90s from the Tate Collection
【東京展】
会期: 2026年2月11日(水・祝)〜2026年5月11日(月)
会場: 国立新美術館(東京都港区六本木7-22-2)
主催: 国立新美術館、テート美術館、ソニー・ミュージックエンタテインメント、朝日新聞社
一般のお問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
*巡回情報
【京都展】
会期: 2026年6月3日(水)〜2026年9月6日(日)
会場: 京都市京セラ美術館(京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124)
主催: テート美術館、ソニー・ミュージックエンタテインメント、ABCテレビ、キョードーエンタテインメント、京都新聞、FM802/FM COCOLO、京都市
展覧会ホームページ:https://www.ybabeyond.jp/
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