【報道参考資料】イラク情勢 避難中の子どもたちへの人道支援を拡大 モスル近くでの支援を実施

Kalakの北部の町で緊急支援物資を受け取った男の子と父親(2014年6月21日)© UNICEF/NYHQ2014-0823/KhuzaieKalakの北部の町で緊急支援物資を受け取った男の子と父親(2014年6月21日)© UNICEF/NYHQ2014-0823/Khuzaie



※本信は ユニセフ本部の情報をもとに、日本ユニセフ協会 広報室が翻訳、独自に編集
したものです
※原文は http://www.unicef.org/media/media_73910.html でご覧いただけます


【2014年6月24日 アルビル(イラク)発】


戦闘が続くイラク。ユニセフは、戦闘の影響を受けている子どもたちと家族へ、清潔で
安全な水と衛生の支援を中心に支援を行っています。6月11日に始まった今回の危機では、
50万人が避難しているとみられ、その半数は子どもたちです。

この数日、ユニセフは地元当局を支援するために現場視察を実施し、緊急調査の実施と
ともに支援物資を提供。モスルの最前線からわずか数キロにあるシンジャル(Sinjar)と
テルケフ(Tel Keif)を訪れ、子どもたちと家族に支援活動を行いました。ユニセフは、
これまでに安全な飲料水7万リットル以上、食糧5,000包、衛生キット3,500セットに加え、
子どもの心のケアのためのレクレーション道具約1万5,000人分を提供しています。子ども
たちの多くは少数民族の子どもたちで、特に厳しい状況に置かれています。

22日日曜日には、ユニセフはIOMやUNHCRと合同でキルクークを視察。州の首長や指導者
たちとの協議を行い、数日内に同様の支援を直ちに行うことを確認しました。

ユニセフ・イラク事務所代表のマルツィオ・バビルは「ユニセフは、到達困難な地域の
子どもたちにも到達できるようになっています。こうした子どもたちの中には、少数民族
の子どもたちで十分に支援を受けられていない子どもたちが多く含まれています。紛争中
の地域にいる何千もの子どもたちを支援できていることは、励みになります」と述べました。

バビル代表はまた、イラクの政治的状況と人道的状況は急激に変化しており、取り組む
べきことはたくさんあることを強調しました。

「今回の危機発生を受け、我々の人道支援活動の資金も限界に達しています。これまで
支援してくださったみなさまに感謝申し上げます。しかし、子どもたちとその家族に
十分な支援を行うには、さらなる資金が必要です。国際社会に対し、寛大な支援をお願い
申し上げます」と続けました。

今回の危機のほかにも、イラクは数々の困難に直面しています。西部のアンバール州から
大量の人が避難し、隣国シリアからの難民の流入に伴い、14年ぶりにポリオの感染も確認
されました。状況が複雑さを増すにつれ、避難している人たちを受け入れている世帯の
財政的負担は日一日と増え続けています。燃料が不足し、水のくみ上げや電力といった
基本的なサービスの提供に影響が及んでいます。日用品の物価は上がっており、避難民を
含む最も貧しいコミュニティは、特にその影響を受けています。




■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016  FAX : 03-5789-2036  Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Jeffrey Bates, Chief of Communication, UNICEF Iraq, Mobile: +964 7801 964 524
jbates@unicef.org
Juliette Touma, UNICE Regional Office on mission to Erbiul, Tel: +964 750 859 7364,
jtouma@unicef.org,
Najwa Mekki, UNICEF New York, Tel: +1 917 209 1804, nmekki@unicef.org


■参考情報:イラクにおけるユニセフの活動
1983年より活動開始。イラク政府を支援し、イラクの子どもたちの健やかな成長と子ども
たちが持つ力を実現するために、保健、栄養、教育、水と衛生、子どもの保護、社会政策
の分野で活動しています。また、子どもにやさしい政策作りや子どもに不可欠なサービス
を届ける組織の能力育成、イラクの子どもたちのすべての権利の実現を目指しています。
スタッフやパートナー団体のネットワークを通じて、基本的な保健サービスや質の
保たれた教育の実現、水と衛生システムの開発、虐待・暴力・搾取からの子どもの保護、
最も社会で厳しい環境や立場に置かれている人たちの支援を行ってきました。

ウェブサイト:http://www.unicef.org/infobycountry/iraq.html
または www.unicef.org/mena


■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(www.unicef.org)

※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会の
ひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動
の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)

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会社概要

公益財団法人日本ユニセフ協会

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業種
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本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
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設立
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