機能材料研究所 主任部員 岡本 卓治(おかもと たくじ)が2020年度高分子学会のフェロー表彰者に決定
‐高機能性樹脂「エルモーデュ™」を開発・工業化に貢献‐
出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:木藤 俊一、以下当社)機能化学品部機能材料研究所 機能化学品基材開発グループ 主任部員 岡本 卓治が、公益社団法人高分子学会より、新規低規則性ポリプロピレン「エルモーデュ™」※1の開発・工業化への貢献が評価され、フェローの称号を授与されました。
高分子学会は、会員数10,000を超える学術団体で、高分子科学の基礎的分野、応用分野(電気、電子、情報、バイオ、医療、輸送、建築、宇宙)など幅広い科学技術の発展、並びにそれらを担う人材の育成を図る公益社団法人です。フェローの称号は2007年に創設され、アカデミック・企業研究者を問わずこれら発展に業績をあげ、今後の貢献が期待される会員へ授与されます。
当社は今後も、高分子科学技術における研究開発・工業化の強化に努めるとともに、社会ニーズにマッチした素材開発を通じ社会貢献に取り組んでいきます。
以上
※1 「エルモーデュ™」の特徴
汎用のポリプロピレンの長所である高い熱安定性と無色無臭を持ちながら更に、低融点、遅延結晶性、柔軟性、透明性、溶剤に溶解しやすいという特長を持ちます。加えて、共重合による軟質ポリプロピレンに比べ、熱安定性に優れる、常温でのべたつきがない、汎用ポリプロピレンと相溶性に優れるという特長を有します。
※2 当社独自のメタロセン触媒技術
当社で独自に開発した、特殊な構造を有するメタロセン触媒を用いた製造技術です。メタロセン触媒は1980年にドイツのカミンスキー教授らによって発見された、主にプラスチック製造用重合触媒であり、従前の触媒と比較して重合体の分子構造や組成物分布の制御性に優れる特長があります。当社では「エルモーデュ」のほか、当社独自の高機能性樹脂SPS(シンジオタクチックポリスチレン、製品名「XAREC(ザレック)」)の製造で活用しています。
この度フェローの称号を授与されました岡本主任部員は、新規低立体規則性ポリオレフィン「エルモーデュ™」の開発とその工業化に関する貢献の取り組みが評価されました。
「エルモーデュ™」は、当社で開発したメタロセン触媒技術※2によりポリプロピレンの立体規則性を低く制御した新規な独自材料です。2000年頃より開発をはじめ、2011年に工業化いたしました。同年(平成23年)には高分子学会賞を受賞、2012年(平成24年)には日本化学会科学技術賞を受賞しています。現在は当社千葉事業所(千葉県市原市)で生産し(能力40,000t/年)、ホットメルト接着剤、不織布、フィルムなどに使用されています。
当社は今後も、高分子科学技術における研究開発・工業化の強化に努めるとともに、社会ニーズにマッチした素材開発を通じ社会貢献に取り組んでいきます。
以上
※1 「エルモーデュ™」の特徴
汎用のポリプロピレンの長所である高い熱安定性と無色無臭を持ちながら更に、低融点、遅延結晶性、柔軟性、透明性、溶剤に溶解しやすいという特長を持ちます。加えて、共重合による軟質ポリプロピレンに比べ、熱安定性に優れる、常温でのべたつきがない、汎用ポリプロピレンと相溶性に優れるという特長を有します。
※2 当社独自のメタロセン触媒技術
当社で独自に開発した、特殊な構造を有するメタロセン触媒を用いた製造技術です。メタロセン触媒は1980年にドイツのカミンスキー教授らによって発見された、主にプラスチック製造用重合触媒であり、従前の触媒と比較して重合体の分子構造や組成物分布の制御性に優れる特長があります。当社では「エルモーデュ」のほか、当社独自の高機能性樹脂SPS(シンジオタクチックポリスチレン、製品名「XAREC(ザレック)」)の製造で活用しています。
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