【9/21国際平和デー調査】今の世界情勢に90.9%が「不安」――「平和とは何 か」回答に見えたのは『当たり前の日常』と『共生』
インターンの若者たちの発案により実施。ワードクラウドでは「共生」が大きく表れる
認定NPO法人テラ・ルネッサンス(本部:京都府京都市)は、9月21日の「国際平和デー」に際し、当団体でインターンを行う若者たちの発案により、「平和についてのアンケート調査」を実施いたしました(回答数:110件)。 調査の結果、9割以上の回答者が「現在の世界情勢に不安を感じている」と回答。また、「あなたにとって平和とは何ですか」という問いの分析からは、単に「戦争がない状態」だけでなく、「当たり前の日常(食・睡眠・安心)」や「互いを尊重し合う共生」を求める声が強く浮かび上がりました。

■ 調査結果の主なトピックス
1.世界情勢への不安:7割強が「とても不安」、全体では9割超が不安を実感
2.「平和とは何か」の可視化:最も強調されたキーワードは「共生」
3.市民が望む平和:「命と尊厳が守られ、当たり前の日常が続くこと」
■ 7割強が「とても不安」、全体では9割超が世界情勢に不安
今の世界情勢と平和について考えるとき、あなたの感じ方に近いもの」を尋ねた結果は、以下のとおりです。
とても不安に思う:72.7%やや不安に思う:18.2%どちらでもない:8.2%さほど心配していない:0.9%まったく心配していない:0%
「とても不安に思う」と「やや不安に思う」を合わせると90.9%に上り、多くの人が、戦争や紛争が続く現在の世界情勢に不安を感じていることがうかがえます。

■「あなたにとっての平和」を可視化 大きく表れたのは「共生」
「あなたにとって平和とは何ですか」という問いへの回答をAIテキストマイニングで分析し、その傾向をワードクラウドで可視化しました。(※ユーザーローカル AIテキストマイニングを使用)
大きく表れたのは「共生」という言葉です。
平和と聞くと、まず「戦争がないこと」を思い浮かべるかもしれません。実際に、今回のアンケートでも、戦争や争いがない世界を願う声が多く寄せられました。一方で、それと同じくらい多く語られていたのが、食べること、眠ること、家族と過ごすこと、笑うことなど、日々の暮らしに根差した平和でした。

■平和とは、「当たり前の日常」が続くこと
自由回答には、次のような言葉が寄せられています。
「いつもの毎日が続くこと。」
「朝起きて美味しいご飯を食べ、楽しい一日を過ごし、安全に眠ること。」
「明日のごはん何にしようかな、と、のんびり考えられる時。」
「お湯に肩までゆっくり浸かれることが、幸せで平和だと感じています。」
また、「食べること・寝ることだけは、すべての人が不安を覚えない世界を望む」といった声も寄せられました。
■命と尊厳が守られ、自分の人生を生きられること
平和を、命の安全だけでなく、尊厳や自由と結びつける回答も見られました。
「一人ひとりの尊厳が守られている状態。」
「誰もが自分の人生を自分の意志で生きられる社会。」
「まず『殺されないこと』、次に『自律的に生きられること』、そして『お互いの幸福を求めることが認められること』。」
「弱い立場にいる人が笑えること。」
自分の意思で人生を選び、未来を思い描ける自由が、平和に欠かせないと考える方も多いようです。
■「みんな」「互い」「つながる」 誰かと共に生きる平和
今回のワードクラウドで最も大きく表れた「共生」という言葉には、手を差し伸べ合うあたたかさと、争いをやめようという、切実なまでの願いも感じられました。
自由回答では、
「みんなで仲良く助け合う。」
「お互いを受け入れること。」
「争いがなく、互いを尊重できる世界。」
「人々の心に余裕があって、話し合いができて、殺し合いがないこと。」
「優しさと愛で、人と人がつながっていること。」
などの言葉が寄せられていました。
「みんな」という言葉には、さまざまな立場の人々が含まれており、立場の違いがあっても「もっと話そう」と向き合える強さが、「互いを尊重できる世界」につながっていくのではないかと、考えさせられました。
■誰かの「当たり前の日常」に目を向けて
テラ・ルネッサンスは、アジアやアフリカ、ヨーロッパ、日本で、緊急時に命を守る支援とともに、一人ひとりが人生を取り戻し、地域の平和をつくる担い手となるための支援を続けています。
国際協力に取り組む私たちに、「海外ではなく、まず日本に目を向けるべきではないか」という声が寄せられることがあります。
テラ・ルネッサンスも、日本国内で、災害時における緊急支援や長期的な復興支援、学校での平和教育、子ども・若者への包括的な支援など、幅広く取り組んでいます。
しかし、私たちが大切にしているのは、海外か日本かを分けて考えることではありません。国境や地域にかかわらず、最も困難な状況に置かれ、支援が届きにくい人々の存在に目を向けることです。
誰もが命と尊厳を守られ、安心して日常を送ることのできる社会をつくりたいと願っています。そして、その地域の平和をつくる主役は、そこで暮らす人々です。私たちは、外から答えを持ち込むのではなく、一人ひとりが自ら暮らしや地域を立て直していく歩みに伴走しています。

いまの世界で、一つの国だけが平和であり続けることはできません。紛争によって生まれる暴力や分断の影響は、国境を越えて広がります。反対に、世界の一つひとつの地域で、対話や共生の土台を築くことは、日本を含む国際社会の平和を支えることにもつながると、私たちは信じています。
「世界」というと主語が大きくなってしまいますが、ニュースで耳にする一つひとつの地域に、誰かの「当たり前の日常」が存在しています。
私たちと同じように、日常を慈しみ、守りたいと願う人々の姿に目を向け、関心を持ち続けることが、私たち自身の平和な未来をつくることにつながるのではないでしょうか。
今回実施したアンケートに寄せられた回答は、平和が遠い場所にある理想ではなく、私たちの日常と地続きであることを教えてくれました。
9月21日は国際平和デーです。ぜひ、隣にいる方との対話のきっかけにもしてみてください。
【アンケート概要】
テラ・ルネッサンスのメールマガジンやSNSなどを通じて実施したオンラインアンケート
実施期間:2026年9月13日~19日
回答数:110件
※任意回答によるアンケートであり、社会全体の傾向を示すものではありません。
■ この件に関するお問い合わせ(取材)について
認定NPO法人テラ・ルネッサンス
メール:contact@terra-r.jp
電 話:075-741-8786(代表・折り返しいたします)
・ 認定NPO法人テラ・ルネッサンスについて
2001年に京都で設立。「すべての生命が安心して生活できる社会(世界平和)の実現」を目的に、アフリカ・アジア・ウクライナにおいて、元子ども兵、地雷被害者、難民など紛争被害者への自立支援活動を実施。
支援を「与える」のではなく、「生きる力を引き出す」ことを理念に掲げ、職業訓練、教育支援、心理ケア、平和教育などに取り組んでいます。
国連経済社会理事会特殊協議資格NGO。
名称:特定非営利活動法人テラ・ルネッサンス
所在地:京都府京都市下京区五条高倉角堺町21番地jimukinoueda bldg. 403号室
理事長:吉田 真衣
設立:2001年10月31日(2014年5月30日より認定NPO法人)
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