【シリーズ最新書籍】『JSQC選書36 統計的工程管理-原点回帰から新機軸へ-』ご予約受付中!

~“品質立国”再構築で国際競争力の強化を目指す! 日本産業界の競争力に警鐘を鳴らす1冊が満を持して発売!~

一般財団法人日本規格協会

 一般財団法人日本規格協会(本部:東京都港区、理事長:朝日弘)は、2024年6月27日に『JSQC選書36 統計的工程管理-原点回帰から新機軸へ-』を発行いたします。

 日本品質管理学会が監修する本書は、現場からの問題提起を端緒として、統計的工程管理の原点回帰から新機軸への展開を通じ、日本のものづくり現場における品質を向上させ、国際競争力の強化につなげることを目指すものです。

 品質管理のエキスパートはもちろんのこと、品質管理に興味を持たれている方、特に、製造現場のエンジニアの方にお勧めの一冊です。

《本書・本テーマの概要》

統計的工程管理に関する二つの視点(工程能力情報の二面性、管理用管理図の役割)は、現場からの問題提起が端緒である。これらについて、文献を遡って原点回帰し、昨今のものづくりの現場でそれを実現できるのか、新機軸への展開を提言する。

■工程能力情報の二面性(技術特性と保証特性)とその対応

工程能力情報は、「能力の評価」と「能力の改善」の二面性をもつ。しかし、IATF 16949に代表される適合性評価の現状に鑑みたとき、工程能力調査が「能力の評価」に偏って活用されているように思われる。この偏重は「能力の改善」に対するブラックボックス化を招きかねない。この問題に対応する新機軸として、process capabilityとprocess performanceを、それぞれ「verificationに資する技術情報」と「validationに資する保証情報」と再定義し、【process capabilityに裏打ちされたprocess performanceによる妥当性評価】を工程能力調査の要とすることを提案する。

■シューハート管理図は管理用管理図たりうるか?

シューハート管理図は解析用/管理用として我が国で独自の発展をした。シューハート管理図を管理用として活用した場合、その役割は本来、異常検知ではなく、管理状態の維持の検証であることを、仮説検定の視点から解説する。本来の役割の上で適切に活用するために、管理特性の選択と偶然変動の把握をいかに考えるべきかについて、本書では工程能力情報の二面性と関連付けて述べている。

また、解析用/管理用を組み合わせた活用、および機械学習による異常検知の手法と管理用管理図との違いなども併せて解説する。

《書籍のご案内》

2024年6月27日発行予定

『JSQC選書36 統計的工程管理-原点回帰から新機軸へ-』

一般社団法人 日本品質管理学会 監修

仁科 健 著

税込価格:1,760円 四六判・148頁

ISBN:9784542504943

【目次】

第1章 本書の視点

1.1 工程能力情報の二面性

1.1.1 問題提起

1.1.2 process capabilityとprocess performance

1.1.3 幾何特性を保証特性とする工程

1.1.4 傾向変化をもつ工程

1.2 シューハート管理図は管理用管理図たりうるか

1.2.1 問題提起

1.2.2 管理用管理図に期待する機能

第2章 工程能力情報の二面性とその対応

2.1 工程能力の原点回帰

2.2 工程能力情報の二面性に対応するCapabilityとPerformance

2.3 保証特性が幾何特性の工程におけるCapabilityとPerformance

2.3.1 幾何特性とその二面性

2.3.2 位置度におけるCapabilityとPerformance

2.3.3 平面度におけるCapabilityとPerformance

2.3.4 複雑な形状偏差のCapabilityとPerformance

2.3.5 幾何特性の階層性

2.4 系統変動を含む工程のCapabilityとPerformance

2.4.1 工程の変動がもつ二面性

2.4.2 系統変動を許容した工程

2.4.3 系統変動を許容しない工程

2.4.4 バイアス系統変動を許容した工程

2.5 PerformanceとCapabilityの指数

2.5.1 ISOにおけるPCIsの定義

2.5.2 PCIsの考え方への提案

2.5.3 分布の裾の評価

2.6 工程能力情報の二面性の認識とその対応

第3章 管理用管理図の役割

3.1 シューハート管理図の原点回帰

3.1.1 シューハート管理図の基本理念

3.1.2 3 シグマ管理限界

3.1.3 群の設定と偶然変動の把握

3.1.4 管理図の運用

3.1.5 異常判定ルール

3.1.6 管理特性の選定

3.2 仮説検定からみた解析用管理図,管理用管理図,調節用管理図

3.2.1 管理図は仮説検定か

3.2.2 仮説検定からみた解析用管理図

3.2.3 仮説検定からみた管理用管理図

3.2.4 仮説検定からみた調節用管理図

3.2.5 機械学習による異常検知

3.3 管理特性再考のすすめ

3.3.1 管理特性の選定の基本

3.3.2 幾何特性(平面度)が保証特性の工程

3.3.3 系統変動(設備摩耗による傾向変化)を許容した工程

3.3.4 制御特性を管理特性とした工程

3.3.5 バイアス系統変動を許容した工程の管理特性

3.4 シューハート管理図がもつ管理用管理図としての機能

第4章 原点回帰から新機軸への展望

附録1 計数値管理図の3シグマ管理限界線について

附録2 ISO 7870-2:2023の8つの異常判定ルールについて

附録3 シューハート管理図に関するISO/JIS の変遷̶異常判定ルールに特化して

附録4 直交対比

附録5 ネイマン・ピアソン流の累積和管理図

附録6 適応的未然防止

引用・参考文献

索引

※上記は変更する可能性がございます。

《JSQC選書とは?》

 「新・質の時代」における新たな品質論を各界に展開し広く啓蒙していくことを目的に発行するシリーズ書籍です。広い層の知識人に対して品質の意味・意義を説くために、興味ある時事をとらえつつ、品質にかかわる基本的概念・方法を説明します。

(担当部門:出版情報ユニット 出版情報サービスチーム MAIL csd@jsa.or.jp)

  ●日本規格協会(JSA)グループについて

1945年12月に、標準化および管理技術の開発、普及、啓発などを目的に設立された、一般財団法人日本規格協会を中核とするグループです。

我が国の総合的標準化機関として、当グループでは、JIS、国際規格(ISO・IEC規格)、JSA規格の開発、JIS規格票の発行と販売、国際規格・海外規格の頒布、多彩なセミナーの提供、ISO 9001やISO 14001をはじめとする各種マネジメントシステムの審査登録、各種サービスに関する認証、マネジメントシステム審査員などの資格登録、品質管理検定(QC検定)といった多様な事業に取り組んでおります。

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会社概要

一般財団法人日本規格協会

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URL
http://www.jsa.or.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都港区三田3-13-12
電話番号
-
代表者名
朝日 弘
上場
未上場
資本金
-
設立
1945年12月