【生成AI時代の採用戦略を緊急調査】新卒採用「見直し」が約9割の衝撃、5割超が採用人数も削減変化した人材要件とは?

〜今後の選考では、54.5%がインターンシップでAI活用課題を実施予定〜

株式会社アカリク

 大学院生を中心とする高度専門人材のキャリア支援を行う株式会社アカリク(本社:東京都渋谷区、代表取締役:山田 諒、以下 アカリク)は、生成AI活用を推進している企業で新卒採用に関わっている人事・採用担当者112名を対象に、AI×新卒採用要件変化調査を実施しましたので、お知らせいたします。

  • 01|生成AI活用推進企業の人事・採用担当者の約9割が、新卒採用戦略を「見直し」、55.4%が採用人数を削減

  • 02|生成AIの活用推進により、学生に求める能力は84.0%が変化、「プログラミングスキル」(63.8%)と「創造性」(43.6%)を重視

  • 03|今後の新卒選考では、半数以上が、インターンシップでAI活用課題を実施予定

■調査概要

  • 調査名称:AI×新卒採用要件変化調査

  • 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査

  • 調査期間:2025年9月12日〜同年9月16日

  • 有効回答:生成AI活用を推進している企業で新卒採用に関わっている人事・採用担当者112名

※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。

■約9割が、生成AIの活用推進により、新卒採用の戦略や方針を見直し

 「Q1.あなたのお勤め先では、生成AIの活用推進により、新卒採用の戦略や方針を見直しましたか。」(n=112)と質問したところ、「大幅に見直した」が29.5%、「一部見直した」が58.9%という回答となりました。

Q1.あなたのお勤め先では、生成AIの活用推進により、新卒採用の戦略や方針を見直しましたか。

・大幅に見直した:29.5%

・一部見直した:58.9%

・見直しを検討中である:6.2%

・見直す予定はない:2.7%

・わからない/答えられない:2.7%

■新卒採用の戦略や方針を見直した理由、「生成AIを活用できる人材を重点的に採用したいから」が66.7%で最多

 Q1で「大幅に見直した」「一部見直した」と回答した方に、「Q2.新卒採用の戦略や方針を見直した理由を教えてください。(複数回答)」(n=99)と質問したところ、「生成AIを活用できる人材を重点的に採用したいから」が66.7%、「競合他社の採用戦略が変化したから」が43.4%、「従来の業務スキルよりも新しい能力が重要になったから」が40.4%という回答となりました。

Q2.新卒採用の戦略や方針を見直した理由を教えてください。(複数回答)

・生成AIを活用できる人材を重点的に採用したいから:66.7%

・競合他社の採用戦略が変化したから:43.4%

・従来の業務スキルよりも新しい能力が重要になったから:40.4%

・生成AIにより業務効率が向上し、必要人員が減少したから:39.4%

・経営陣からの指示があったから:25.3%

・採用コストを削減する必要があったから:22.2%

・学生の就活動向が変化したから:10.1%

・その他:0.0%

・わからない/答えられない:0.0%

■「時代の流れについてこられる若者を採用したいと思った」や「これまでとは違う人材が欲しかったから」などの理由も

 Q2で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q3.Q2で回答した以外に、新卒採用の戦略や方針を見直した理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=99)と質問したところ、「時代の流れについてこられる若者を採用したいと思った」や「これまでとは違う人材が欲しかったから」など39の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>

  • 採用にAIをどう生かすかの講義を聞いた。

  • コスパが良いから。

  • 固定費の見直し。

  • 時代の流れについてこられる若者を採用したいと思った。

  • 毎年少しは条件等を改訂している。時代の変化に合わせての側面が大きい。

  • これまでとは違う人材が欲しかったから。

  • 極力AIで客観的判断をするようにした。

■約6割が、生成AIの活用推進により、新卒採用の人数が「減少」

 「Q4.あなたのお勤め先では、生成AIの活用推進により、新卒採用の人数に変化はありましたか。」(n=112)と質問したところ、「大幅に減少した」が9.8%、「やや減少した」が45.6%という回答となりました。

Q4.あなたのお勤め先では、生成AIの活用推進により、新卒採用の人数に変化はありましたか。

・大幅に減少した:9.8%

・やや減少した:45.6%

・やや増加した:20.5%

・大幅に増加した:6.2%

・変化なし:16.1%

・わからない/答えられない:1.8%

■生成AIの活用推進により、新卒採用で学生に求める能力・スキルについて、8割以上が「変化した」と回答

 「Q5.あなたのお勤め先では、生成AIの活用推進により、新卒採用で学生に求める能力・スキルに変化はありましたか。」(n=112)と質問したところ、「大幅に変化した」が23.2%、「やや変化した」が60.8%という回答となりました。

Q5.あなたのお勤め先では、生成AIの活用推進により、新卒採用で学生に求める能力・スキルに変化はありましたか。

・大幅に変化した:23.2%

・やや変化した:60.8%

・変化を検討中である:8.9%

・変化していない:6.2%

・わからない/答えられない:0.9%

■変化した新卒採用で学生に求める能力・スキル、「プログラミングスキルの重要度が上がった」や「創造性・発想力をより重視するようになった」が上位

 Q5で「大幅に変化した」「やや変化した」と回答した方に、「Q6.新卒採用で学生に求める能力・スキルがどのように変化したか教えてください。(複数回答)」(n=94)と質問したところ、「プログラミングスキルの重要度が上がった」が63.8%、「創造性・発想力をより重視するようになった」が43.6%、「生成AIツールの活用スキルを重視するようになった」が40.4%という回答となりました。

Q6.新卒採用で学生に求める能力・スキルがどのように変化したか教えてください。(複数回答)

・プログラミングスキルの重要度が上がった:63.8%

・創造性・発想力をより重視するようになった:43.6%

・生成AIツールの活用スキルを重視するようになった:40.4%

・論理的思考力をより重視するようになった:35.1%

・データ分析能力を重視するようになった:35.1%

・コミュニケーション能力をより重視するようになった:30.9%

・問題解決能力をより重視するようになった:28.7%

・学習能力・適応力をより重視するようになった:11.7%

・その他:0.0%

・わからない/答えられない:0.0%

■約8割が、生成AIの活用推進により、ガクチカの評価ポイントに「変化」

 「Q7.あなたのお勤め先では、生成AIの活用推進により、学生の学生時代の経験(ガクチカ)の評価ポイントに変化はありましたか。」(n=112)と質問したところ、「大幅に変化した」が18.8%、「やや変化した」が57.1%という回答となりました。

Q7.あなたのお勤め先では、生成AIの活用推進により、学生の学生時代の経験(ガクチカ)の評価ポイントに変化はありましたか。

・大幅に変化した:18.8%

・やや変化した:57.1%

・変化を検討中である:14.3%

・変化していない:6.2%

・わからない/答えられない:3.6%

■変化したガクチカの評価ポイント、第1位「新しいツールへの適応力をより評価するようになった」

 Q6で「大幅に変化した」「やや変化した」と回答した方に、「Q8.学生時代の経験(ガクチカ)の評価ポイントがどのように変化したか教えてください。(複数回答)」(n=85)と質問したところ、「新しいツールへの適応力をより評価するようになった」が65.9%、「創造的な取り組みをより評価するようになった」が56.5%、「テクノロジー活用経験をより評価するようになった」が41.2%という回答となりました。

Q8.学生時代の経験(ガクチカ)の評価ポイントがどのように変化したか教えてください。(複数回答)

・新しいツールへの適応力をより評価するようになった:65.9%

・創造的な取り組みをより評価するようになった:56.5%

・テクノロジー活用経験をより評価するようになった:41.2%

・チームでの協働力をより評価するようになった:36.5%

・課題解決のプロセスをより評価するようになった:24.7%

・学習意欲・成長意欲をより評価するようになった:17.6%

・その他:0.0%

・わからない/答えられない:1.2%

■今後の新卒採用における、生成AI時代に対応するための取り組みは、「インターンシップで生成AI活用課題を実施する」が54.5%で最多

 「Q9.あなたのお勤め先では、今後の新卒採用において、生成AI時代に対応するためにどのような取り組みを検討していますか。(複数回答)」(n=112)と質問したところ、「インターンシップで生成AI活用課題を実施する」が54.5%、「採用人数をさらに調整する」が39.3%、「生成AI活用スキルを測定する選考を導入する」が37.5%という回答となりました。

Q9.あなたのお勤め先では、今後の新卒採用において、生成AI時代に対応するためにどのような取り組みを検討していますか。(複数回答)

・インターンシップで生成AI活用課題を実施する:54.5%

・採用人数をさらに調整する:39.3%

・生成AI活用スキルを測定する選考を導入する:37.5%

・採用基準・評価項目を全面的に見直す:36.6%

・社内教育・研修制度を充実させる:27.7%

・中途つ採用の比重を高める:25.9%

・その他:0.9%

・特に検討していない:2.7%

・わからない/答えられない:0.9%

■まとめ

 今回は、生成AI活用を推進している企業で新卒採用に関わっている人事・採用担当者112名を対象に、AI×新卒採用要件変化調査を実施しました。

 まず、生成AI活用を推進している企業における新卒採用戦略の変化について、約9割が戦略や方針を「見直した」と回答しました。見直しの理由として最も多かったのは「生成AIを活用できる人材を重点的に採用したいから」(66.7%)で、次いで「競合他社の採用戦略が変化したから」(43.4%)、「従来の業務スキルよりも新しい能力が重要になったから」(40.4%)となっており、採用人数についても、55.4%の採用担当者が「減少した」と回答しています。また、学生に求める能力・スキルも84.0%が「変化した」と答えており、具体的には「プログラミングスキルの重要度が上がった」(63.8%)や、「創造性・発想力をより重視するようになった」(43.6%)が上位に挙げられています。さらに、学生時代の経験(ガクチカ)の評価ポイントも約8割が「変化した」と回答しており、「新しいツールへの適応力」(65.9%)や「創造的な取り組み」(56.5%)をより評価するようになっています。最後に、今後の新卒採用については、「インターンシップで生成AI活用課題を実施する」(54.5%)や、「採用人数をさらに調整する」(39.3%)などが検討されています。

 今回の調査は、生成AIの台頭による、日本企業の新卒採用戦略の大きな転換を示唆するものとなりました。海外ではMicrosoftやGoogleなどが大規模なレイオフを実施する中(※)、解雇規制の厳しい日本においては、既に一部の企業が採用抑制という形で対応している実態が浮き彫りになっています。企業は単なる人員削減だけでなく、AIと共創できる創造性や適応力を持つ人材の獲得へと採用基準をシフトさせており、学生側も従来型の就職活動から、AIリテラシーや創造的な問題解決能力を磨く必要性に直面しています。このような変革期において、企業と学生双方が新たな価値創造のあり方を模索することが、日本の競争力維持には不可欠といえるでしょう。


The Economic Times

■会社概要

会社名:株式会社アカリク(https://acaric.co.jp/

創業 :2006年11月

代表者:代表取締役 山田 諒

所在地:東京都渋谷区渋谷2-1-5 青山第一田中ビル2階

資本金:1000万円(資本剰余金を含む 5億5000万円)

事業 :大学院生・ポスドク向け就活情報サイト「アカリク」の運営、研究分野・業種・職種別イベントの企画開催、大学等でのキャリアセミナーの実施、新卒大学院生・若手研究者・大学院出身者の人材紹介、オンラインLaTeXエディター「Cloud LaTeX」の運営など

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代表者名
山田 諒
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
2024年07月