Akamai が委託した新しい調査では生成 AI が「The Edge Evolution(エッジの進化)」を推進していることが明らかに

AI のワークロードをサポートするため、APAC の CIO の 80% が 2027 年までにエッジサービスに依存するようになる見込み

オンラインビジネスの力となり、守るサイバーセキュリティおよびクラウドコンピューティング企業、Akamai Technologies, Inc.(NASDAQ:AKAM)が委託した IDC の調査報告書では、生成 AI がビジネス運営に不可欠な存在となる一方で、企業は従来型のインフラモデルの見直しを迫られていることを明らかにしました。

※本リリースは2025年9月2日 (現地時間) シンガポールで発表されたプレスリリースの抄訳版です。

  •  Akamai が委託した調査では、アジア太平洋地域の企業の CEO のとるべきテクノロジーイニシアチブとして、将来を見据えたデジタル・ビジネス・インフラの強化が最も重要であると報告

  • 大手アナリスト企業は、CIO の 80% が 2027 年までにクラウドプロバイダーのエッジサービスを採用し、AI 推論に求められるパフォーマンスとコンプライアンスの要件を満たすと予測

  • 31% の企業が生成 AI アプリケーションを本番環境に移行済み、64% がテスト段階であることから、インフラの見直しは必至

エッジの進化:コアからエッジまで成功を導く」と題された調査報告書によると、アジア太平洋地域(APAC)の企業は、集約型クラウドアーキテクチャだけでは、増大するスケール、速度、コンプライアンスの要件に対応できないことを認識しています。競争力とコンプライアンスを維持し、現実世界の AI 導入に備えるためには、インフラ戦略を見直し、強化し、エッジサービスを取り込むことが重要です。

IDC の「Worldwide Edge Spending Guide — Forecast, 2025」によれば、エッジのパブリック・クラウド・サービスは、2028 年までに年平均成長率(CAGR)17% で成長し、その総支出額は 290 億米ドルに達すると予測されています。さらに、IDC の最新の調査報告書は、2027 年までに CIO の 80% がクラウドプロバイダーのエッジサービスに切り替え、AI 推論に求められるパフォーマンスとコンプライアンスの要件を満たすと予測しています。この移行はまさに、報告書に記されている「The Edge Evolution(エッジの進化)」を象徴するものです。

この調査報告書では、パブリッククラウド接続システムが、パブリッククラウドのアジリティと拡張性を、エッジコンピューティングの近接性およびパフォーマンスと組み合わせ、AI が活用される未来において、ビジネスの成長に必要な柔軟性を提供する方法について詳しく説明しています。

AI インフラの現状チェック:

生成 AI が実験段階から実行段階に移行するにつれ、APAC 地域の企業は古いインフラの限界に直面しています。現在、この地域で調査に参加した企業の 31% が、すでに生成 AI アプリケーションを本番環境に導入しています。一方、64% の企業はテスト段階またはパイロット段階にあり、顧客向けと社内向けの両方のユースケースで生成 AI を試験導入しています。しかし、この急速な進展により、既存のクラウドアーキテクチャに重大なギャップが生じています。

  • マルチクラウドの複雑さ:49% の企業がマルチクラウド環境の管理に苦慮しています。これは、ツールの一貫性の欠如、断片化されたデータの管理、プラットフォーム間における最新のシステムの維持が困難であることが原因です。

  • コンプライアンスの罠:アジア太平洋地域のトップ 1,000 の企業のうち 50% は、さまざまな規制の変更や急速に進化するコンプライアンス基準への対応に奮闘しています。これにより、市場への適応能力と AI イノベーションの推進に課題が生じます。 

  • 予測できない費用の発生:生成 AI 戦略における重要な課題として、24% の企業が、予測不可能なクラウドコストの上昇を挙げています。

  • パフォーマンスのボトルネック:従来のハブ・アンド・スポーク型のクラウドモデルは、リアルタイム AI アプリケーションのパフォーマンスを低下させるレイテンシーを引き起こすため、生産規模の生成 AI ワークロードには適していません。

Akamai Technologies のアジア太平洋地域営業担当 Senior Vice President 兼 Managing Director の Parimal Pandya は「AI は、それを支えるインフラが強力であるほど力を発揮します」「この IDC の調査報告書では、アジア太平洋地域の企業が、最新の AI ワークロードのパフォーマンス、セキュリティ、コストのニーズを満たすために、より分散したエッジファーストのインフラを採用していることが明らかになっています。Akamai のグローバルなエッジプラットフォームは、こうした変革のために構築されているため、ユーザーにとって最も重要な場所でコンピューティング能力を最大限に活用していただくことができます」 と述べています。

IDC アジア太平洋地域の Research Director である Daphne Chung「生成 AI は、実験段階から企業全体への導入に移行しつつあります。その結果、企業はインフラの運用方法と運用場所を再検討しています。エッジ戦略はもはや理論的なものではありません。インテリジェンス、コンプライアンス、拡張性に対する現実的な要求を満たすために積極的に実装されているものなのです」と述べています。

APAC の主な調査結果:

  • 中国は、エッジとパブリッククラウドの優位性を活用して生成 AI をスケーリング:企業の 37% が本番環境で生成 AI を導入し、61% がテストを実施している一方、96% がパブリッククラウド IaaS に依存しています。リモート運用、非接続環境、業界固有のユースケースを支援するため、エッジ IT への投資が加速しています。

  • 日本はデジタル成熟度のギャップがあるにもかかわらず AI インフラを加速:日本の企業のうち、生成 AI を本番環境で活用しているのは 38% に留まる一方で、84% は生成 AI がすでにビジネスを破壊しているか、今後 18 か月以内にビジネスを破壊するだろうと回答しています。また、98% はトレーニングと推論のワークロードのためにパブリッククラウド IaaS で AI ワークロードを実行する予定であるとしています。AI、IoT、クラウド切断の運用サポートといったエッジのユースケースが、インフラのアップグレードを促進しています。

  • インドは生成 AI の需要に対応し、コストを管理するためにエッジインフラを拡大:企業全体の 82% が生成 AI の初期テストを実施し、16% が生成 AI を本番環境で活用する中、インドは Tier 2 および Tier 3 の都市にエッジ機能の拡充を促進しています。生成 AI を採用している企業の 91% がパブリッククラウド IaaS を利用していますが、コストの懸念とスキルのギャップが、AI に対応する低コストのインフラへの需要を後押ししています。

  • ASEAN は資本集積地を超えたエッジファーストの戦略で生成 AI を活用:ASEAN の企業の 91% が、生成 AI は 18 か月以内に破壊を引き起こすと予想しています。その一方で、16% は生成 AI アプリケーションを本番環境に導入し、84% が初期テスト段階に入りました。96% の企業が AI ワークロード向けにパブリッククラウド IaaS を採用しており、リモート運用とデータ制御をサポートするためのエッジ投資は増加しています。

クラウド接続型の未来を構築する:

常に最新情報を把握するために、企業はクラウドとエッジ全体のインフラを最新化し、特定のワークロードの要求に応じて導入を調整する必要があります。ベンダーの囲い込みを回避するための相互運用性の確保と同様に、ゼロトラスト・フレームワークと継続的コンプライアンスによるデータ保護が重要です。エコシステムパートナーを活用することで、企業は AI の導入を加速し、より迅速かつスマートにスケーリングし、柔軟性を高めることができます。

Akamai が委託した IDC InfoBrief「エッジの進化:コアからエッジまで成功を導く」(2025 年 8 月、IDC Doc #AP242522IB)では、APAC においてクラウド接続型かつ AI 対応のインフラを構築するための戦略的な知見と推奨事項について詳しく解説しています。ダウンロードしてご確認ください。

Akamai について:

Akamai は、オンラインビジネスの力となり、守るサイバーセキュリティおよびクラウドコンピューティング企業です。当社の市場をリードするセキュリティソリューション、優れた脅威インテリジェンス、グローバル運用チームによって、あらゆる場所でエンタープライズデータとアプリケーションを保護する多層防御を利用いただけます。Akamai のフルスタック・クラウド・コンピューティング・ソリューションは、世界で最も分散化されたプラットフォームで高いパフォーマンスとコストを実現しています。多くのグローバル企業が、ビジネスの成長に必要な業界最高レベルの信頼性、拡張性、専門知識を提供できる Akamai に信頼を寄せています。詳細については、akamai.com および akamai.com/blog をご覧いただくか、LinkedIn で Akamai Technologies をフォローしてください。

※AkamaiとAkamaiロゴは、Akamai Technologies Inc.の商標または登録商標です

※その他、記載されている会社名ならびに組織名、ロゴ、サービス名は、各社の商標または登録商標です

※本プレスリリースの内容は、個別の事例に基づくものであり、個々の状況により変動しうるものです

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

URL
https://www.akamai.com/ja
業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区八重洲2-2-1  東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー
電話番号
03-6897-9450
代表者名
日隈 寛和
上場
未上場
資本金
2億1920万円
設立
-