「データマネジメントサービス」取組開始について
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(代表取締役社長 安藤 裕史、以下日本マスタートラスト信託銀行)と三菱UFJ信託銀行株式会社(取締役社長 窪田 博、以下三菱UFJ信託銀行)は、「データマネジメントサービス(以下、DMS)」の提供に向け、機関投資家との間で導入に向けた準備を開始いたしました。
既存の資産管理サービスやそれに付随する情報提供に加え、お客さまの資産運用業務に係るデータを一元的に管理し、利活用できる基盤をご提供することで、機関投資家および資産運用会社(以下、お客さま)の多様かつ高度なニーズに応えてまいります。
1.サービス取り組みの背景
本年6月の金融庁プログレスレポートにおいて、資産運用サービスの向上のために、インフラ整備、DX推進の必要性が謳われているように、お客さまにおいては、資産運用業務の高度化を支えるデータ管理業務がますます重要になっております。一方で、データ管理は今後も複雑化の一途を辿ることが予想され、セキュアかつ効率的なデータ管理基盤の整備を求めるご要望を多数頂戴するようになりました。
このような状況において、日本マスタートラスト信託銀行および三菱UFJ信託銀行は、資産管理業務で培ってきた業務ノウハウおよびITノウハウを最大限に活用したDMSのご提供によって、お客さまのデータ管理に関する諸課題の解決をご支援できるよう検討してまいりました。
2. お客さまにとってのDMS導入効果
①データ収集機能
お客さまがご利用になる各種データソースとの自動接続等により、データ収集業務の効率化に
貢献いたします。
②データ管理機能
複数の異なるデータソースを統合・蓄積するデータウェアハウス機能によって、セキュアで統制の
取れたデータ環境をご提供いたします。
③データ利活用機能
標準的なユーザーインターフェースや、お客さまがお手元でご利用されるツールへの接続などを
通じて、自由なデータ利活用を実現いたします。
④データオペレーション機能
上記に関連するデータ処理状況の確認や各種データのメンテナンス、クオリティチェックなど、
日常業務の運営をご支援いたします。

3.目指す姿
日本マスタートラスト信託銀行および三菱UFJ信託銀行は、従来の「有価証券等の保管・決済を中心とするマスタートラスト」に加えて、「データを起点としたマスタートラスト」の確立へ新たな一歩を踏み出します。お客さまと各種データ提供会社(グローバルカストディアンや情報ベンダー等)を繋ぐ統合機能を果たし、資産運用立国に資する社会インフラになることを目指します。その実現に向けては、DMSを中核とするデータ管理基盤の構築とともに、各種データ提供会社との間で、より一層の協働深化に努めてまいります。
4.今後の予定
2025年9月から機関投資家とのサービス構築の検討を開始し、2026年9月よりサービスを開始することを目指しております。
以 上
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