【一関高専】GEAR5.0農林水産領域分野:「海なし県」埼玉でウニ陸上養殖プロジェクトをスタート!
独立行政法人国立高等専門学校機構 一関工業高等専門学校(岩手県一関市 校長:荒木信夫 以下「一関高専」)は、埼玉県久喜市「天然温泉 森のせせらぎ なごみ(運営会社:(株)山竹(代表取締役:山中和子))」と連携し、温泉水を活用したウニ養殖の社会実装を進めています(海なし県&KOSEN発 水産養殖プロジェクト)。このプロジェクトは、国立高専機構の事業であるGEAR5.0農林水産領域分野における主要な取り組みと位置づけられています。
2022年12月15日(木) 埼玉県・久喜総合文化会館 小ホールにて、講演会と記者発表会の二部構成で本プロジェクトのキックオフ宣言をしました。
2022年12月15日(木) 埼玉県・久喜総合文化会館 小ホールにて、講演会と記者発表会の二部構成で本プロジェクトのキックオフ宣言をしました。
- 開催の趣旨
本講演会と記者発表会は、高専と山竹の連携事業のキックオフ宣言を起点に、海なし県で新たな連携の輪を広げ、日本の水産業を「陸」から盛り上げていくという期待を込めて開催しました。
- 講演会と記者発表会の様子
講演会に先立ち、久喜市 梅田修一市長、山竹の山中大吾専務、本校の荒木信夫校長からご挨拶をいただきました。梅田市長は、「一関高専や山竹と協力し、養殖ウニを久喜市の特産品として開発したい」、山中専務は、「一関高専と連携し、温泉を使ったウニ養殖によりコロナ禍での厳しい経営を打開したい」、荒木校長は、「高専はものづくりが得意で、管理して魚介類を育てる陸上養殖との相性がいい。このプロジェクトをロールモデルとして全国に展開していってほしい」と、本プロジェクトに対し大きな期待を寄せてくださいました。
講演会では本校の渡邊崇准教授(GEAR5.0農林水産領域分野 一関高専ユニットサブリーダー)から、水産業と水産養殖の現状と課題、GEAR5.0農林水産領域分野の取り組み、海なし県&KOSEN発 水産養殖プロジェクトの概要と展望を説明、紹介しました。渡邊准教授は、海なし県で魚介類の養殖を可能にする閉鎖循環式陸上養殖の二大課題となっている浄化とコストについて、国立高専機構と山竹の共同特許であるオゾン浄化技術を核に、温泉水や地下水を利用した水温管理システム、人工知能(AI)による自動の餌やりシステムなどを開発することで解決していくプランを説明しました。さらに、これらの技術を導入した養殖システムを2023年3月までに構築し、同年9月から試運転を開始、同年11月に計6,000個のウニを施設内及び地元の飲食店や首都圏へ出荷できる体制を整える構想を発表しました。
記者発表会では、講演会のダイジェスト版という形で本プロジェクトのキックオフ宣言を行いました。
“海なし県”で“水産養殖”というワードは、非常に注目度が高く、多くのメディアに本プロジェクトの内容を取り上げていただきました(日本経済新聞、読売新聞、東京新聞、テレビ埼玉、ケーブルテレビ久喜)。今後、連携企業に寄り添いながら着実に準備を進め、本プロジェクトを成功に導きたいと考えています。
- GEAR5.0農林水産領域分野
- 一関工業高等専門学校について
【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 一関工業高等専門学校
所在地:岩手県一関市萩荘字高梨
校長:荒木 信夫
設立:1964年4月
URL:https://www.ichinoseki.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関
【お問い合わせ先】
独立行政法人高等専門学校機構
一関工業高等専門学校
総務課総務係
TEL:0191-24-4704
e-mail:s-somu@ichinoseki.ac.jp
~2022年度、高等専門学校制度は創設60周年を迎えます~
https://www.kosen-k.go.jp/Portals/0/60th/
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