発売即重版決定! フランスで40万部超のベストセラーがいよいよ日本上陸! ウエルベック史上もっとも暗く美しい愛の物語、最新作『セロトニン』が発売
外の世界は辛く、弱者には容赦なく、約束はそこでは決して守られず、愛は、おそらく唯一の、信じるに足るものだったのだ。(本文より)
本国フランスで40万部超のベストセラーがいよいよ日本上陸! 『服従』『地図と領土』はじめ日本でも人気の作家ミシェル・ウエルベック史上もっとも暗く美しい愛の物語、最新作『セロトニン』が発売。
発売直後から、青山ブックセンター本店で文芸書ランキング1位(9/23-9/29)を獲得するなど、好調な売れ行きを受けて、発売即重版が決定!
巨大化学企業モンサントを退社し、農業関係の仕事に携わる46歳のフロランは、恋人の日本人女性ユズの秘密をきっかけに〈蒸発者〉となる。ヒッチコックのヒロインのような女優クレール、図抜けて敏捷な知性の持ち主ケイト、パリ日本文化会館でアートの仕事をするユズ、褐色の目で優しくぼくを見つめたカミーユ、フランス農業の危機的状況に巻き込まれていく親友エムリック……過去に愛した女性の記憶と呪詛を交えて描かれる、現代社会の矛盾と絶望。
2022年のフランス大統領選を描いて世界でベストセラーとなった『服従』に続く予言の書!?
本書では、故郷にUターンした主人公フロランが、地方住民のデモに遭遇。フランス全土を揺るがした反政府デモ「ジレ・ジョーヌ(黄色いベスト)」運動を予言した書と話題に。
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彼らはフォーメーションをさらに狭め、列は少なくとも一メートルは縮まり、アクリル樹脂の盾はぶつかりあってかなり大きな音を立て、その後静寂が訪れた。他の農民たちも各々自分の銃を手にしてエムリックの前に進み、彼らもまた銃口を相手に向けていた。(・・・中略・・・)国家憲兵隊治安介入部隊や国家警察特別介入部隊ならもっと冷静さを保てたのだろうし、その点を内務省は批判されたのだが、同時にそんな想定をどうやってできたというのか、国際的なテロ事件ではなく、当初は単に農家のデモだったのだから。
(本文より)
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「私の作品を読むものは、世界が耐えがたいものであることを知り、その人たちの人生はそれによって変わってしまうかもしれない。その点で、私は作家の責任は重大だと知っています」
── ミシェル・ウエルベック(フランスのラジオ局 Europe 1に寄せたコメント)
フランス各メディア絶賛!
「ウエルベックは私たちのことをよく理解している」──ル・モンド(Le Monde)
「無限の悲しみを描いた美しい作品」──ロプス(L'Obs)
「『服従』刊行時に『もう何も考えていない』と言ったウエルベックは不死鳥のごとくよみがえった」
──レ・ザンロキュプティーブル(Les Inrockuptibles)
【「セロトニン」とは】
脳内の神経伝達物質の一つで精神を安定させる働きがあるとされる。
【「ジレ・ジョーヌ(黄色いベスト)」運動とは】
2018年、燃料税の値上げをきっかけに地方から始まったフランスの全国規模のデモ。一部過激化し死傷者も多数、反資本主義、反格差と結びつけて論じられた。
【書誌情報】
『セロトニン』
ミシェル・ウエルベック 関口涼子訳
46変形判/304ページ
ISBN:978-4-309-20781-0
発売日:2019.09.27
本体2400円(税別)
河出書房新社刊
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309207810/
【著者プロフィール】
ミシェル・ウエルベック
1958年フランス生まれ。ヨーロッパを代表する作家。98年『素粒子』がベストセラー。2010年『地図と領土』でゴンクール賞受賞。15年には『服従』が世界中で大きな話題を呼んだ。『ある島の可能性』など。
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