イオレ、Gaiaと暗号資産金融事業における戦略的事業提携に関する基本合意書を締結

株式会社イオレ

 株式会社イオレ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:瀧野 諭吾、証券コード:2334、以下、イオレ)は、株式会社Gaia(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:窪田 昌弘 以下「Gaia」)と戦略的事業提携に関する基本合意書を締結致しましたことをお知らせします。

背景と目的

 イオレは、2025年8月14日に公表した中期経営計画において暗号資産金融事業を中核に位置づけ、暗号資産トレジャリー(DAT※1自社による取得・保有による財務基盤強化と経済規模拡大)と暗号資産レンディング(DAL※2一定料率の支払いによる暗号資産の調達)の2本柱を推進しつつ、暗号資産の運用・マネジメントDAM※3)による収益化を図る方針です。

 イオレは、10月14日に開催した「暗号資産金融事業に関する戦略発表会」において、資産を「取得→運用→事業活用」へと循環させる実装ステップを明示し、将来的な暗号資産の社会的普及を見据えて、ユーザー接点(ウォレット・決済など)とレンディングや分散型金融(DeFi※4)をシームレスに結ぶ次世代金融プラットフォーム「Neo Crypto Bank構想」の具現化を段階的に進めています。

本基本合意は、イオレが掲げる中長期の「Neo Crypto Bank構想」を見据える一方で、短期的にはイオレの収益基盤を強化し、EPSおよび企業価値を早期に高めるための第一ステップとなるものです。特に暗号資産レンディング(DAL)は、取得した暗号資産を速やかに運用収益へ転換できる事業領域であり、イオレの財務戦略において極めて重要な位置づけです。

Gaiaとの協業について

 イオレは今回、暗号資産トレジャリー運用戦略から分散型金融(DeFi)・決済領域まで、暗号資産に関する包括的なソリューションを提供するGaiaと、暗号資産金融事業(DAT・DAL・DAM領域)における協業体制構築について基本合意いたしました。

Gaiaは以下のような豊富な実績と専門性を有しています。

暗号資産運用・執行能力
 上場企業および機関投資家向けの暗号資産ポートフォリオ運用を通じて、複数の主要取引所や流動性プールへのアクセスと高度な執行体制。

セキュリティとガバナンス設計
 スマートコントラクト監査に加え暗号資産保管事業者と連携した安全な鍵管理やセキュリティ、OES(Off-Exchange Settlement)※5を利用したカウンターパーティリスクへの対策、ガバナンス設計に関する高い専門性を有し、国際的にも高水準のセキュリティ・ガバナンスを実現。

決済領域での実装力
 暗号資産決済サービス「クリペイ」を中心に、オンランプ/オフランプ※6(暗号資産と法定通貨間の接続)や決済ゲートウェイなど、実用的なプロダクトの開発・実装力を保有。

DeFiでの国際的評価
 DeFiインデックス「LOCKON」は、企業や開発者に広く利用される「Polygon※7」で世界3位、最先端のDeFiが集まる「Arbitrum※8」で世界5位の実績を持ち、さらに国際的ブロックチェーン財団が技術力を審査して支給する国際的Grantsにも複数採択されています。

これらは、Gaiaのプロトコルが国際的に通用する実力を備えたサービスであることを示しています。

コンプライアンス運用力
 暗号資産関連業界団体への加盟を通じ、最新の規制や自主規制を踏まえたコンプライアンス体制を整備。リスク管理・AML/CFT※9(マネーロンダリング・テロ資金供与対策)への対応力も評価されています。

これらの総合的な実行力を背景に、Gaiaは暗号資産領域において高い信頼性と国際的な評価を有しています。

本基本合意の内容

 本基本合意は、イオレが推進する暗号資産トレジャリー(DAT)、暗号資産レンディング(DAL)、暗号資産の運用・マネジメント(DAM) の各領域における実務適合性と継続的な事業成長、さらに企業価値向上に寄与するものと判断しております。両社は本合意に基づき、以下の領域において協議・連携を進めてまいります。

① DAT(暗号資産トレジャリー)

 イオレが保有する暗号資産(特にBTC)の取得計画や執行品質(取引時のスプレッド・約定の安定性)向上を目的に、Gaiaが市場執行・保管設計の支援を行います。複数の暗号資産取引所および流動性提供者(マーケットメーカー等)へのアクセスを活用し、最適な執行環境を構築するガバナンス体制の整備を進めます。なお、Gaiaによる支援は、特定の売買判断・投資判断の推奨を行うものではなく、金融商品取引法上の「投資助言・代理業」「投資運用業」および資金決済法上の「暗号資産交換業」には該当しない、技術面・運用プロセス面での連携に限定されます。

 暗号資産の最終的な取得判断・運用判断はすべてイオレにて行い、法令に則ったガバナンス体制(権限分掌、操作ログ、内部統制等)の整備を継続してまいります。

② DAL(暗号資産レンディング)

 イオレが保有する暗号資産を活用したレンディング事業の制度設計および運営支援を行います。Gaiaが提供する暗号資産レンディングサービス「貸とく」の仕組みを参考に、担保管理・流動性管理・利回り設計といった運用プロセスを共同で検討し、安定性と透明性を両立させたレンディングモデルの構築を推進します。

③ DAM(暗号資産の運用・マネジメント)

 運用ポリシーやリスク限度の設計に加え、分散型金融(DeFi)との連携や決済機能と組み合わせた新しい運用プロダクトの企画・検討を行います。
 Gaiaが提供するDeFiインデックス「LOCKON」で蓄積されたデータ分析・運用監視手法を活用することで、分散型金融を取り入れた資産運用モデル構築の検討を進めます。

④ 決済・オン/オフランプ連携

 暗号資産と法定通貨(日本円など)の交換を行うオン/オフランプ機能について、実運用に適した導線整備を進めます。
 Gaiaが提供する暗号資産決済サービス「クリペイ」を活用し、事業者向けの売上回収や支払用途における暗号資産活用の可能性を検討します。外部決済ゲートウェイや既存の決済インフラとの接続も視野に入れ、利便性の高い決済・資金管理機能の構築を目指します。

⑤ 開示・コンプライアンス

 暗号資産に関する法規制および自主規制に対応した運用プロセスの標準化を進めます。投資家・利用者に対する情報開示体制を共同で整備し、透明性・信頼性・説明責任を備えたデジタルアセット運用の基盤構築を推進します。また、AML/CFT(マネーロンダリング・テロ資金供与対策)対応を含むコンプライアンス体制の高度化にも共同で取り組みます。

⑥ 資本・ガバナンス連携

 将来的な選択肢として、出資、役員派遣、アドバイザリーボード設置など、戦略的ガバナンス連携の可能性を協議します。また、暗号資産運用に関するIR(投資家向け広報)発信、経営陣および投資家層への説明プロセスの整備においても連携し、適時開示や投資家コミュニケーションの質を高めてまいります。

※1 DAT=Digital Asset Treasury(暗号資産トレジャリー):企業が暗号資産(主にビットコインなど)を自社の財務戦略の一部として取得・保有し、資産として管理する取り組み
※2 DAL=Digital Asset Lending(暗号資産レンディング):企業が保有する暗号資産を一定期間貸し出し、その対価として利回り(貸借料)を得る金融サービス。流動性・担保管理などの仕組みを含む
※3 DAM=Digital Asset Management(暗号資産の運用・マネジメント):暗号資産の運用全般を指し、利回り最適化、リスク管理、分散型金融(DeFi)との連携などを含む資産運用・管理の取り組み
※4 DeFi(Decentralized Finance):スマートコントラクト等を活用した分散型の金融サービス
※5 OES:証券会社や取引所(Exchange)を介さず、当事者間で直接行う暗号資産の決済方法
※6 オン/オフランプ:法定通貨⇄暗号資産の交換や資金移動を行う仕組み
※7 Polygon:世界的に利用されている高速・低コストのブロックチェーン基盤で、企業・アプリ開発者に幅広く採用されているネットワーク
※8 Arbitrum:海外の投資家やDeFiプロジェクトから広く支持されるレイヤー2(L2)ブロックチェーンで、高速処理と低コストが特長

※9 AML/CFT:金融機関や暗号資産事業者が行う「マネーロンダリングやテロ資金供与を防ぐための管理体制」のこと。取引の監視や本人確認など、安全性と信頼性を確保するための取り組み

今後の展開

 イオレは2025年7月に暗号資産金融事業参入への決定以降、暗号資産の購入および運用モニタリング体制の構築を進めてきました。
これにより、今後の暗号資産金融事業における連携に向けて、暗号資産のトレジャリー(DAT)、レンディング(DAL)、管理・マネジメント(DAM)、事業活用(DAU)に関する基盤整備を着実に進めております。
 今回の基本合意は、イオレが描く「Neo Crypto Bank構想」を、より早期かつ安全に実現するために、Gaiaが持つ技術・運用・ガバナンス面の強みを補完的に活用しながら構築を進めることを目的としています。特に、暗号資産の調達・運用・決済を一連で設計する上で必要となる高度なオペレーション、リスク管理、プロダクト実装力について、Gaiaがイオレを支援することで、イオレの事業成長を強固に後押ししてまいります。
 今後もイオレとGaiaは、法規制や市場環境の変化を的確に捉えながら、安全性と透明性を備えた暗号資産金融サービスの実現に向けて取り組みを進めるとともに、企業価値の向上と持続的に成長する新たな金融エコシステムの創出を目指してまいります。

【株式会社Gaiaについて】

株式会社Gaiaは、暗号資産領域における戦略設計、リスク管理、技術基盤の構築を一貫して支援するWeb3専門企業です。BTCトレジャリー、レンディング、DeFi活用等に関し、企業が自律的に判断・管理できる体制整備を、豊富な経験と実績に基づく専門性をもって支援します。

■社名: 株式会社Gaia

■本社所在地:〒104-0031 東京都中央区京橋3丁目3番13号 平和ビル三号館3F

■代表取締役:窪田 昌弘

■設立:2017年5月18日

■資本金:1.2億円(資本準備金含む)

■事業内容:暗号資産関連事業 / ブロックチェーン開発 / 金融システム開発 / Webシステム・アプリ開発

■U R L:https://gaia-eve.co.jp/

株式会社イオレ

株式会社イオレ

本社所在地:〒103-0003 東京都中央区日本橋横山町6-16 RONDO日本橋ビル4F
代 表 者:代表取締役社長 瀧野 諭吾
設 立:2001年4月25日
資 本 金:9億1533万円 ※2025年3月31日時点
従 業 員 数:100名 ※2025年3月31日時点
上 場 市 場:東京証券取引所グロース市場(証券コード:2334)
事 業 内 容:
・アドテクノロジー商品「pinpoint」の開発・提供
・運用型求人広告プラットフォーム「HR Ads Platform」の開発・提供
・インターネット広告事業
・セールスプロモーション事業
・Web3 事業(NFT 販売代理、ギルド運営)
・旅行メディア「休日いぬ部」「休日グランピング部」の運営
・旅行事業
・AIデータセンター事業
・暗号資産金融事業

【各種サービスリンク】
■求人検索エンジン運用
https://aggregate.eole.co.jp/
■HRアドプラットフォーム
https://hr-ads.jp
■大学生広告ナビ
https://daigaku-koukoku.com/
■シニア広告ナビ
https://senior-koukoku.eole.co.jp/
■休日いぬ部
https://kyuzitsu-inubu.com/
■ポケカル
https://www.poke.co.jp/

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ビジネスカテゴリ
証券・FX・投資信託
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会社概要

株式会社イオレ

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URL
http://www.eole.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都中央区日本橋横山町6-16 RONDO日本橋ビル4F
電話番号
050-5799-9400
代表者名
瀧野 諭吾
上場
マザーズ
資本金
10億5108万円
設立
2001年04月