伝説のゆるいアイドル番組が大復活!第2回『渋谷LOFT9アイドル倶楽部』の開催が決定!!
第二回目は3/18(月)に渋谷LOFT9で開催決定!!
「アイドルに負担をかけない、ゆるっとしたトーク番組」をコンセプトにニコニコ生放送で5年間に渡り放送されていた伝説のアイドル番組「ぽにきゃんアイドル倶楽部」が終了して約1年。MCを努めていたニッポン放送アナウンサーの吉田尚記が発起人のもと、事務所、レーベルの枠を飛び越えてアイドルが集結するリアルイベント「渋谷LOFT9アイドル倶楽部」として復活し、その第一回目のイベントが2月18日(月)に渋谷LOFT9で開催された。
その参加者の好評を受けて、第二回目が3月18日(月)に開催されることが発表となった。
第一回目は権田夏海(Ange☆Reve)、野口衣織(=LOVE)、稲垣香織(AKB48)、松井奈々(絶対直球女子!プレイボールズ)、高井千帆(ロッカジャポニカ)、平瀬美里(ロッカジャポニカ)と各方面からアイドルが集結。
続く第二回目は辻 美優(elfin’)、篠塚つぐみ(絶対直球女子!プレイボールズ)、熊澤風花(Task have Fun)、阿部菜々実(パクスプエラ)、沖口優奈(マジカル・パンチライン)、坂元葉月(わーすた)が出演。トークや存在感に定評のあるバラエティ豊かなアイドル達が名を連ねている。
チケットは3月2日(土)昼12:00よりイープラスにて発売開始となる。
ライブのMCではなかなか気づくことのできないアイドルたちの魅力が発見できる、新しいアイドルイベントを体験してみてはいかがだろうか。
「渋谷LOFT9アイドル倶楽部vol.2」
2019年3月18日(月) OPEN 18:00 / START 19:00
開場:LOFT9 Shibuya
(東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS(キノハウス) 1F)
前売¥3,000 / 当日¥3,500(共に飲食代1オーダー¥500以上)
【ゲスト】
辻 美優(elfin’)、篠塚つぐみ(絶対直球女子!プレイボールズ)、熊澤風花(Task have Fun)、阿部菜々実(パクスプエラ)、沖口優奈(マジカル・パンチライン)、坂元葉月(わーすた)
【MC】
吉田尚記
チケット発売⇒LOFT0 Shibuya:https://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/date/2019/03/18
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「渋谷LOFT9アイドル倶楽部vol.1」オフィシャルレポート
2019.2.18(月) LOFT9 Shibuya
2013年2月4日。ニコニコ生放送で、ひとつの番組が始まった。
タイトルは『ぽにきゃん!アイドル倶楽部』。名前の通り、ポニーキャニオンに所属していたアイドルが集まり、トークを繰り広げるというものだ。MCを担当したのは、アイドル好きでも知られる、ニッポン放送アナウンサー“よっぴー”こと吉田尚記。
当時、フジテレビで番組を持っていたアイドルグループ『アイドリング!!!』のメンバーを中心に、ベイビーレイズ、さんみゅ~など、後に多くのファンを獲得することなにる女の子たちが、10人~15人ほどスタジオに集まり、その時々に与えられたテーマに沿って、話をしていくというスタイルであった。
当初から、「ゆるいアイドル番組」を自称していたが、初めのうちは、トーク力に長けたアイドリング!!!メンバーを中心に、出演者たちも意識して話そうとしているように思えた。ネット配信とはいえ、多くの人が見るメディアでの番組となれば、それは普通のことだろう。しかし、回を重ねるにつれ、きちんとしたトークよりも、脱線した話や、ふとした時に見せる予想外の反応などが面白いことに見る側も気づいてしまったのだ。
当時、ネットの番組は、手探りの状態であった。それまで、個人配信が多く行われていた「Ustream」は、勢いを無くし、「SHOWROOM」や「AbemaTV」は、まだサービスを開始していない。そんな状況にあって、この番組は、ネットを見ている人と、出ているアイドルたち、双方の求める、新たな空間を創出したと言っていいだろう。
各グループのファンの間では知られた番組であったが、残念なことに2017年12月を最後に終了してしまう。アイドル番組として、5年あまり続いたのは、かなり長いほうだと思うが、惜しまれる声は多かった。
番組終了から1年が経ち、その思いを引き継ぐイベントが始まった。『渋谷LOFT9アイドル倶楽部vol.1』。あの「アイドル倶楽部」の空気はどこまで再現するのか、そして、「ぽにきゃん」という枠を超えた出演者たちの多彩さは、どんな影響を与えるのか。興味津々で参加したので、レポートしたい。
今回のイベント、チケットは、発売後早々に完売となり、SHOWROOMでの配信も決定した。2月18日、「ぽにきゃん!アイドル倶楽部」が放送されていたのと同じ月曜日の夜、会場となった渋谷LOFT9には、多くのアイドルファンが集まった。
開演前に、MCの吉田アナより今回の趣旨説明がある。
まず、今回のイベントは、飲食の売上が、出演アイドルの方に行くという明朗会計で行っていること。そして、2月から4月まで、まず3回やってみて、「辛い」と感じたらきっぱりやめる。そして「ぽにきゃん!アイドル倶楽部」のような、ゆるい番組を目指すこと。もちろん、ファンとしては申し分のない条件である。
会場に「『ぽにきゃん!アイドル倶楽部』見てた人~?」と問いかけると、手が上がったのは意外にも1割ぐらい。やはり、出演者それぞれのファンが多いのかもしれない。また、かつて配信で楽しんでいた人は、SHOWROOM越しに見ているのではないかとも想像された。
19時、定刻にイベントスタート。まずは、出演するアイドルが登場する。今回の出演は、権田夏海(Ange☆Reve)、野口衣織(=LOVE)、稲垣香織(AKB48)、松井奈々(絶対直球女子!プレイボールズ)、高井千帆、平瀬美里(ともにロッカジャポニカ)の計6名だ。
LOFT9で、たくさんのアイドルが出るイベントの場合、1~2人ずつ時間を区切ってトークをすることが多い。たしかに、その方が、ひとりひとりの話をじっくり聞くことができだろう。しかし、このイベントに関しては、「大勢の可愛い子がわちゃわちゃしている感」が大切なのだ。ほとんどのメンバーが初対面ということもあり、最初は、さぐりさぐりの様子が伝わってきた。
でもこれ、元祖の番組でも、メンバーが新しく加わった時に見られた、ちょっと懐かしい空気なのだ。
まずは、登壇者それぞれがドリンクを注文し、会場内での乾杯から。
ミネラルウォーターや、メロンソーダなど、好みのドリンクを挙げていく。それぞれ揃ったところで、乾杯!
今回は、ノンアルコールのみだが、今後はアルコールを頼めるようにすることも検討するという。
一息ついたところで、自己紹介。各メンバーが、フリップに「オフィシャルのプロフィール」と「ちょい足しプロフィール」を書いてきて発表するというもの。そして、登壇者には「つっこみ」と書かれた棒が渡され、他の人が話している時に、適宜突っ込みを入れられるようになっている。こちらも、元の番組で使ったシステム、懐かしさを感じる。
自己紹介で最初に会場をざわつかせたのは、権田。20歳の時に、親に内緒で7万円だけ持って勝手に上京。半年ほど連絡を取らず、捜索願を出される寸前のところだったという。
いきなりのびっくりなネタに、つっこみ棒を上げるのも忘れ、「住まいはどうしていた?」などの質問が出される。しばらくは、女子だけのシェアハウスにいたとのことだが、今回最年長ということもあり、人生経験は豊富なようだ。
続いての野口は、アニメ好きで、声優になりたくて=LOVEに入ったと語る。一気にしゃべるその姿に、吉田アナからは「オタク特有の早口が出てる」とコメントが入る。
先ほどの、飲み物注文で会場からのリアクションがあったのは、稲垣。好きな食べ物が「クリームソーダ」とのことなのだが、残念ながら今回のメニューにはなかった。そのため、メロンソーダを頼んだとのこと。他にも、タコ焼きは、タコを全部出してから、タコだけ最後にまとめて食べる、など、ユニークな食生活を告白していた。
続いての松井に対しては、吉田アナがプレイボールズのファンということもあり、彼女たちの「We are UMPIRE」という曲を紹介する。しかし、他のメンバーは野球を全く知らないらしく、「UMPIREって何?」という突っ込みが。それぞれに聞いてみると、「安牌の人?」「アンパンマン?」というような回答が出てくる。
この雰囲気である。脱線した話をうまく広げ、アイドルの素に近い部分を見せていく。時間や構成がきっちりしていると見られない、グルーヴのようなものを感じる。思わず「こういうのが見たかった!」と心の中でつぶやいてしまった。
最後になったのは、ロッカジャポニカの二人。高井、平瀬とも、アイドル好きで、特に、ベイビーレイズJAPAN(ベビレ)のファンであったとのこと。ベビレは、元祖の番組のレギュラーでもあり、会場にもファンが多そうだった。
また、高井が、ラーメンをすすることができないという話になり、吉田アナが、「何か麺類はありませんか~?」と注文。後ほど沖縄そばを食べてもらうこととなった。
こういう、突発的な流れから、実際にやってもらうようにする柔軟さは、この番組ならではである。
一方の平瀬は、食卓の椅子を2つ並べて寝るのが好きとのこと。自分の部屋で勉強が進まないので、食卓でやり、疲れてくるとそこで眠るのだとか。
ここまでで、すでに1時間以上が経過。権田の飽きてきたような表情に、吉田アナが突っ込む。この自由さがアイドル倶楽部だなぁと思う。ここで、10分ほど休憩が入る。
再開後は、メンバーの席順が逆になる。客席のファンに、できるだけ公平に見られるようにとの配慮だ。
トークが始まったところで、沖縄そばが登場。早速高井が食べてみる。麺を口に入れて、すすろうとするが、やはりうまくすすれない。ラーメン好きという松井がお手本を見せる。それに倣ってもういちど高井がチャレンジするも、できず。しかし、ファンからすれば、なかなか面白いシーンが見られたのではないだろうか。
後半のトークテーマ、1つ目は、「あなたにとって渋谷とは?」。
平瀬は、「109」。洋服を買うのがここ(ただし、大体は母親に買ってきてもらうとか)とのこと。高井は「ライブハウスとTOHOシネマズ渋谷」。松井は、「プレイボールズの活動拠点」。ブライベートでも来るので、ほぼ毎日いることもあるとのこと。
稲垣は、「AKBのオーディションで初めて来た」。最初、道に迷ったが、それっぽい女の子がいるのを見てついていき、無事会場に行けたとのこと。野口は、「ラーメンが美味しい」。特に豚野郎ラーメンが好きとのことで、すかさず吉田アナが、「豚野郎大好きです」と言わせて、会場を大いに沸かせた。
権田は、「ハチ公」。初めてメンバーと待ち合わせしたのがここで、ハチ公前に人が多すぎて、なかなか会えなかった話を語った。
残り時間も少なくなり、最後のテーマ。「あなたが最近してしまったドジや失敗を話し、最後に『ゆるしてニャン』と言ってください」。吉田アナが「『ゆるしてニャン』は、誰が言っていたかわかりますよね?」と聞くも、ほとんどの出演者は、ももちと答えられず、時代の流れを感じさせた。
今回の回答も平瀬から。「スタッドレス履いてきてるの?」と聞かれ、何かの靴と勘違いして「はい。履いてきてます」と言ってしまったこと。高井は、今日、エスカレーターで転んだことなどを話す。
なかなか壮絶だったのが松井だ。胃腸炎で入院し、PV撮影を延期させてしまったとを謝る。それだけにとどまらず、退院してすぐにおでんを大量に食べ、救急車で運ばれたとのこと。もはや「ゆるしてニャン」で済まされる場合ではない。
稲垣は、先輩を同期と間違えて、タメ口で話してしまったこと。キャラ通り、失敗も可愛らしい。
続いて会場を盛り上げたのは、野口の失敗。ニンテンドースイッチが欲しくて、母親にお金を振り込んでもらったのだが、その額なんと30万円!どうも価格を一桁間違えていたらしい。吉田アナの「お母さんに返金したのか?」という質問にも、「返金してないです…」と答える。それはさすがに謝らなければと、配信を通して謝罪していた。
最後の権田は、「交通費精算の期限が守れない」。なんでも今の事務所は、紙に書いて出さなければいけないらしく、「なんとかEXCELでも出せるようにしてほしい」と訴えていた。
最後は各グループのお知らせ。ロッカジャポニカは、4月29日に中野サンプラザでのライブがあるとのこと。プレイボールズは、3月29日に新宿ReNYで公演があり、元ヤクルトスワローズの川崎憲次郎が始球式をするという。往年の名選手の名前に、吉田アナ含め、会場には驚きの声が上がっていた。
稲垣は、3月10日に、岡山県のボートレース児島でスペシャルステージがあるという。岡山県出身の稲垣にとって、初めての地元凱旋になるので、ぜひ来てほしいとアピールしていた。
野口は、4月24日に発売されるニューシングル、4月のツアーのPRをする。権田は、毎月AKIBAカルチャーズ劇場で単独公演を行っていることを発表。「(チケット代が)安いです」と付け加えるのを忘れなかった。
以上で、イベントは終了。吉田アナも「めちゃめちゃ楽しかった。またやりたい!」と感想を述べていた。
今回、会場に入れた人は限られていたが、SHOWROOMの配信では、1万人以上の人が見ていたという。元々、ネット配信で始まったことを思えば、今回もネットで楽しもうという人が多いのも納得である。
歌でもない、ダンスでもない、きちんとしたトークでもない(笑)、アイドルたちがふとした時に発する意外な言葉や、リアクションを楽しむという、ある意味とても通好みなイベントと言える。それらの魅力を共有し合えるファンと一緒に作り上げる空間であることが素晴らしいと思う。
今回のイベントでも感じたが、やはり出演者のラインナップは重要であろう。ただ単にトークの上手いアイドルが面白いとは限らないのが、この番組の妙である。突発的に表れる、アイドルの知られざる一面や、個性的なところ、それらをうまく引き出し、話題をつなげていく。吉田アナの巧みさに加え、例えば、今回の権田のように、前番組にも出演していたメンバーを配置するなど、パワーバランスを考えたキャステングが見られることが、楽しみである。
次回は、3月18日(月) 。辻美優(elfin’)、篠塚つぐみ(絶対直球女子!プレイボールズ)、沖口優奈(マジカル・パンチライン)、坂元葉月(わーすた)の出演が決まっており、3/2からチケット受付となる
吉田アナの「とりあえず3回は何があっても続ける」という言葉通り、このイベントはまだ始まったばかりだ。アイドル好きの人たちなら承知のことだろうが、何ごとも、「始まりを見ておく」というのは、後々、重要な経験になる。これまでの蓄積があるとはいえ、また新たに始まったイベントだ。まだ遅くはない。気になった人は早めに体験することを、おすすめしたい。
TEXT/PHOTO:林晋介
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