全体の約8割が自分の職場に「"埋もれ人材"がいる」と回答。「個々の能力の可視化・社内における業務のマッチング」の難しさが明らかに

ビジネスパーソン1,069名へのキャリアに関するアンケート調査結果(第2弾)

Thinkings株式会社

組織づくりのプラットフォーム「sonar HRテクノロジー」を展開するThinkings株式会社(シンキングス、本社:東京都中央区、代表取締役社長:瀧澤 暁、以下「当社」)は、「採用管理システムsonar ATS」において、社内公募とキャリア採用を統合するポジション管理ソリューションとして、新機能「sonar Connecter」の提供を2025年10月より開始しました。

これに合わせて当社は、社内におけるキャリア開拓や社内公募の取り組み、それらの課題を把握するために、ビジネスパーソン1,069名(全国の従業員1,000名以上の企業の一般職)へのアンケート調査を2025年9月に行いました。

※調査結果の第1弾は2025年10月29日に発表しており、今回は第2弾の発表となります。

本調査は「個々の能力の可視化・社内における業務とのマッチング」の難しさを示唆しています。一方で、企業と社員のミスマッチを減らし「埋もれ人材」が能力を発揮できる環境が整えば、社内の人材がさらに活躍できる可能性を示しています。

本調査結果のサマリー

 テーマ1.「埋もれ人材」の存在、生まれる背景、働きがいの実感

  1.全体の約8割が自分の職場に「"埋もれ人材"がいる」と回答。

  2.自分の能力が「活かされていない」と感じる理由1位は「職場のルールや業務手順」。

  3.全体では「働きがいを感じる人」と「感じない人」がほぼ半々。

    「能力発揮人材」に絞ると、約8割が「働きがいを感じる」という高い結果に。

 テーマ2.「埋もれ人材」のキャリア実現・キャリア開拓・AI普及の影響

  4.全体の41.9%が「思い描いていたキャリアを実現できていない」と回答。

    「埋もれ人材」では「能力発揮人材」の2倍にのぼる。

  5.キャリアを切り開こうと行動した際に上司に否定的な反応をされた経験、

    「埋もれ人材」は「能力発揮人材」の約1.5倍。

   6.AI普及によるキャリアの不安、最多は「ついていくのが大変になる」

調査結果

テーマ1.「埋もれ人材」の存在、生まれる背景、働きがいの実感

1.全体の約8割が自分の職場に「"埋もれ人材"がいる」と回答。

Q.あなたの職場に、あなた以外に能力を活かしきれていない人材がいると思いますか。(複数回答)

・職場に自分以外に能力を活かしきれていない人がいる」かどうかについて、「いる」に該当するいずれかの選択肢を回答した人は82.7%でした。

【集計の前提:「埋もれ人材」と「能力発揮人材」】(第1弾プレスリリースで紹介)

Q. 現在の部署の業務で、自分の能力が十分に活かされていると思いますか。

・「活かされている」8.8%、「どちらかと言えば活かされている」46.9%、2つの合計は55.7%。

 本リリースでは、これを「能力発揮人材」と呼びます。

・「活かされていない」17.6%、「どちらかと言えば活かされていない」26.7%。2つの合計は44.3%。本リリースでは、これを「埋もれ人材」と呼びます。全体のおよそ4割が「埋もれ人材」と自認しています。

2.自分の能力が「活かされていない」と感じる理由1位は「職場のルールや業務手順」。

Q.自分の能力が「活かされていない」と回答した理由は何ですか。(複数回答)

・最も多い回答は「業務のルールや業務手順などにより能力を発揮しにくい」41.1%、2番目は「希望しない業務を担当させられた」28.3%、3番目は「前例主義などの組織風土により能力を発揮しにくい」27.4%となりました。

・「自分の能力が活かされていない」と感じる背景には、事前に聞いていた業務内容とのギャップ、上司とのコミュニケーション不足、能力に対する理解のずれなど、さまざまな要因が考えられます。いずれも根底には「個々の能力に合った業務とのマッチングの難しさ」があると推測できます。

3.全体では「働きがいを感じる人」と「感じない人」がほぼ半々。

  「能力発揮人材」に絞ると、約8割が「働きがいを感じる」という高い結果に。

Q.あなたは現在の部署の業務で、働きがいを感じていますか。(単一回答)

・働きがいを「感じている」と「どちらかと言えば感じている」の合計は51.9%、「感じていない」と「どちらかと言えば感じていない」の合計は48.1%でした。

<「能力発揮人材」/「埋もれ人材」のクロス集計>

・働きがいを「感じている」と「どちらかと言えば感じている」の合計は、「能力発揮人材」では80.7%、「埋もれ人材」では18.2%でした。「自分の能力が十分に活かされている」と思えることが、働きがいの実感に関係する可能性が示されました。

テーマ2.「埋もれ人材」のキャリア実現・キャリア開拓・AI普及の影響

4.全体の41.9%が「キャリアを実現できていない」と回答。

  「埋もれ人材」では「能力発揮人材」の2倍にのぼる。

Q.あなたは、新卒で入社した際に、または、転職などのキャリアチェンジをした際に、思い描いていたキャリア像を、どれぐらい実現していると思いますか。(単一回答)

・「あまり実現できていない」28.3%、「全く実現できていない」13.6%、合計で41.9%。つまり、およそ4割は「思い描いていたキャリアを実現できていない」と回答しました。

 ・「キャリアを思い描いていなかった」は18.9%となり、全体の2割弱を占めています。

<「能力発揮人材」/「埋もれ人材」のクロス集計>

・「あまり実現できていない」と「全く実現できていない」の合計は、「埋もれ人材」は59.0%、「能力発揮人材」は29.1%。つまり、「キャリアを実現できていない」と感じる人の割合は、「埋もれ人材」の方が「能力発揮人材」のおよそ2倍にのぼりました。

・「埋もれ人材」・「能力発揮人材」ともに「キャリアプランを思い描いていなかった」という回答も一定数あり、そもそもキャリアプランを立てる経験や機会が十分でない可能性があります。企業としては、社員一人ひとりのキャリアを丁寧に見直し、寄り添うことで、能力をより発揮できる環境づくりや、適切な人材配置の実現につなげることができると考えられます。

5.キャリアを切り開こうと行動した際に上司に否定的な反応をされた経験、

  「埋もれ人材」は「能力発揮人材」の約1.5倍。

Q.あなたがご自身のキャリアを切り開こうとする際に、周囲の反応によって行動が阻害されたり、
  やる気を失わされたことはありますか。(複数回答)

「キャリアを切り開くために行動したことがある」と回答した人は全体の52.3%です。

<「能力発揮人材」/「埋もれ人材」のクロス集計>

・「キャリアを切り開くために行動したことがある人」を母数にして集計しました。

「上司に止められた・否定的な反応をされた」は「埋もれ人材」は41.2%で、「能力発揮人材」の27.7%より13.5ポイント多く、「埋もれ人材」が「能力発揮人材」の約1.5倍多いです。

 部下のキャリアを切り開くための行動を、上司が否定せずに支援することは、「埋もれ人材」を減らすことにつながる可能性があります。

6.AI普及によるキャリアの不安、最多は「ついていくのが大変になる」

Q.今後のAIの普及によって、あなたのキャリアにはどのような影響があると思いますか(複数回答)

・「不安」の回答で最多のものは、「必要なスキルが急速に変化するため、ついていくのが大変になるという不安がある」26.3%でした。

 このような「不安」は、企業が社員に、AIに関するスキルアップ・リスキリングの機会や、AIを仕事で活用できる環境を提供することで、「期待」に変える余地があると考えられます。

・「期待」の回答で最多のものは、「定型的な仕事はAIに任せて、創造的な仕事に集中しやすくなるという期待がある」26.9%でした。

・その他は、「生成AIが今後のキャリアに与える影響について、まだ判断がつかない」8.8%、「特に影響があると思っていない」14.2%でした。

<「能力発揮人材」/「埋もれ人材」のクロス集計>

「AIを活用できる人が優遇されて、自分が必要とされなくなるという不安がある」は、「能力発揮人材」13.8%、「埋もれ人材」21.2%。つまり、「埋もれ人材」の方が約1.5倍多いです。

 他の「不安」に関する選択肢よりも回答数の差が大きいことから、「埋もれ人材」と自認する人は「能力発揮人材」よりも自分が必要とされなくなることへの不安を感じやすいことがわかります。 なお、「特に影響があると思っていない」の回答も「埋もれ人材」が「能力発揮人材」の約1.7倍です。

Thinkingsによる調査結果についてのコメント 

労働人口の減少が進む日本において、企業は人材を「社外から採用する」だけでなく「社内で見つけ、活躍してもらう」ことが、これまで以上に重要になります。

  

今回の調査では、全体の約8割が自分の職場に能力を活かしきれていない「"埋もれ人材"がいる」と回答し、多くのビジネスパーソンが社内に「埋もれ人材」の存在を感じていることがわかりました。一方、「能力発揮人材」は働きがいを強く感じる傾向があり、これら多くの「埋もれ人材」が能力を発揮できる環境が整えば、社内の人材がより活躍できる可能性を示しています。

  

また、「キャリアを実現できていないと感じている」「キャリアを切り開こうと行動した際に上司に否定的な反応をされた経験」はどちらも「能力発揮人材」よりも「埋もれ人材」の方が回答を多く集めています。その背景には「個々の能力に合った業務とのマッチングの難しさ」があります。社員が自己の能力を正確に認識すること、さらに企業が求める人材像を具体的かつ明確に可視化することで、ポジションのミスマッチを減らすことが重要です。

  

さらに、「埋もれ人材」・「能力発揮人材」ともに「キャリアプランを思い描いていなかった」という回答も一定数あり、そもそもキャリアプランを立てる経験や機会が十分でない可能性があります。企業としては、社員一人ひとりのキャリアを丁寧に見直し、寄り添うことで、能力をより発揮できる環境づくりや、適切な人材配置の実現につなげることができると考えられます。

  

当社が2025年10月から提供する「sonar  ATS」の新機能「sonar Connecter」は、社内公募とキャリア採用を一体運用できるソリューションです。本機能により、企業が必要とするポジションを求職者や社員が正確に理解できるよう可視化し、採用後のミスマッチを防ぎます。社内公募とキャリア採用のプロセスを統合的に管理し、社内外の人材を最適に配置する基盤づくりを支援します。

調査概要

・調査名称:社内におけるキャリア開拓に関するアンケート調査

・調査実施主体:Thinkings株式会社

・調査対象者:調査会社のモニター登録者

       ビジネスパーソン1,069名(全国の従業員1,000名以上の企業に勤務する一般職)

・調査期間:2025年9月3日~9月5日

社内公募とキャリア採用を統合するポジション管理ソリューション「sonar Connecter」

当社は、「採用管理システムsonar ATS」において、社内公募とキャリア採用を統合するポジション管理ソリューションとして、新機能「sonar Connecter」の提供を2025年10月に開始しました。 本機能により、「採用管理システムsonar ATS」上で、社内公募・異動といった内部労働市場とキャリア採用などの外部労働市場を同期し、企業の事業戦略を支えるための最適な人材配置を実現します。

「sonar HRテクノロジー」 について

「sonar HRテクノロジー」は、人材の採用から活躍まで一気通貫で対応可能な組織づくりのプラットフォームです。その中心となる「採用管理システムsonar ATS」は、採用業務のデジタル化を通じて、各種オペレーションの自動化や、データ分析による効率化を実現。採用担当者の業務負荷を大幅に削減します。2012年よりサービス提供を開始し、株式会社NTTデータグループ、全日本空輸株式会社、ダイキン工業株式会社、トヨタ自動車株式会社、法務省、文部科学省、LINEヤフー株式会社など、累計2,300社を超える企業や官公庁に利用されています。 

・sonar ATSについて

 https://hr.sonar-ats.jp/1126_internal_recruitment

・sonar ATSご紹介1分動画

 https://www.youtube.com/watch?v=zsP6iTaiQz0

Thinkings株式会社について

組織づくりの方法を変え、より創造的に働ける社会をつくる 。

グローバル化やデジタル化をはじめとする事業環境の変化に伴い、企業の人材採用とそれを含む組織のあり方が変わり続けています。働き手としても、少子高齢化や価値観・ライフスタイルの多様化が進む中で、働き方に対する意識の変革が加速しています。人と組織が最適にマッチングされることで、より創造的に、より生産的に働くことができる社会を実現すること。Thinkingsは、テクノロジーとデザインの力で、これからの組織づくりの方法を提案します。

会社名 : Thinkings株式会社 

代表者 : 代表取締役社長 瀧澤 暁

設立  : 2020年1月 

所在地 : 東京都中央区日本橋本町4-8-16 KDX新日本橋駅前ビル5階 

URL  : https://www.thinkings.co.jp

事業内容: HR Tech事業(「採用管理システムsonar ATS」の企画・開発・運営・販売など)

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会社概要

Thinkings株式会社

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業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区日本橋本町4-8-16 KDX新日本橋駅前ビル5階
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代表者名
瀧澤 暁
上場
未上場
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設立
2020年01月