平成28年度産油国技術者研修等事業「第七期油層工学コース」実施
~産油・ガス国との友好的な関係構築に貢献~
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:黒木啓介)は、平成29年2月13日(月)から4月21日(金)の期間で、平成28年度産油国技術者研修等事業「第七期油層工学コース」を実施しました。本コースには、東南アジア、中央アジア、中東、アフリカ、中南米等の25カ国から28名の技術者が参加しました。
産油国技術者研修は、産油・ガス国との人的交流および協力関係の強化を目的に、各国政府機関や国営石油会社などから石油・天然ガスの探鉱・開発・生産にかかわる技術者等を日本に招聘し、JOGMEC技術センター(千葉県幕張)を中心に実施しています。
今回は、通常研修「第七期油層工学コース」として約10週間、最新の情報および知見に基づいた検層解析、コア解析、坑井テスト解析、油層流体解析を含む油層特性の総合評価および油層シミュレーション、地質統計学等の専門家による座学形式講義と実習(ワークショップ)を行い、油層工学全般にわたる技術の習得を目指しました。加えて、現場研修として新潟県内の油・ガス田訪問等を行い、より実践的な知識の習得に努めました。
本研修に参加した25カ国28名の技術者はコース期間中、活発な議論を行いながら座学・演習を通して油層工学全般知識を学び、終盤には演習の課題とされた自身の油層開発計画を研修成果として発表し、コースを締めくくりました。また、コース期間中、自身の国や所属する組織、技術研究テーマを紹介するワークショップを開催し、JOGMEC職員との議論・知識の共有を図ったことは、大変有意義であったとの声が聞かれました。
また、本研修は技術講義以外に、日本語教室や日本文化の体験の機会を設け、日本への理解を深めるとともに、日本に対する親近感、信頼感向上にも役立つ内容となりました。
JOGMECは、1989年に本事業を開始してからこれまで28年間にわたり、48カ国3,454名(本油層工学コース含む)におよぶ技術者等の研修を行ってきました。今後も研修事業の強化・充実を図り、本事業を通じた産油・ガス国との関係構築に努めてまいります。
■ コース概要
1)名称 | 平成28年度産油国技術者研修等事業「第七期油層工学コース」 |
2)実施期間 | 平成29年2月13日(月)~4月21日(金)(10週間) |
3)対象 | 産油・ガス国の石油・天然ガス関連の政府機関、国営石油・ガス会社等に 属する石油・ガス関連技術者等(東南アジア、中央アジア、中東、アフリ カ、中南米等の25カ国、28名) |
■コース写真
<参考>
■コースの種類
物理探鉱コース | 三次元物理探査技術の活用による油ガス探査技術の習得を主たる目的 とし、最新技術の講義、ワークショップ(地震探査データの処理・解釈の演習)を行う。 |
掘削マネジメントコース | 坑井掘削の計画・立案能力および実践的技術の習得を目的とし、 基礎的知識・安全管理等の講義、掘削シミュレータを用いた訓練 を行う。 |
油層工学コース | 油層の総合評価および油層工学全般にわたる技術の習得を目的とし、 油層解析等の講義、ワークショップ(油層シミュレーション)を行う。 |
探鉱地質コース | 地質データの評価、解釈のための各種技術の習得を目的とし、 一般講義、ワークショップ(実践的講義)、地質巡検を実施する。 |
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http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_06_000267.html?mid=pr_170515
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