【新刊発行】人事・年金の今が分かる「三菱UFJトータルリワードレポート(旧三菱UFJ年金情報)12月号」発刊
三菱UFJ信託銀行株式会社(取締役社長:窪田 博)はこの度、弊社ホームページで「三菱UFJトータルリワードレポート12月号」を公表しました。
当月刊誌を一部抜粋したものを皆さまへお届けいたします。
■厚生労働省 「第1回企業年金の加入者のための運用等の見える化等に関する懇談会」の開催内容について
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10月7日「第1回企業年金の加入者のための運用等の見える化等に関する懇談会」(以下、懇談会)が開催され、DB・DCの情報開示方法(案)と開示項目(案)が提示されました
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情報開示については、「2027年度中の開始」を目指し、厚生労働省は、新システム「企業年金総合情報管理システム」の構築に向けて準備を開始します
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新システムの稼働後は、各DB・企業型DCから、毎年度提出している「事業報告書」「決算報告書」等の提出が、オンライン化される見込みです
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また、懇談会において、事務局から、「企業型DCの適切な商品選択のための取組・推進」と、「DBにおけるインフレ抵抗力の確保の観点からの取り組み事例等」について、説明されました
<「企業年金総合情報管理システム」の概要>

■2024年度の財政決算の状況
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弊社で総幹事を受託している確定給付企業年金(以下、DB)について、2024年4月から2025年3月までの1年間に財政決算を迎えた892制度を対象に集計した結果をご案内します
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集計対象とした892制度のDBの内訳は、規約型が721件(80.8%)、基金型が171件(19.2%)です
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昨年に比べて積立水準(平均)は、継続基準、非継続基準ともに上昇しました
<継続基準の財政検証結果の時系列推移(「純資産額/財政均衡下限額」)>

■英国DB職域年金のSIP(運用基本方針)
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英国の職域年金では、SIP(日本の運用基本方針に相当)を策定・公表しています
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SIPへの記載事項として、投資対象や資産配分の記載の他、ESGの考慮やスチュワードシップに関する事項が義務付けられています
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代表的なDB職域年金についてSIPの記載内容をみると以下の特徴がみられます
・目的別資産配分が導入されるなど、負債と資産双方のリスクが意識されている
・いずれの制度でも財務的に影響のあるESG要素を考慮することが明記されている
・加入者の価値観といった非財務的事項を投資方針に組み入れるケースはほとんどない
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日本の企業年金を取り巻く環境も変化している。英国のSIPを参考に運用基本方針の点検を行うのも一考と言えます
<英国職域年金の資産配分推移>

■年金ALM分析②~分析の流れと負債分析~
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ALM分析においては分析対象の決定、前提条件の設定が分析結果に大きく影響するため、十分な検討が必要です
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負債の将来推移は、将来のキャッシュフロー予測を用いて算出することができます
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ただし、キャッシュバランス制度では、給付額が経済指標に連動するため、当該経済指標の変動を織り込むことが出来るモンテカルロシミュレーションの活用が候補になります
<将来キャッシュフローの推移>

■コラム 時事のつぶやき 株価急騰に思う
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【本件に関するお問合せ先】
三菱UFJ信託銀行 トータルリワード戦略コンサルティング部
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