ファーウェイ、業界最高性能を誇るARMベースのCPUを発表 コンピューティングの力を新次元へと導く
ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は1月7日、業界最高性能を誇るARMベースのCPU「Kunpeng 920」を発表しました。この新しいCPUはビッグデータ、分散型ストレージ、ARMネイティブアプリケーションシナリオにおけるコンピューティングの発展を加速するために設計されています。ファーウェイは業界のプレイヤーと協力して、ARMを取り巻く業界を前進させ、オープンな協業に基づくWin-Winなエコシステムを醸成し、コンピューティング性能を新たな高みへと導きます。
さらに徐は次のように述べています。 「同時に、ARMを取り巻く業界にとっては新たな成長のチャンスが訪れています。今回ファーウェイが発表した『Kunpeng 920』と『TaiShan』サーバーは、主にビッグデータ、分散型ストレージ、ARMネイティブアプリケーションで使用されます。当社はオープン性、コラボレーション、成功の共有という理念のもと、世界中のパートナーと協力してARMエコシステムの発展をリードし、コンピューティング空間を拡張するとともに、多様なコンピューティング時代を推進します」
業界最高性能を誇るARMベースのCPU
「Kunpeng 920」は業界最高性能を誇るARMベースのサーバーCPUです。最先端の7nmプロセスを使用し、ARMv8アーキテクチャライセンスに基づいてファーウェイが独自に設計したこのCPUは、分岐予測アルゴリズムの最適化、OPユニット数の増加、メモリサブシステムアーキテクチャの改善を通じてプロセッサーの性能を大幅に向上しています。SPECintベンチマークでは、通常のクロック周波数において業界のベンチマークを25%上回る930を超えるスコアを記録したほか、電力効率も競合他社より30%高くなっています。「Kunpeng 920」はデータセンターに対して非常に高いコンピューティング性能を提供すると同時に、消費電力の削減を実現します。
クロック周波数2.6 GHz、64コアの「Kunpeng 920」は、8チャネルのDDR4を統合し、メモリ帯域幅は現在市販されている製品を46%上回っています。また、2つの100G RoCEポートによってシステム統合も大幅に向上しています。PCIe Gen4およびCCIXインターフェースをサポートし、合計640Gbpsの帯域幅を提供します。さらに、シングルスロットの速度は現在市販されている製品の2倍で、ストレージや各種アクセラレーターの性能を効果的に向上できます。
業界最高性能を誇るファーウェイのARMベースのサーバー「TaiShan」
本日、ファーウェイは「Kunpeng 920」を搭載した「TaiShan」シリーズサーバーも同時に発表しました。このサーバーでは、ストレージにフォーカスしたモデル、高密度にフォーカスしたモデル、さらに双方の要件をバランスよく満たすモデルの3つのモデルを揃えています。TaiShanサーバーはビッグデータ、分散型ストレージ、ARMネイティブアプリケーションシナリオ向けに開発されています。ARMアーキテクチャはマルチコアとワットあたりの性能に優れており、こうしたシナリオに最適です。
TaiShanサーバーは、高性能かつ低消費電力の企業向けコンピューティングプラットフォームを実現します。たとえばビッグデータシナリオでは、マルチコアの高い同時処理性能やリソーススケジューリングを最適化することで、コンピューティング性能を20%向上できます。また、ファーウェイのパブリッククラウドサービス「ファーウェイ・クラウド」ではTaiShanサーバーにより、弾力性に富んだクラウドサービス、ベアメタルサービス、クラウド電話サービスを提供します。
成功の共有とオープンな協業に基づくARMエコシステムの構築
ファーウェイはハードウェア、基本ソフトウェア、アプリケーションにおいて継続的に業界での協業を促進しています。ファーウェイはグリーンコンピューティングコンソーシアム(Green Computing Consortium、GCC)、Linaro、オープンエッジ&HPCイニシアティブ(Open Edge and HPC Initiative、OEHI)などの業界団体と協力し、米ホートンワークス、米マイクロソフト、米レッドハット、独SAP、独SUSE、Ubuntu、中標軟件といったパートナーとともに、オープンな協業に基づく業界エコシステムを構築しています。
ハードウェアにおいては、ファーウェイはLinaroの中核メンバーです。基本ソフトウェアにおいては、OpenStackのプラチナメンバーであるほか、クラウドネイティブコンピューティングファウンデーション(Cloud Native Computing Foundation、CNCF)の創設メンバーでもあります。アプリケーションにおいては、『グリーンコンピューティングコンソーシアムのサーバー技術標準レポート(Green Computing Consortium Server Technical Standards Report)』の発表などを通じてグリーンなオープンソースコンピューティングコミュニティの実現を目指すGCCに参加しています。また、ファーウェイはOEHIのメンバーでもあります。
ファーウェイは、すべてのモノがつながり、センシング能力を持ち、インテリジェント化されるインテリジェント社会が加速しながら進展を続けるなか、スマート端末上でのARMベースのアプリケーションの開発・統合や、クラウドとデバイス間の連携も加速していくと確信しています。さらに、クラウドコンピューティングの新しいアプリケーションによってデータの多様化も進むでしょう。たとえば、ビッグデータアプリケーション、分散型ストレージ、エッジコンピューティングといったシナリオでは、マルチコアのHPCに対して明確なエネルギー効率要件がありますが、こうした状況において性能と消費電力にとりわけ強みを持つARMシステムは本領を発揮します。
こうした業界のトレンドやアプリケーション要件を鑑みると、多様なコンピューティングという新時代が幕を開けつつあると言えます。多種多様なデータやシナリオがコンピューティングアーキテクチャの最適化を推進し、複数のコンピューティングアーキテクチャを統合して最適な性能を実現することが必須となります。
徐は次のように述べています。 「ファーウェイは『Kirin 980』によりスマートフォンを新次元のインテリジェンスに導き、『Ascend 310』に基づいて設計された製品やサービス(『ファーウェイ・クラウド』など)により各産業向けの包括的なAIを実現しています。本日、『Kunpeng 920』を発表したことで、コンピューティングはマルチコアやヘテロジニアス性を特徴とする多様性の時代に突入しました。ファーウェイはコンピューティングのイノベーションに対して根気強く集中的に投資し、継続的なブレークスルーを成し遂げてきました。当社は引き続きお客様やパートナーと協力し、すべてがつながったインテリジェントな世界を目指してまいります」
※本参考資料は2019年1月7日(現地時間)に中国・深圳で発表されたプレスリリースの翻訳版です。
ファーウェイ 取締役兼最高戦略マーケティング責任者である徐文偉(ウィリアム・シュー)は次のように述べています。 「ファーウェイはお客様への価値創出を目指してコンピューティング分野における継続的なイノベーションを進めています。インテリジェント社会の到来にともない、コンピューティング市場は今後も継続的に成長していくでしょう。現在、アプリケーションやデータの多様性によって、ヘテロジニアスなコンピューティングへの要求が高まっています。ファーウェイは長きにわたりインテルと提携して素晴らしい成果をあげて、ともにICT業界の発展に寄与してきました。ファーウェイとインテルはこれからも長期的な戦略的パートナーシップを継続し、共同でイノベーションを進めていきます」
さらに徐は次のように述べています。 「同時に、ARMを取り巻く業界にとっては新たな成長のチャンスが訪れています。今回ファーウェイが発表した『Kunpeng 920』と『TaiShan』サーバーは、主にビッグデータ、分散型ストレージ、ARMネイティブアプリケーションで使用されます。当社はオープン性、コラボレーション、成功の共有という理念のもと、世界中のパートナーと協力してARMエコシステムの発展をリードし、コンピューティング空間を拡張するとともに、多様なコンピューティング時代を推進します」
業界最高性能を誇るARMベースのCPU
「Kunpeng 920」は業界最高性能を誇るARMベースのサーバーCPUです。最先端の7nmプロセスを使用し、ARMv8アーキテクチャライセンスに基づいてファーウェイが独自に設計したこのCPUは、分岐予測アルゴリズムの最適化、OPユニット数の増加、メモリサブシステムアーキテクチャの改善を通じてプロセッサーの性能を大幅に向上しています。SPECintベンチマークでは、通常のクロック周波数において業界のベンチマークを25%上回る930を超えるスコアを記録したほか、電力効率も競合他社より30%高くなっています。「Kunpeng 920」はデータセンターに対して非常に高いコンピューティング性能を提供すると同時に、消費電力の削減を実現します。
クロック周波数2.6 GHz、64コアの「Kunpeng 920」は、8チャネルのDDR4を統合し、メモリ帯域幅は現在市販されている製品を46%上回っています。また、2つの100G RoCEポートによってシステム統合も大幅に向上しています。PCIe Gen4およびCCIXインターフェースをサポートし、合計640Gbpsの帯域幅を提供します。さらに、シングルスロットの速度は現在市販されている製品の2倍で、ストレージや各種アクセラレーターの性能を効果的に向上できます。
業界最高性能を誇るファーウェイのARMベースのサーバー「TaiShan」
本日、ファーウェイは「Kunpeng 920」を搭載した「TaiShan」シリーズサーバーも同時に発表しました。このサーバーでは、ストレージにフォーカスしたモデル、高密度にフォーカスしたモデル、さらに双方の要件をバランスよく満たすモデルの3つのモデルを揃えています。TaiShanサーバーはビッグデータ、分散型ストレージ、ARMネイティブアプリケーションシナリオ向けに開発されています。ARMアーキテクチャはマルチコアとワットあたりの性能に優れており、こうしたシナリオに最適です。
TaiShanサーバーは、高性能かつ低消費電力の企業向けコンピューティングプラットフォームを実現します。たとえばビッグデータシナリオでは、マルチコアの高い同時処理性能やリソーススケジューリングを最適化することで、コンピューティング性能を20%向上できます。また、ファーウェイのパブリッククラウドサービス「ファーウェイ・クラウド」ではTaiShanサーバーにより、弾力性に富んだクラウドサービス、ベアメタルサービス、クラウド電話サービスを提供します。
成功の共有とオープンな協業に基づくARMエコシステムの構築
ファーウェイはハードウェア、基本ソフトウェア、アプリケーションにおいて継続的に業界での協業を促進しています。ファーウェイはグリーンコンピューティングコンソーシアム(Green Computing Consortium、GCC)、Linaro、オープンエッジ&HPCイニシアティブ(Open Edge and HPC Initiative、OEHI)などの業界団体と協力し、米ホートンワークス、米マイクロソフト、米レッドハット、独SAP、独SUSE、Ubuntu、中標軟件といったパートナーとともに、オープンな協業に基づく業界エコシステムを構築しています。
ハードウェアにおいては、ファーウェイはLinaroの中核メンバーです。基本ソフトウェアにおいては、OpenStackのプラチナメンバーであるほか、クラウドネイティブコンピューティングファウンデーション(Cloud Native Computing Foundation、CNCF)の創設メンバーでもあります。アプリケーションにおいては、『グリーンコンピューティングコンソーシアムのサーバー技術標準レポート(Green Computing Consortium Server Technical Standards Report)』の発表などを通じてグリーンなオープンソースコンピューティングコミュニティの実現を目指すGCCに参加しています。また、ファーウェイはOEHIのメンバーでもあります。
ファーウェイは、すべてのモノがつながり、センシング能力を持ち、インテリジェント化されるインテリジェント社会が加速しながら進展を続けるなか、スマート端末上でのARMベースのアプリケーションの開発・統合や、クラウドとデバイス間の連携も加速していくと確信しています。さらに、クラウドコンピューティングの新しいアプリケーションによってデータの多様化も進むでしょう。たとえば、ビッグデータアプリケーション、分散型ストレージ、エッジコンピューティングといったシナリオでは、マルチコアのHPCに対して明確なエネルギー効率要件がありますが、こうした状況において性能と消費電力にとりわけ強みを持つARMシステムは本領を発揮します。
こうした業界のトレンドやアプリケーション要件を鑑みると、多様なコンピューティングという新時代が幕を開けつつあると言えます。多種多様なデータやシナリオがコンピューティングアーキテクチャの最適化を推進し、複数のコンピューティングアーキテクチャを統合して最適な性能を実現することが必須となります。
徐は次のように述べています。 「ファーウェイは『Kirin 980』によりスマートフォンを新次元のインテリジェンスに導き、『Ascend 310』に基づいて設計された製品やサービス(『ファーウェイ・クラウド』など)により各産業向けの包括的なAIを実現しています。本日、『Kunpeng 920』を発表したことで、コンピューティングはマルチコアやヘテロジニアス性を特徴とする多様性の時代に突入しました。ファーウェイはコンピューティングのイノベーションに対して根気強く集中的に投資し、継続的なブレークスルーを成し遂げてきました。当社は引き続きお客様やパートナーと協力し、すべてがつながったインテリジェントな世界を目指してまいります」
※本参考資料は2019年1月7日(現地時間)に中国・深圳で発表されたプレスリリースの翻訳版です。
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