第5回看護理工学会学術集会においてアデランスランチョンセミナーを共催

2017年10月14日(土)~15日(日) 金沢大学宝町キャンパス

 株式会社アデランス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 津村 佳宏)は、2017年10月14日(土)~15日(日)、金沢大学宝町・鶴間キャンパス 十全講堂(石川県金沢市)において開催された第5回看護理工学会学術集会/第11回看護実践学会学術集会/国際リンパ浮腫フレームワーク・ジャパン研究協議会第7回学術集会 合同学術集会で、アデランスがスポンサーシップをとるランチョンセミナーを共催しました。
 会期中の15日(日)、アデランス共催のセミナーが実施され、アデランスとの共同研究を進める東京大学大学院医学系研究科 社会連携講座スキンケアサイエンス 特任講師の玉井 奈緒先生と、同じく共同研究を進める大分大学医学部 消化器・小児外科学講座 教授の猪股 雅史先生が講演し、看護学の権威である東京大学大学院医学系研究科 健康科学・看護学専攻 老年看護学/創傷看護学分野 教授の真田 弘美先生が座長を務めました。

 

左より、猪股先生、真田先生、玉井先生左より、猪股先生、真田先生、玉井先生

 看護理工学会は、広がりつつある理工学、特に医用理工学・生体工学と看護学との融合により、看護ケアの学術的進展を主眼にした学際的な活動を強化することを目的に、2013年10月に設立されました。

 看護理工学会は看護学、医学、工学、理学の広範囲な領域の研究者がこれまでの学術的な研究成果を発表するとともに、看護実践に役立つセミナーやシンポジウムを開催する学会で、第5回を迎える今回は第11回看護実践学会学術集会と国際リンパ浮腫フレームワークジャパン研究協議会 第7回学術集会との3学会合同開催となり、「多分野融合型イノベーティブ看護学の躍進」をテーマに石川県金沢市で開催され、アデランスが本学会に共催するのは2回目となります。

 アデランスはトータルヘアソリューションにおけるリーディング企業の使命として、経営理念の一つである「最高の商品」の開発および毛髪関連業界の発展を目指し、機能性人工毛髪や医療向ウィッグの研究開発、育毛・ヘアスカルプケア関連研究、抗がん剤脱毛抑制研究など、産学連携にて毛髪関連の研究を積極的に取り組んでおります。
 その産学共同研究の成果を国内外の学会を通じて発信し、また、世界の研究者に研究成果を発表いただくことは、毛髪界の更なる進展となり、ひいては多くの方の髪の悩みの解消に寄与し、当社のCSR(企業の社会的責任)であると考えております。

玉井先生による乳癌患者とウィッグについての講演玉井先生による乳癌患者とウィッグについての講演

 

猪股先生による抗癌剤誘発脱毛抑制についての講演猪股先生による抗癌剤誘発脱毛抑制についての講演


■アデランスランチョンセミナー 講演概要
座長
東京大学大学院 医学系研究科 健康科学・看護学専攻 老年看護学/創傷看護学分野
教授
東京大学大学院 医学系研究科附属 グローバルナーシングリサーチセンター
センター長
真田 弘美先生

演題1:
 乳癌患者の頭皮を科学する‒医療用ウィッグの効果‒
演者
 東京大学大学院 医学系研究科 社会連携講座スキンケアサイエンス 特任講師
 玉井 奈緒先生

玉井奈緒 1) 3)、峰松健夫 1) 3)、麦田裕子 2) 3)、真田弘美 2) 3)

1) 東京大学大学院医学系研究科 社会連携講座スキンケアサイエンス
2)東京大学大学院医学系研究科 健康科学・看護学専攻 老年看護学/創傷看護学分野
3) 東京大学大学院医学系研究科附属グローバルナーシングリサーチセンター

 我々の教室では、頭皮の異常のメカニズムを解明して治療することで、脱毛による患者の負担を軽減し、より健やかな日々を支えることを目標に、頭髪や毛髪の健康を考える「スカルプケアサイエンス」に取り組んでいる。その取り組みの1つに、乳癌患者の抗がん剤治療中の脱毛頭皮に関する研究がある。

 早期乳癌の治療ではほとんど場合、補助療法として抗がん剤治療がおこなわれる。ご存知のとおり抗がん剤治療は脱毛をはじめとする副作用を生じるため、患者の苦痛は大きい。特に脱毛による外見変化は、患者の精神面や社会生活面へ多大な影響を及ぼす。この外見変化をサポートするものとして、ウィッグや毛付き帽子、バンダナなどが使用されており、中でもウィッグは外見変化を最小限に保つために、患者にとって必要不可欠な治療用具となっている。しかも脱毛中の患者は頭皮のピリピリとした痛みやかゆみを訴えるなど、頭皮が敏感になっているため、おしゃれ用から治療用といったウィッグ全般が適合するとはかぎらない。つまり抗がん剤治療中の敏感になった頭皮に直接触れるウィッグは、肌に優しいものである必要があり、治療中の患者の安心・快適な治療生活ための医療用ウィッグが重要といえる。

 平成27年4月に医療用ウィッグに関するJISが制定され、直接頭皮に接触するネット部やスキンベース部、インナーキャップ部、毛剤等の適正な規格基準による品質検査が定められた。これは、治療中に変化した頭皮のために“安心・安全”なウィッグが提供できることを目的としたものである。今回、抗がん剤治療を開始する乳癌患者に対して、JIS規格を満たし、肌に優しいシルクプロティンをスキンベースに用いた新しい医療用ウィッグを使用した際の頭皮症状や頭皮生理機能への効果を検証したので報告する。

出典:第5回看護理工学会学術集会/第11回看護実践学会学術集会/国際リンパ浮腫フレームワークジャパン研究協議会 第7回学術集会 合同学術集会抄録集


演題2:
 抗癌剤脱毛予防剤の開発 -看護研究から産まれ産学連携で実を結ぶ-
演者:
 大分大学医学部 消化器・小児外科学講座 教授
 猪股 雅史先生

猪股雅史1) 、佐川倫子1) 、河野洋平1) 、平塚孝宏1)、麻生結子1)、後藤瑞生2)、
波多野豊2) 、濱中良治3)、北野正剛4)

1) 大分大学 医学部 消化器・小児外科学講座
2)大分大学 医学部 皮膚科学講座  3) 大分県立看護科学大学  4) 大分大学

【はじめに】
がん患者の増加に伴い抗癌剤治療を受ける患者が増えている。脱毛は心的ダメージの大きな副作用があるにもかかわらずその有効な治療法は未だ存在しない。今回、看護研究⇒基礎研究⇒臨床研究⇒産学連携によって、抗癌剤治療後の脱毛に対する予防剤の開発が実現した。

【A. 看護研究: 日常診療の問題点をとらえる】
看護研究によって、乳癌患者の抗癌剤治療時に生じる日常臨床の問題点として、脱毛や頭皮の痛み・かゆみの頻度と発生時期について明らかにする。

【B. 基礎研究: 治療へつながるシーズをとらえる】
ラット抗癌剤誘発脱毛モデルを用い、ラットの背部皮膚にαリポ酸誘導体含有軟膏を塗布し、脱毛の程度、皮膚組織の病理解析を行った。1%塗布群で、著明な脱毛抑制効果を認め、病理組織像にて毛根・毛幹の破壊の軽減、炎症細胞浸潤所見の減少を認めた。アポトーシスの指標であるカスパーゼ活性は、対照群と比べ低値であった。

【C. 臨床研究: 有効性を評価する探索的臨床研究】
乳癌患者を対象として、術後抗癌剤投与期間中にαリポ酸誘導体1%含有ローションの塗布を行った。その結果、脱毛随伴症状(痛み、掻痒)の発生頻度が減少し、脱毛が著明に抑制された症例も認めた。また3-4回/日塗布群は1回/日塗布群と比較しその効果が高かった。

【D. 産学連携研究: 医学・看護学と理工薬学との連携】
2014年より乳癌患者の術後補助化学療法による脱毛への効果を評価する目的で、多施設共同臨床試験(αCIA trial)を行った。2015年5月に100例の目標登録数に到達した。化学療法終了後1年の追跡期間後に最終解析を行った。この結果に基づき、産学連携にて新規治療薬の開発が実現した。

出典:第5回看護理工学会学術集会/第11回看護実践学会学術集会/国際リンパ浮腫フレームワークジャパン研究協議会 第7回学術集会 合同学術集会抄録集

■学会概要
学会名称 :第5回看護理工学会学術集会/第11回看護実践学会学術集会/国際リンパ浮腫フレームワークジャパン研究協議会 第7回学術集会 合同学術集会
大 会 長 :金沢大学 新学術創成研究機構 教授 須釜 淳子 先生
会  期 :2017年10月14日(土)~10月15日(日)
会  場 :金沢大学宝町・鶴間キャンパス 十全講堂ほか(石川県金沢市)
※アデランス共催のランチョンセミナーは、10月15日(日)に開催しました。
 
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