【イベントレポート】大河原副市長登壇! 静岡県袋井市×株式会社フォーバル 『袋井市中小企業等デジタル化推進業務成果発表会』を開催
~40名以上の参加者に、袋井市内の支援対象事業者5社のうち今回3社が伴走支援事例を発表~
『「新しいあたりまえ」で、新しい世界を創るFORVAL』を理念に掲げ、ESG経営を可視化伴走型で支援する「企業ドクター(次世代経営コンサルタント)集団」の株式会社フォーバル(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:中島 將典、以下「フォーバル」)は、静岡県袋井市が実施する『令和6年度袋井市中小企業等デジタル化推進業務』を受託し、本事業で専門家による伴走支援を受けた市内中小企業3社の成果発表会とパネルディスカッションを開催いたしました。

取り組み内容について
本事業では、市内事業者の経営業務の課題分析から業務のデジタル化の計画等を共に策定し、解決に向けた伴走型支援を行いました。支援内容は以下のとおりです。
(1)支援対象事業者の選定
(2)経営課題解決に向けた支援
(3)補助金の申請補助
(4)事業報告(成果物の納品)

詳細:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000198.000104276.html
『袋井市中小企業等デジタル化推進業務成果発表会』概要
フォーバルは、静岡県袋井市が実施する『袋井市中小企業等デジタル化推進業務』を受託しており、DX推進を目的にDXアドバイザー(専門家)が市内事業者の経営業務の課題分析から業務のデジタル化の計画等を共に策定し、解決に向けて伴走型支援を行っています。
今回は、「これからも選ばれる企業になるために」をテーマに、これらの活動についての成果発表会を開催いたしました。
【場所】
袋井市教育会館4階 大会議室 ※Zoomウェビナーにてオンライン配信も実施
【内容】
第1部:事業参加企業による成果発表 、第2部 :パネルディスカッション
登壇者
袋井市 産業部 部長 藤田 佳三様、㈱ひしだいパックス 代表取締役 寺田 光良様、
㈱伊勢屋 DX推進担当 恩田 篤彰様、島田掛川信用金庫 地方創生室 室長 齊藤 奈津子様、
㈱フォーバル 上席常務執行役員 大隈 富士夫
【参加者】
会場:26団体28名、オンライン:16団体16名、合計:42団体44名
【当日の様子】
こちらより当日の様子をご覧いただけます。
イベントのハイライト(一部抜粋)
■袋井市 副市長 大河原 幸夫様 ご挨拶
本イベントではまずはじめに袋井市 副市長 大河原 幸夫様よりご挨拶がありました。
「少子高齢化による人手不足や、物価の高騰などが著しく起こっている中、中小企業が生産性を高め、持続的な発展をしていくためには、常に環境の変化に適応していき、挑戦と変革を行う必要がある。その最も効果的な手段がデジタル化であるため、市として取り組んできた。昨年度3件、今年度5件の実績があり、業務の効率化や生産性・稼ぐ力の向上、新たなビジネス展開に繋がったという声も挙がっている。本日の発表会を通して、DX事例を参考にして、さらなる発展に活かしてほしい。市としても、今後もDXに注力していきたい。」とお話をされました。

■DX事業参加企業による成果発表
以下3社より各企業の担当者と、フォーバルのDXアドバイザー(専門家)が登壇し、成果発表を行いました。
①株式会社THE BLUE OCEAN
「学生インターンを通じて静岡の企業のDX化促進を目指したい」との考えがあり、そのためには、
自社のDX化を促進し、社内体制を強化したいとの課題を感じたため参画。
事業開始時のDX診断で高得点を獲得していたものの、導入したツールの活用と浸透、情報管理体制に課題があったため、活用ツールの整理と情報管理体制の強化を実施することになりました。
活用ツールの整理に関しては、誰がどのように各ツールを使っているか整理し、業務フローを可視化したところ、案件進行状況などの社内での情報共有が十分でないと発覚。そのため、「LINEWORKS」を導入したところ、学生インターンでもコミュニケーションが取りやすく、案件進行状況の共有が行いやすくなりました。
情報管理体制の強化に関しては、Googleドライブやハードディスクを使っていましたが、セキュリティ面の課題があったり、社長からの一方的な共有がほとんどになっていたりといった課題がありました。クライアントにはLINEWORKSのチャット機能でのコミュニケーションを行い、学生には新たに補助金活用で導入したNASでストレージ領域を用意し、情報保護規定を作成することでセキュリティ面の強化も図りました。
②株式会社ひしだいパックス
手書きで行っている業務をデジタル化したいと思っていたが、どこから手をつけたら良いか分からなかったため、伴走支援を受けることに。
ツールの導入、そのための現状の可視化、情報管理体制に課題があり、社長だけでなく、部門・年代別のメンバーと合同でのプロジェクトを進行しました。
ペーパーレスを推進する上で、現状データをどう取り扱っているかを整理。解決後の価値・影響度、ペーパーレス化のハードルの2軸で分け、優先度付けを行いました。業務フローを可視化したところ、入庫確認を紙で行っていることで、確認の場所が限られる、確認時間がかかるといった課題があると判明。デジタル化することで、時間、場所を問わず入庫状況を確認できるようにしました。
また、情報管理体制の強化に関して、改正個人情報保護法への対応ができていなかったため、自社の規定について社外に発信。これにより、取引先に安心してお付き合いいただけるようになりました。
③丸明建設株式会社
社内データ共有は行われているが、ルールが統一されていなかったため、データの一元管理を行いたく参画。また、社員や取引先とのスケジュール管理やコミュニケーション管理について、Microsoft365を活用することで、改善を目指しました。
Microsoft365のアカウントやPC、スマートフォンなどは支給しているが社員が活用しきれていない状況をアンケートで可視化。そのアンケートから、カレンダー機能を使わず、プライベートのツールを利用している方が多いと発覚し、カレンダー機能活用による業務改善を図ることに。
まず同業他社の事例を見ていただきつつ、その事例をもとにどのようにカレンダー運用をするのが良いのか議論。入力マニュアルを作成し、社内に配信。各部門ごとにカレンダー運用状況を確認し、フォローアップを行った結果、カレンダー機能を活用するメンバーの増加に繋がりました。
■パネルディスカッション
本事業の結果を踏まえて中小企業がDXへ取り組む際の課題の共有、解決策、成功要因を探るパネルディスカッションを行いました。
テーマ①:中小企業がDXを進めるための課題は何だと思いますか?
本テーマについて、フォーバル 大隈が「可視化が課題であることが多い。その理由として、数値化が難しいことが挙げられ、経営の5つのリソースが数値可視化されていることが大切である。数値化することで誰にとっても現状が分かるようにすることができる。また、進行していく中で、小さな成功が起きた際メンバーを褒めるといった習慣づくりが大切であり、そういったことができている企業が変革を起こせる」とお話しました。同じく中小企業の支援業務を行っている伊勢屋 恩田様は「DX人材の確保が難しいという声が1番多い。」と回答されました。また、行政の立場から袋井市の藤田様が「ツールが進化、多様化する中で、どのツールを使用するかの目利き力が必要であり、その判断には伴走支援が必要。」と話されました。

テーマ②:どんな企業に伴走支援をおすすめしたいですか?
本テーマについて、島田掛川信用金庫 斉藤様は「人手不足が課題になっている企業におすすめしたい。雇用確保が難しいといった声をよく聞くうえ、さらに今後難しくなっていくと思われる。業務の見直しを図り、人で補うのではなくDXで効率化をしていってほしい。」、ひしだいパックス 寺田様は「我々のような中小企業にぜひ伴走支援をしてほしい。人手不足である中、業務フローを整理し、どこをDX化できるか考える必要がある。ある程度、業務フローが可視化できる企業は特にスムーズに進行できると思う。」と話されました。

最後に、フォーバル 大隈が「あり方を社員に共有しないとDXは進まない。ワクワク感だけでなく、ドキドキ感(危機感)を社員が持つ必要があり、経営者がしっかりと旗振り役をできる企業は必ず成功する。戦略は調べれば出てくるが、それを徹底できるかや、改革の組織文化があるかが重要。」と話しました。
袋井市役所 産業部 産業未来課 課長 廣岡芳康様 コメント
本年度、業務のデジタル化に向け取り組まれた事業者5社の皆さん、伴走支援によるデジタル化の成果はいかがだったでしょうか。デジタル化は目的ではなく、手段であり、人手不足が深刻化する中、業務の効率化による生産性の向上は不可欠となっています。
本事例は、本市の奨励事例として、市ホームページに掲載いたしますので、市内事業者の皆様も、今後のデジタル化の参考にしていただきますと幸甚です。

株式会社フォーバル 袋井市 専門家 家中耕一 コメント
本事業では、袋井市内の事業者様から5社への伴走支援をさせて頂き、成果発表会ではこのうち3社の取組内容を発表頂きました。発表時間の制約上、会場では3社分の発表となりましたが、課題の見える化から伴走支援を行うことで、5社のいずれもデジタル化(DX化)を進めることができたと実感をしております。
今後また機会を頂ければ、成果の内容を、袋井市内の事業者様に更に広げていきたいと思います。

参加者の感想 成果発表会終了後アンケートより(抜粋)
・袋井市のDX推進の現状、企業側の課題感などを知る事でき学びとなった。
・DX推進のフローから結果まで具体的な取り組み状況が把握できたためわかりやすかった。
・DXを進めるには経営層のやる気が非常に重要と伺い、そのとおりだと思った。
・短期間で、現状⇒課題認識⇒改善のプロセスが達成されており感心した。
・社内でDXを進めるうえで、情報管理ポリシーを定めることの重要性が特に印象的だった。
・DXを進めることに意欲的に取り組む企業が同じ袋井市内にいることを知れ、自社も頑張ろうと思えた。
株式会社フォーバルについて
ESG経営を可視化伴走型で支援する「企業ドクター(次世代経営コンサルタント)集団」であるフォーバル(資本金: 41億 50百万円、 【証券コード: 8275】)は、中小・小規模企業を対象に「情報通信」「海外」「環境」「人材・教育」「起業・事業承継」の 5分野に特化したコンサルティングサービスをコアビジネスとしています。
政府が掲げる4つの原動力「グリーン」「デジタル」「活力ある地方創り」「少子化対策」に則り、自治体・民間企業・教育機関と連携しながら日本全国でDX・GX人材を育て、その人材が地元経済を活性化させるという好循環によって永続的な地方創生の実現を目指す「F-Japan」構想を推進するとともに、近年ますます注目される人的資本をはじめとしたESG経営の可視化伴走支援に取り組んでいます。
■会社概要
社名:株式会社フォーバル
代表:代表取締役社長 中島 將典
設立:1980年(昭和55年)9月18日
所在地:東京都渋谷区神宮前五丁目52番2号青山オーバルビル14階
※詳細はホームページをご覧ください。
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