アスエネとSBIの合弁会社Carbon EX、カーボンクレジット・排出権取引所のサービスをローンチ
-国内大手金融機関グループとして初※のボランタリーカーボン・J-クレジットなどを売買できるプラットフォームを展開-
Carbon EXの概要
CarbonEXは、企業へサステナビリティ経営支援サービスを提供するアスエネと、多様な金融サービス事業を展開し私設取引システム(PTS)運営の知見・ノウハウも有するSBIの合弁会社として本年6月に設立されました。この度、カーボンクレジット・排出権取引所を開設します。なお、日本の大手金融機関グループがカーボンクレジット・排出権取引所の開設を表明することは日本初となります。(※2023年9月末時点「カーボンクレジット・排出権取引所」として、SBI/アスエネ調べ)
<ビジネスモデル図>
CarbonEXでは、日本・海外のボランタリーカーボンクレジット、J-クレジットなどのカーボンクレジット、非化石証書の電力証書など幅広い種類を取り扱い、将来的には二国間クレジット制度(JCM)やESG商品なども取り扱う方針です。
これまで日本においては、国内のJ-クレジットや非化石証書に限定した相対取引が中心でした。しかし、CarbonEXの取引所・マーケットプレイス型プラットフォームの活用により、国内外のクレジット創出事業者(セラー)と複数の購入者(バイヤー)が、さまざまな目的やニーズ(方法論や認証基準)に合わせて売買を行うことが可能となり、カーボンクレジットの関連事業などの産業を創出する起点となります。
購入者は、海外・日本の除去・隔離系〜森林/自然由来のクレジットなど、各クレジットの特徴や詳細を考慮、比較しながらご希望に沿ったクレジットを購入することが可能となります。
現在、Carbon EXのプラットフォームの事前登録数は300社を突破、登録クレジットは130万トン以上、取り扱う種類は35種類のクレジット・非化石証書です。また、当社の取引所外取引として、海外から日本の顧客へのボランタリーカーボンクレジットなどの取引実績を有しています。
パートナーシップに関して、三井住友フィナンシャルグループとMOUを締結し、カーボンクレジットおよび環境価値取引など、幅広い連携を検討してまいります。また、SBI新生銀行ともカーボンクレジット関連事業で連携することに関して合意しております。
さらに、カーボンクレジット格付け機関のイギリスのBeZero Carbon社と契約を締結。Carbon EXのプラットフォーム上でクレジット格付け情報を見える化し、クレジットの比較検討に有益な情報を提供してまいります。
既に一部のお客様とは先行登録を進めておりましたが、この度10月4日よりセラーの本登録、10月下旬にバイヤーの本登録を開始し、その後、売買を順次開始していく予定です。
アカウント登録・申し込みURL
https://carbonex.co.jp/registration
<CarbonEX システムUI>
Carbon EXの3つの特徴
1.世界の幅広いカーボンクレジットの取り扱い
ボランタリーカーボンクレジット、J-クレジット、非化石証書など幅広いクレジットの販売・購入が可能です。日本語・英語版の両方があり、海外企業も利用することができます。また、24時間/365日、世界中のカーボンクレジットにアクセスが可能です。
2.カーボンクレジットの高い信頼性
Carbon EXでは、KYC*などの審査プロセスを実施します。また、高品質なボランタリーカーボンクレジットを取り扱う取引所として、クレジットの評価機関・企業と連携をすることでクレジットの品質を担保します。
3.カーボンクレジットの創出や購入コンサルティングを提供
国内外のボランタリーカーボンクレジット創出事業者への支援や、お客さまの目的・ニーズに合わせて、クレジットの種類解説や提案を実施します。自社のクレジットオフセットの取り組みを外部公表することによるPR・ブランド向上を支援します。
さらに、Carbon EXで売買したカーボンクレジットは、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「アスエネ」と連携させることで、お客さまの利便性を高めて、適切なカーボンクレジットによるオフセットの提案・コンサルティングサービスの提供が可能です。
今後は、Carbon EXと他産業のシステムとのAPI連携を行うことで、カーボンクレジットの社会実装に取り組んでまいります。
カーボンクレジット市場が成長する背景
2050年のカーボンニュートラルの達成に向け、世界的にはカーボンプライシングによる排出者の行動を変化させる潮流が高まっています。日本でも成長志向型カーボンプライシング構想が掲げられる中、脱炭素化が困難なセクターを中心に、新たにCO2排出量削減価値などの環境価値を購入することにより、CO2排出量をオフセットさせる「カーボンクレジット売買」の需要が増加しています。その中でも、企業やNGOなど民間企業が実施しているボランタリークレジットの売買が活発になっています。日本政府が実施している従来のカーボンクレジットと異なり、国や自治体の規制がなく、企業が幅広い用途で活用できることから、市場が急成長しています。
Carbon EXとして、日本・アジアでカーボンクレジットを基に、新たな産業の創出にむけて尽力してまいります。
Carbon EX 会社概要
会社名:Carbon EX株式会社
代表取締役:Co-CEO 西和田 浩平、Co-CEO竹田 峻輔
所在地:東京都港区六本木一丁目6番1号
設立:2023年6月2日
資本金:1億円(資本準備金を含む)
株主構成:アスエネ株式会社 50%、SBIホールディングス株式会社 50%
URL:https://carbonex.co.jp
SBIホールディングス 会社概要
会社名:SBIホールディングス株式会社
代表者:代表取締役会長兼社長 北尾 吉孝
設立日:1999年7月8日
本社:東京都港区六本木一丁目6番1号
URL:https://www.sbigroup.co.jp/
「アスエネ」について
「アスエネ(旧:アスゼロ)」は、複雑だったCO2排出量算出業務をカンタンにサポートする、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービスです。温室効果ガス・CO2排出量の算出・可視化、削減・カーボンオフセット、Scope1-3*のサプライチェーン排出量の報告・情報開示を支援します。
<主な特長>
・請求書などをAI-OCRでスキャン、お客さまの業務工数を削減、カンタンにCO2見える化
・CDP認定の気候変動スコアリングパートナーとしての豊富な実績によるSX*コンサルティング
・GHGプロトコル*に基づいた、各種イニシアチブ(CDP・TCFD・SBTなど)の報告支援
・製品別CFP*機能により、製品・サービス単位のライフサイクル全体のCO2e排出量の算定が可能
・CO2クレジットオフセット、クリーン電力調達などの脱炭素ワンストップソリューションを提供
・GHG排出量算定の国際規格ISO14064-3の第三者検証により、システムの妥当性を保証済み
アスエネサービスサイト:https://earthene.com/asuzero
「アスエネESG」について
「アスエネESG(旧:ESGクラウドレーティング)」は、企業のサプライチェーンのESG(E:環境、S:社会、G:ガバナンス)経営の取り組みを可視化できるESG評価プラットフォームです。
<主な特長>
・サプライチェーン企業に対し、信頼性の高いESG評価が可能
・サプライチェーン調達におけるESG評価の工数削減
・有価証券報告書の開示に対応したコンサルティング
・表彰・PRで認知と集客の最大化
アスエネESGサービスサイト:https://earthene.com/rating
『アスエネESGサミット 2023』開催
10月11日(水)日本最大級のESGカンファレンス「アスエネESGサミット 2023」を開催!
ESG・脱炭素経営のグローバルトレンドと日本企業の成長戦略を考える1日に
日本政府の動向・グローバルトレンドや、日本企業におけるESG・脱炭素経営の具体的手法と最新事例、グローバル企業のESG経営最新事例から考える成長戦略について、経済産業省や環境省、業界を代表する豪華ゲストスピーカーがお話しします。
<イベント概要>
『アスエネESGサミット 2023』ESG・脱炭素経営のグローバルトレンドと日本企業の成長戦略
日程:2023年10月11日(水)12:00〜18:30
場所:オンライン / オフライン(若干名)
会場:大崎ブライトコアホール(東京都品川区北品川5丁目5-15 大崎ブライトコア 3F)
参加対象:脱炭素・ESG経営に取り組もうとしている経営陣や推進部署の責任者・管理職・担当者の方
主催:アスエネ株式会社
お申し込みURL:https://peatix.com/event/3699643/ (Peatixに遷移します)
アスエネ 会社概要
会社名:アスエネ株式会社
事業:CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「アスエネ」
ESG評価クラウドサービス「アスエネESG」
カーボンクレジット・排出権取引所 「Carbon EX」の運営
資本金:25億2,681万円(資本剰余金含む)
代表者:代表取締役CEO 西和田 浩平
株主:経営陣、インキュベイトファンド、環境エネルギー投資、STRIVE、
パビリオンキャピタル(シンガポール政府/テマセク傘下ファンド)、
Salesforce Ventures、SBIインベストメント、GMO VenturePartners、
Sony Innovation Fund、GLIN Impact Capital、Axiom Asia Private Capital等
創業:2019年10月
住所:東京都港区虎ノ門1-10-5 KDX虎ノ門一丁目ビル WeWork 4階
URL:https://earthene.com/corporate/
【採用について】
ミッションである「次世代によりよい世界を」を実現するため、全方位で採用を強化しています。
採用サイト:https://earthene.com/corporate/recruitment
【アライアンスについて】
当社サービスの展開を共にお取り組みいただけるパートナーを募集しています。
協業例:金融機関・地域金融機関、総合・専門商社、コンサル、製造業、投資ファンドなど
問い合わせ先:https://earthene.com/corporate/form/contact
<注釈補足>
* KYC:Know Your Customerの略。主に金融機関の口座開設やローン申し込みの際などに行われる本人確認手続き
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