細田昌志『沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修 評伝』が第43回「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」受賞!
第43回「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」の選考会が2021年7月15日午後3時半より行われ、細田昌志『沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修 評伝』(新潮社)が受賞作に決定しました。
昨年10月に新潮社より発売された、細田昌志氏の本格ノンフィクション作品『沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修 評伝』が「第43回 講談社 本田靖春ノンフィクション賞」を受賞しました。
取材・執筆に10年をかけた本作は、「キックボクシング」を命名・創設し、沢村忠というスーパースターに加え、歌手の五木ひろしを世に送り出した伝説のプロモーター・野口修の生涯を描くノンフィクション。日本一の「拳闘士」にして「国士」でもあった父を持ち、戦前から続く政財界や裏社会の多様な人脈を生かしながら、スポーツと芸能の両面で様々な興行を仕掛け続けた野口修のドラマチックな人生は、そのまま壮大な昭和裏面史となっています。同書は発売以来、各方面で絶賛されてきました。
受賞した細田昌志さんのコメント
「感無量です。ありがとうございます。10年間の苦労が報われた気がします。天国の野口さんもきっと喜んでくれていると思います」
【著者プロフィール】
細田昌志(ほそだ・まさし)
1971年岡山市生まれ、鳥取市育ち。鳥取城北高校卒業。CS放送のキャスターをへて、放送作家に転身。ラジオ、テレビ、インターネット番組を手掛けながら、雑誌やWEBに寄稿。著書に『坂本龍馬はいなかった』(彩図社)、『ミュージシャンはなぜ糟糠の妻を捨てるのか』(イースト新書)。メールマガジン「水道橋博士のメルマ旬報」同人。現在、『日刊ゲンダイ』にて、野口修氏の芸能界での仕事にスポットをあてた「芸能界と格闘界 その深淵」を連載中。
〈この希代のプロデューサーはなぜ忘れられたのか。「沢村忠の試合は真剣勝負だったんですか、八百長だったんですか」。誰もが口に出せないできた問いをぶつける著者は、キックボクシングのリングアナも務める放送作家。いわばインサイダーであり、野口の晩年に密着、昭和臭漂う実像に迫っている>(松原隆一郎氏/毎日新聞)
〈興行、政界、ヤクザ、野口修という一人の怪人を通して昭和の裏側の歴史が大河となって迫ってくるかの面白さ。一気読み間違い無しである>(大槻ケンヂ氏/週刊現代)
〈沢村は俳優になりたくて日大芸術学部へ入った。私が大学1年で江古田キャンパスの中庭を行くと、私より数年先輩の沢村がいつも吊り下げたサンドバッグを蹴り上げていた。私は授業へ出る足を止めていつも沢村先輩のキックを見ていた>(高田文夫氏/週刊ポスト)
『沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修 評伝』
細田昌志著
2020年10月30日発売
四六正寸、ハードカバー
3190円(税込)
【ISBN】978-4-10-353671-0
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