生成AIによるキャリア形成支援ツールを全社員に導入
AIとの対話でキャリアに対する考えを言語化し、1on1の質向上と人的資本経営を推進
株式会社三菱総合研究所(代表取締役 社長執行役員:籔田健二、以下 MRI)は、このたび、社員のキャリア形成を生成AIで支援するための自社開発ツール「MiraTalk(ミラ・トーク)」を全社員向けに導入しました。AIとの対話を通じて社員が自身のキャリアの方向性や課題を言語化し、マネージャーとの対話をより実質的なものへと高めることが狙いです。
MRIは「MiraTalk」の活用によって社員が日常的に自身のキャリアを考える文化を醸成し、ひいては人的資本の強化と社員エンゲージメントの向上を目指します。
1. 背景・経緯
MRIでは、社員の中長期的な成長を支える仕組みとして「MRIアカデミー」を2024年4月に開講し、社員の育成やキャリア形成支援の総合的なプログラムを展開しています。マネージャーとの1on1、キャリアデザイン研修、キャリア啓発イベントなど幅広い取り組みを進める中で、社員が自身のキャリア観や成長課題を十分に言語化できない場合は1on1が深い対話に発展せず、具体的な成長支援に十分に活かせないという課題があることが明らかになりました。
こうした課題を解決するため、MRIは生成AIを活用して社員のキャリア形成支援を行うツール「MiraTalk」を自社開発し、5月11日から全社員に導入しました。
2. MiraTalkの概要・特徴
MiraTalkは、社員が「マネージャーに相談する前の段階」でAIとの対話を通じて考えを整理し、その後のマネージャーとの対話の質を高めるツールです。対話プログラムはMRIがシンクタンクとして培った人材開発や能力開発に関する知見を基に独自に開発したアルゴリズムを備えています。これにより、自身のありたい姿やその実現に向けて取り組んでいきたい事項を社員が事前に言語化しやすくなり、マネージャーとの1on1において深い議論を行うことが可能になります。基盤にはAzure OpenAIを用いています。
主な特徴は以下のとおりです。
自社の制度や業務実態に即した「壁打ち」(AIとの対話)による思考整理の促進
人事制度やMRIならではの仕事の進め方、キャリア形成に関する知見をナレッジとして組み込み、社員が自社の実情に即してキャリアを考えられる対話を実現します。
キャリアの言語化支援
Will/Can/Mustの観点から社員が自身の実現したいこと、強み・得意なこと、果たすべき役割を掘り下げ、マネージャーとの対話に役立つ「キャリアカルテ」として整理します。
目的に応じた対話の支援
「課題を明確にしたい」「気持ちを整理したい」など、利用者の目的に応じた対話モードも選択できます。課題の深掘り、ゴールの設定、解決方策の具体化など、対話に一定の方向性と段階を持たせる設計を行っているため、効率的に思考や感情を整理しやすくなります。
MiraTalk導入後の社員アンケートでは、「仕事で感じたもやもやした思いを言語化できた」などの思考整理や気づきに関して、8割近くから肯定的な評価を得られました。
AIキャリアコーチ「MiraTalk」が目指す価値創出

3. 今後の予定
MRIは、MiraTalkに関する社員からのフィードバックを踏まえて継続的に機能改善を進めており、10月には目標設定の支援機能のほか、キャリア形成や仕事の進め方に関するアドバイス機能の追加を予定しています。また、2027年4月にはマネージャー向け支援機能の追加も検討しています。
MRIは今後もMiraTalkを通じ、社員の成長と組織の活性化を支え、人的資本の価値向上と社員エンゲージメントのさらなる向上を目指します。
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