【沖縄高専】航空技術者プログラム履修生から初の一等航空整備士誕生!
- 航空技術者プログラムについて
沖縄高専は、全国初となる「航空技術者プログラム」を2015年4月に設立しました。航空関連産業は、力学、材料、流体、熱、電気・電子、情報処理などの多くの先端技術が結集した産業領域であり、官民を挙げて自動車に次ぐ基幹産業への期待も高まっており、高専の様々な実践的教育が貢献できる分野でもあります。このような環境を背景に、沖縄高専は、地域振興に貢献すべく航空産業に人材を輩出していくことが高等教育機関としての役割の一つとして考え設立しました。
本プログラムでは、航空機関連産業に関する幅広い学修はもちろんのこと、航空整備士やメーカーのエンジニアばかりではなく、パイロットや客室などの乗務員、また運行管理など、航空機を支える様々な産業の技術者として中心的役割を担うことができる人材を育成しています。
- 航空技術者プログラム履修生として初の一等航空整備士に合格
航空技術者プログラムの第1期生で、2017年3月に情報通信システム工学科を卒業した座間味 愛樹さんは、2017年4月に日本トランスオーシャン航空株式会社(以下、「JTA」という)に入社後、電装整備課に配属されました。航空機の安全な飛行に欠かせない電気・電子機器の整備を行う傍ら、日々国家試験の勉強を積み重ね、同プログラム履修生として、また、県内出身の女性として初となる一等航空整備士の試験に合格しました。
- 航空技術者プログラムのJTA特別講義に講師として参加
航空技術者プログラムでは地元の航空会社であるJTAから講師が派遣され特別講義を開催しています。今回、一等航空整備士に合格した座間味さんが本校への凱旋として、2022年12月12日に特別講義に登壇しました。業務の紹介はもちろんのこと、整備士としての心構えや、在学中の勉強が大切なこと、勉強の習慣を身につけておくなど、在学生へアドバイスを送りました。
本プログラムを履修した学生が卒業後、本校へ戻り、後輩へ指導する「知の循環」は、本プログラムの成果の一つと言えます。
- 今後の展望
島嶼地域である沖縄県においても地理的環境により、航空関連分野が新たなリーディング産業として期待されています。航空技術者プログラムでは2021年3月からは、全国の4高専と航空会社・重工業メーカー(6社)および国土交通省・経済産業省・文部科学省の産学官が連携したオールジャパン体制での航空機製造・整備技術者の育成をする取り組みである「航空産業人財育成プログラム」にも参画しており、今後も人材不足が予想される同分野における裾野拡大や人材育成に取り組んでいきます。
- 沖縄工業高等専門学校について
沖縄工業高等専門学校は、平成16年(2004年)に最も新しい国立高専として、辺野古の青い海を臨み、やんばるの森を背にする自然豊かな地に創設されました。間もなく創立20周年を迎える沖縄高専は、創設以来一貫して『人々に信頼され、開拓精神あふれる技術者』の育成に邁進してまいりました。本校には実験・実習からスタートし、最終的に論理まで理解させる教育方法を基盤とし、最先端の研究・教育設備を駆使して、日本産業のイノベーションをけん引する技術者を育成する未来志向型教育プログラムを整えています。
【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 沖縄工業高等専門学校
所在地:沖縄県名護市辺野古905番地
校長:佐藤 貴哉
設立:2004年
URL:https://www.okinawa-ct.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関
◆本リリースに関するお問い合わせ先
独立行政法人高等専門学校機構
沖縄工業高等専門学校
総務課総務係
TEL:0980-55-4003
e-mail:ssoumu@okinawa-ct.ac.jp
~2022年度、高等専門学校制度は創設60周年を迎えます~
https://www.kosen-k.go.jp/Portals/0/60th/
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