【HMV&BOOKS書店員が選ぶ今月の5冊】”2021年に書店員が読んだお薦めしたい本”5選
新刊からは、「武器としてのヒップホップ」をピックアップ!
[2月のテーマ] "2021年にHMV&BOOKS書店員が読んだお薦めしたい本”5選 |
今回のキュレーターは、HMV&BOOKS SHINSAIBASHIの書店員 柴田健太郎。
2022年、あっという間に1ヶ月が経ち、2月となりました。まだ、外出するには肌寒く、屋内で過ごす時間も多いのではないでしょうか?
今回は、HMV&BOOKS SHINSAIBASHI書店員の柴田健太郎が2021年に読んだ本の中から、ぜひ皆さんにも読んで欲しいと思うおススメ本を5冊厳選しました。小説やエッセイだけでなく料理本やヒップホップ論まで・・・幅広いラインナップとなっています。あまり読むことのないジャンルの本を読む"きっかけの1冊"にいかがでしょうか?
HMV&BOOKSでは、提案型の売り場を通じて、お客さまに本との"出会い"や"発見"を提供しています。本企画によって、オンライン上でも店舗と同じように、お客さまと本との"出会い"のきっかけを提供できればと考えています。
- [その他] 武器としてのヒップホップ / ダースレイダー (出版:幻冬舎 発行:2021年12月発売)【新刊】
毎週金曜日の『ヒルカラナンデス』をはじめ、YouTubeで見ない日がないラッパーのダースレイダーさんによるヒップホップ論。ラップとヒップホップの違いって何だろう? そんなヒップホップ初心者の疑問に答える内容から、ヒップホップの考え方を通して読み解かれていく世界の流れについてまで。かといって固いだけの本ではなく、硬軟取り混ぜた内容と、ダースさんの語り同様、気づいたら乗せられてるような文体で、ぐいぐい読めます。病院でのコミュニケーションまでヒップホップの名盤に重ねられるところが最高でした。ILL COMMUNICATION!
▶https://www.hmv.co.jp/product/detail/12403873
- [エッセイ] 大阪 / 岸政彦、柴崎友香 (出版:河出書房新社 発行:2021年1月発売)
メディアに登場する大阪は、派手で、おしゃべりで、家にたこ焼き機があって、会話はボケとツッコミで…という定型がほとんどですが、そうではない大阪が語られるエッセイです。岸さんと柴崎さんが交互に語る大阪は、パブリックイメージからはこぼれ落ちてしまうような、個人のエピソードの集積で、個人のエピソードだからこそ特異でありながらも、私たちと地続きの生きる喜びや哀しさをたたえたものになっています。『大阪』というタイトルですが、普遍的な「地元」の物語としてオススメしたいエッセイです。
▶https://www.hmv.co.jp/product/detail/11448560
- [小説] 炭酸ボーイ(角川文庫) / 吉村喜彦 (出版:KADOKAWA 発行:2021年4月発売)
『バー・リバーサイド』『バー堂島』などのシリーズが好評だった吉村喜彦さんの書下ろし長編小説です。バーという夜の空間から一転、陽光が降り注ぐ宮古島が舞台に。宮古島で偶然湧きだした天然炭酸水をめぐり、いろいろな人の思惑が絡まりあい、さまざまなドラマが進んでいくのですが、物語の面白さもさることながら、登場人物たちの仕事への向きあい方が、日々の仕事で溜めてきた澱のようなものを洗い流してくれました。読後感が爽快な一冊です。
▶https://www.hmv.co.jp/product/detail/11683292
- [その他] だいたい1ステップか2ステップ! なのに本格インドカレー / 稲田俊輔 (出版:柴田書店 発行:2021年3月発売)
本格的なインドカレーは、外で食べるもので、家で作るのは難しいと思い込んでいたのですが、そんな固定観念を一掃してくれた衝撃のレシピ集です。難しいどころかこのレシピならば、みそ汁を作るほどの簡単さで15分もあれば作れてしまう本格インドカレーの数々。この本と出合った直後は、簡単すぎて美味しすぎて、1日2食カレーを食べる日が続きました。具材もほとんどがスーパーで入手できるものばかり。スパイスの初期投資はたった5種のみ!
▶https://www.hmv.co.jp/product/detail/11519725
- [その他] 調子悪くてあたりまえ 近田春夫自伝 / 近田春夫、下井草秀 (出版: リトル・モア 発行:2021年1月発売)
近田春夫ってどんな人? ある時はパンクロッカー、ある時はラッパー、ある時はゴアトランスのトラックメイカー、そしてある時は歌謡曲評論家…。そんな近田さんの生誕70年、音楽家生活50年にリリースされた自伝。キャリアがキャリアだけに、語られるエピソードのスケールの大きさや登場人物の豪華さもさることながら、東京ネイティブである近田さんのグルーヴ感あふれる語り口が活字で再現されていて、ぶ厚い自伝なのに一気に読めてるのも本書の魅力です。近田さんのファンのみならず、日本のロックやヒップホップに興味のある人すべてにおすすめしたい1冊。
▶https://www.hmv.co.jp/product/detail/11463350
[今回の選書担当店舗] HMV&BOOKS SHINSAIBASHI 〒542-0086 大阪府大阪市中央区西心斎橋1丁目4−3 心斎橋オーパ 8F https://www.hmv.co.jp/fl/34/73/1/ 書籍を中心に、音楽・映像ソフト、雑貨、チケットなど幅広いエンタメ商材を取り扱う複合店舗。 店内には、展示スペース「hmv museum」やイベントステージを常設し、定期的に展示やイベントなどを実施しています。 |
- HMV&BOOKS書店員が選ぶ今月の5冊 について
■HMV&BOOKS 選書店舗一覧
・HMV&BOOKS SHIBUYA(東京・渋谷)
・HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE(東京・日比谷)
・HMV&BOOKS SHINSAIBASHI(大阪・心斎橋)
・HMV&BOOKS SPOT 伊丹空港(大阪・伊丹)
・HMV&BOOKS HAKATA(福岡・博多)
・HMV&BOOKS OKINAWA(沖縄・浦添)
・HMV&BOOKS online(ECサイト)
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