【医療事務できついことランキング】男女231人アンケート調査

医療事務できついことに関する意識調査

Biz Hits

株式会社ビズヒッツ(本社:三重県鈴鹿市、代表取締役:伊藤 陽介)は、医療事務の仕事をしたことがある231人を対象に「医療事務できついことに関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。

医療現場を支える重要な仕事のひとつが、医療事務です。

一見、デスクワークで電話応対中心の穏やかな仕事に見えますが、実際に働いてみると医療事務ならではの「きつさ」に驚く人も少なくありません。

そこで今回、株式会社ビズヒッツ( https://bizhits.co.jp/ )が運営するBiz Hits採用動画制作代行サービス( https://bizhits.sixcore.jp/recruitment-video/ )は、医療事務の仕事をしたことがある231人に「医療事務できついこと」についてアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。

調査結果に対して、医療がわかる社会保険労務士事務所 みんなの事務長代表の重本桂氏よりご考察いただいております。

※データの引用・転載時のお願い

本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、引用元として「Biz Hits採用動画制作代行サービス」の公式サイトURL( https://bizhits.sixcore.jp/recruitment-video/ )へのリンク設置をお願い致します。

【調査概要】

調査対象:医療事務をしたことがある人

調査期間:2025年9月17日~10月1日

調査機関:自社調査

調査方法:インターネットによる任意回答

有効回答数:231人(女性198人/男性33人)

回答者の年代:10代 0.4%/20代 19.0%/30代 40.4%/40代 24.2%/50代以上 16.0%

【調査結果サマリー】

医療事務できついことは「患者さんの対応に悩む」

医療事務でとくにきついと感じる時期は「月末」

・医療事務のきつさをやわらげる工夫は「仕事をマニュアル化する」

医療事務できついことは「患者さんの対応に悩む」

医療事務をしたことがある231人に「医療事務できついと感じること」を聞いたところ、1位は「患者さんの対応に悩む(23.8%)」でした。2位「残業が多い(22.5%)」、3位「覚えることが多い(20.3%)」が続きます。

回答は大きく「対人関係の難しさ」と「業務の複雑さ・難しさ」のふたつに分類できます。

<1位 患者さんの対応に悩む>

・総合病院勤務だったので患者数が多く、お待たせすることがあったときに暴言を吐かれることがあった。クレーム対応も事務の役目なので仕方ないが、理不尽なことで怒られることもあり、きつかった(30代 女性)

・クレームの窓口になってしまうところ。「看護師や医師は自分より立場が上、受付や事務は下」という感覚がある人も多いようで、罵声を浴びせられることも多々ある(40代 女性)

医療事務スタッフは受付・会計の窓口スタッフを兼ねることが多く、患者さんの案内や電話対応なども担います。患者さんと直接接する機会が多いため、クレームを受けることも多くなり、精神的な負担につながっています。

「医療事務スタッフの立場の弱さ」に言及した人もいました。

<2位 残業が多い>

・残業が多く、月初月末がとにかく忙しいです(20代 男性)

・レセプト請求の対応。クリニックや病院によっては残業が半端ない(30代 女性)

・残業が毎日(50代以上 男性)

医療事務の仕事は、とくにレセプト(診療報酬請求)業務が発生する月末月初に残業が多くなります。レセプト業務には締め切りがあり、遅れは許されないので、締め切りに間に合わせるため長時間労働になりがちです。

「来院者数の多い時期だと開院中は患者さんの対応に追われ、事務作業できない」という声もあり、来院者増による忙しさも残業の理由となっています。

<3位 覚えることが多い>

・「病気の名前や種類」「治療の違いによる保険請求の複雑さ」を覚えるのがきつい(30代 女性)

・保険請求業務の点数が改定されたり複雑化したりして、毎回覚え直しになること(40代 女性)

・保険請求を行うにあたって、覚えることが多かった(50代以上 女性)

医療事務の仕事を円滑に行うは、診療報酬請求などの専門知識が必要です。ただ診療報酬の点数は定期的に改定され、制度も変化します。さらに診療科が変わると覚えることも変わるため、「一度覚えたら終わり」とはいきません。

覚えることが多く、アップデートし続ける必要がある点を「きつい」と感じている人が多くなりました。

<4位 人間関係の構築で苦労する>

・総合病院で勤務していたので、医師・看護師以外にもいろいろな職種とコミュニケーションが必要で大変でした。「病院勤務の人は」とひとくくりにするとダメだけど、忙しさもあってちょっと性格のきつい人が多いので(30代 女性)

・看護師さんとの連携の取りにくさ。病棟の医療事務(クラーク)で、他病棟から入院患者さんの検査や手術などの呼び出しやお迎えの電話がかかってくるので、担当看護師や看護助手へ引き継ぎをしていました。ただ相手が常にピリピリしているので、当たりが強くてきつかったです(30代 女性)

医療事務の仕事は、医療事務スタッフの中だけでは完結しません。医師、看護師、薬剤師、ケアマネージャーなど、さまざまな立場の人と協力しながら仕事を進める必要があります。

そのため他職種の人たちとのコミュニケーションに難しさを感じ、きついと感じた人も多くなりました。医療現場は常に時間に追われており、ピリピリした雰囲気になりやすいため、やり取りに気を使う場面が多いことも伺えます。

<5位 仕事内容が複雑である>

・保険請求が複雑なこと。科によって算定項目も変わります(30代 女性)

・保険請求が複雑で、何度かやっても慣れませんでした(40代 女性)

とくに診療報酬請求の複雑さを挙げた人が多くなりました。診療科ごとに算定項目が変わり、点数が頻繁に改定されるうえ、例外規定などもあるからです。

<6位 ミスが許されない>

・忙しくて作業が重なるときでも、ミスせず確実にひとつずつ行う必要があること(20代 女性)

・自費診療や健康保険など請求の種類が多く、間違えないように処理することです(40代 女性)

医療事務の仕事は、患者さんの診療費や病院の収入に直結しているため、一つのミスが金銭的トラブルや信用問題につながりかねません。

忙しいときでも、複雑で多様な処理を正確に行う必要があるため、プレッシャーがかかって「きつい」と感じることも多くなります。

<7位 業務範囲が広い>

・事業所にお便りを届けたり、郵送手続きしたり、掃除・買い出しなど事務仕事以外の仕事もある(40代 女性)

・「受付」「電話対応」「レセプト作成」など、複数の業務を同時にこなす必要がある(40代 女性)

医療事務は、受付や点数計算のほかにも多様な業務を並行して行っています。例えば、電話応対・患者さんの案内や補助・書類管理・院内の書類配布・掃除などです。

とくに小規模クリニックでは、少人数で仕事を回すため、一人が複数の役割を担うマルチタスク状態が日常的だとわかりました。

医療事務でとくにきついと感じる時期は「月末」

「医療事務でとくにきついと感じる時期」を聞いたところ、1位は「月末(39.0%)」、2位「感染症の流行時期(33.3%)」、3位「月初(32.5%)」でした。

・月末から月初のレセプト期間は本当にきついです。通常業務に加えて請求処理が重なって、残業が続くこともありました。インフルエンザや花粉症の時期も、患者数が増えてバタバタします(50代以上 女性)

・やはり冬場でしょうか。インフルなど感染症の患者さんが多く、ここ一年はマスクをしない患者さんも来ることがあるので。自分が感染しないかひやひやします(30代 女性)

・高齢者のインフルエンザ予防接種が始まる時期は、窓口対応に追われてきつい(30代 男性)

医療事務がとくにきつい時期は、「レセプト業務で業務量が集中する時期」と「来院者数が多く、患者対応が増える時期」のふたつに分類できます。

まず、月末と月初は、レセプト業務で忙しくなる時期であり、締め切りまでに正確な請求を仕上げるプレッシャーが強くなるうえ、残業も増えやすくなります。

一方「感染症の流行時期」「予防接種の時期」「休み明け」は、来院患者が増えることから、受付や会計などの窓口対応が忙しくなります。

なお感染症や予防接種は秋の終わりごろから冬にかけて増えるため、忙しい季節として「冬」を挙げた人も多くなりました。

医療事務のきつさをやわらげる工夫は「仕事をマニュアル化する」

「医療事務のきつさをやわらげる工夫」として最も多かった回答は「仕事をマニュアル化する(20.8%)」でした。以下、2位「周囲とコミュニケーションをとる(15.2%)」、3位「前倒しで作業する(12.1%)」が続きます。

自分だけでがむしゃらに頑張るのではなく、仕組みや周囲との協力で負担を減らそうとする姿勢が強く表れました。

<1位 仕事をマニュアル化する>

・業務効率を向上させるためのマニュアルやテンプレート作成を行う(30代 男性)

・電話対応をある程度マニュアル化。事務作業のマニュアル化によって、新人さんも即戦力になれるようにしています(50代以上 女性)

業務をマニュアル化するメリットは、作業を標準化・効率化し、業務の属人化を防げることです。わかりやすいマニュアルを職場内で共有することにより、誰が業務を担当しても、一定の品質を保てるようになります。

また、状況別の患者対応マニュアルを確認できる状態にしておけば、患者さんを待たせる時間が少なくなり、クレームが減る可能性も。

「発熱外来での聞き取り項目をテンプレート化しておく」という声もあり、手順やこなすべき項目が明確になることで、抜け漏れを防ぐ効果もあります。

<2位 周囲とコミュニケーションをとる>

・外来の看護師さんとの連携を大切にしています。困ったら看護師さんに助けを求めたり、看護師さんが困ったときは事務がわかる範囲で手助けをしたりして、良いチームワークを作っています(20代 女性)

・困ったときにすぐ助けてもらえるように、普段からベテランの先輩の雑務を手伝ったり、隙間時間に質問して教えてもらえるようお願いしたりしています。他拠点のスタッフともコミュニケーションをとるようにして、困ったときに電話しても嫌がられないよう努めています(30代 男性)

医療事務のお仕事では、医療事務スタッフ同士だけではなく、医師、看護師、ケアマネージャーなどとの連携も必要です。そのため、医療事務の同僚や他の医療従事者と日常的にコミュニケーションをとるように心がけている人も多くなりました。

人間関係ができていれば、困ったときに助けを得やすくなります。また自分が相手を助けることで、仕事全体がスムーズになる効果もあります。

<3位 前倒しで作業する>

・月初に予定外の頼まれごとなどが発生する場合に備えて、月終わりから請求に向けた準備を少しずつ整えている(20代 女性)

・電子カルテにあらかじめ入力できることはしておくこと(30代 男性)

医療事務では月末月初に請求処理などが集中するため、月末月初以外のタイミングで、できることを少しずつ進めておくことで残業や焦りを減らせます。

月末月初のレセプト業務自体は減らせなくても、その他の業務をあらかじめ終えておくことで、レセプト業務に集中しやすくなる効果があります。

<4位 役割分担を決める>

・会計と受付を完全にわける。私は会計だけに専念していました(20代 女性)

・スタッフ内での役割分担をきちんと決めました。一人にかかる負担が少し軽減されたように感じます(30代 女性)

医療事務は業務範囲が広いため、役割を整理して分担するよう心がけている職場も。

きちんと分担することで「やっている作業が重複する」「一人に作業負担が偏る」といった不具合を減らせるため、負担が軽くなったと感じた人もいました。

<5位 しっかり休む>

・早く帰れる日は、とにかく早く帰ること(20代 男性)

・計画的に休暇を取る(30代 男性)

・休憩時間が長いので、昼寝をして体を休める(40代 女性)

医療事務にはミスなく作業する集中力が求められますし、クレームに対応してメンタルが消耗することもあります。そのため休憩時間にしろ休日にしろ、適切に休むことは、医療事務のきつさをやわらげるために欠かせません。

「休憩時間にリフレッシュできるよう、病院側が食べ物・飲み物を用意してくれている」という体験談も。職場・経営者の理解度によって、休憩時間の充実ぶりや休みやすさなどは変わってくると考えられます。

医療事務を続けるモチベーションは「患者さんに感謝してもらえる」

「医療事務を続けるモチベーション」を聞いたところ、1位は「患者さんに感謝してもらえる(39.8%)」2位「同僚との一体感を得られる(25.1%)」、3位「患者さんとのやり取りが楽しい(12.1%)」でした。

・普段クレームを多く受ける職種のため、たまにいただく患者さんからの感謝の言葉は、何よりもモチベーションを上げてもらえる(40代 女性)

・「みんなで協力して働いている」と強く感じられる職場なので、忙しい時期を乗り越えて、みんなでやる打ち上げのために頑張っています(40代 女性)

・患者さんと直接やりとりできて、元気になっていく姿を見られたのはモチベーションだった(30代 女性)

医療事務として働くモチベーションとしては、「人との関わり」が多く挙げられました。患者さんからの感謝や職場での一体感といった人間関係による充足感が、働く原動力になっているとわかります。

まとめ

医療事務は、患者さんや他職種への気配り、専門知識、正確性などが求められる職種です。

「イライラしている患者さんからのクレーム対応」や「毎月やってくる月末月初の業務量」など、きついと感じる瞬間は多くあります。一方で「患者さんの言葉に救われて頑張れる」「仲間と支え合えるからモチベーションになる」といった声も多く聞かれました。

つまり医療事務は人との関わりでストレスを感じることもある一方、人との関わりでモチベーションを得やすい仕事でもあります。

大変な中にもやりがいを見つけて、「医療現場の縁の下の力持ち」として活躍している医療事務スタッフが多いとわかりました。

▽重本桂氏の考察

医療事務は、事務といっていますが、このアンケートにも表れているように、医療機関という専門職集団の中での業務であり、患者さんという病に罹患した人との関りのある業務です。

したがって、緊張感のある職場であり、それに伴う人間関係(パワーハラスメントや、ペイシェントハラスメントなど)が表れやすい職場といえます。また、日々の業務量に変動も多く、常に知識の補充が必要な業務でもあります。

一見大変な業務ですが、一方で多職種との連携や、患者さんとのやりとりから、とてもやりがいが感じられる業務でもあります。

したがって、病院・診療所などの形態に応じた「きつい」と感じられるいわゆる負の部分の対策がしっかりとなされることが重要で、働きやすい職場環境作りに期待したいものです。

▽監修者紹介

医療がわかる社会保険労務士事務所

みんなの事務長

代表 重本桂

当事務所は医療・介護・福祉など、医療機関専門の社会保険労務士事務所です。医療機関の成長・発展を担ううえで根幹となる「人」が最も重要な経営課題と考え、適切な制度構築や運用をアドバイスし、働きやすい環境づくりを支援しております。

https://www.min-jim.com/

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■会社概要

社名   : 株式会社ビズヒッツ

所在地  : 〒510-0208 三重県鈴鹿市鈴鹿ハイツ22-21

代表者  : 代表取締役 伊藤 陽介

設立   : 2009年1月19日

資本金  : 300万円

事業内容 : 求人情報サイト・WEBメディアの運営・コンサルティング

URL   : https://bizhits.co.jp/company/

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会社概要

株式会社ビズヒッツ

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業種
情報通信
本社所在地
三重県鈴鹿市鈴鹿ハイツ22-21
電話番号
059-392-5012
代表者名
伊藤陽介
上場
未上場
資本金
300万円
設立
2009年01月