私立高校無償化が志望校選びを後押し 私立志望の保護者の8割が「選択肢が広がった」と回答 明光義塾調べ「私立高校無償化に関する意識調査」
・私立高校無償化でも約9割の保護者が授業料以外の費用に負担感 ・私立高校無償化で競争激化の懸念 7割超の保護者が入試難易度に不安
個別指導の学習塾「明光義塾」を全国展開する株式会社明光ネットワークジャパン(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本 光太郎)は、私立高校の受験を予定している中学1年生~中学3年生の子どもを持つ全国の保護者1,000名を対象に、「私立高校無償化に関する意識調査」を実施しました。

2025年4月から「高等学校等就学支援金制度(いわゆる私立高校無償化制度)」が拡充され、これまであった所得制限が撤廃されるなど、高校授業料を支援する仕組みが大きく変わりました。すべての生徒が対象となり、公立・私立を問わず年間11万8,800円までが支給されています。さらに2026年4月からは、私立高校への支援上限額が引き上げられ、実質的な「私立高校授業料の無償化」が進む見込みです。
経済的な理由から私立高校進学をためらっていたご家庭でも、選択の幅が広がる一方で、制度の仕組みや申請手続き、授業料以外の費用など、気になる点も少なくありません。
そこで当社では、中学生のお子さまをお持ちの保護者を対象に、「私立高校無償化に関する意識調査」を実施しました。本調査が、制度への理解を深め、お子さまの進路を考える際の参考となれば幸いです。
「私立高校無償化に関する意識調査」結果概要
結果概要 ①
・私立高校無償化、保護者の7割超が賛成
・私立高校を志望する理由、最多回答は「学習環境・設備が整っている」
結果概要 ②
・私立高校無償化が志望校選びを後押し 私立志望の保護者の8割が「選択肢が広がった」と回答
・私立高校無償化が進学行動を変えた 保護者の約7割が「志望校選びに影響」と回答
結果概要 ③
・私立高校無償化でも家計負担は依然重く 約9割の保護者が授業料以外の費用に負担感
・“出費ゼロ”ではない私立高進学 保護者が最も不安を感じる費用は「入学金」
・私立高校無償化で競争激化の懸念 7割超の保護者が入試難易度に不安
・私立高校無償化に課題も浮上 授業料以外の費用・所得制限・地域差で不満の声多数
【Topics】私立高校授業料実質無償化制度が導入されたことで、志望校の選択肢は広がりましたか?(n=1,000、単一回答方式)

私立高校無償化が志望校選びを後押し 私立志望の保護者の8割が「選択肢が広がった」と回答
私立高校の受験を予定している中学1年生~中学3年生の子どもを持つ全国の保護者1,000名を対象に、私立高校の授業料が実質無償化になることで、志望校の選択肢は広がったか質問したところ、80.0%が「広がった」(大きく広がった:33.0%、ある程度広がった:47.0%)と回答しました。
経済的な負担が軽減されたことで、これまで候補に入れにくかった学校も視野に入るようになり、志望校選びに前向きな変化が見られます。
Q1. 私立高校授業料実質無償化制度について、あなたは賛成ですか、反対ですか?(n=1,000、単一回答方式)

私立高校無償化、保護者の7割超が賛成
私立高校無償化制度についての賛否を調査したところ、74.4%が「賛成」(賛成:42.0%、どちらかといえば賛成:32.4%)と回答しました。一方で、「どちらともいえない」は14.1%、「反対」9.6%(反対:3.9%、どちらかといえば反対:5.7%)にとどまりました。
多くの保護者が、経済的な負担軽減や進学機会の拡大につながる制度として評価していることがわかります。
Q2. お子さまが私立高校を志望する主な理由をお選びください。(n=1,000、複数回答方式)

私立高校を志望する理由、最多回答は「学習環境・設備が整っている」
子どもが私立高校を志望する理由について調査したところ、最多回答は「学習環境・設備が整っている(37.6%)」、次いで「大学進学実績(30.2%)」、「無償化など経済面で通いやすい(26.9%)」と続きました。また、自由回答では「公立高校の滑り止めとして受験する」といった声も複数寄せられました。
学びの質や進学実績といった教育内容への期待に加え、経済的な負担軽減によって、私立高校をより身近に感じる保護者が増えていることがうかがえます。
Q3. 私立高校授業料実質無償化制度の導入は、お子さまの志望校選びにどの程度影響しましたか?(n=1,000、単一回答方式)

私立高校無償化が進学行動を変えた 保護者の約7割が「志望校選びに影響」と回答
私立高校無償化制度の導入が、子どもの志望校選びにどの程度影響したか調査したところ、66.9%が「影響した」(大きく影響した:18.7%、ある程度影響した:48.2%)と回答しました。
経済的負担の軽減により、より多くの学校を比較・検討する機会が増えたことがうかがえます。
Q4. 授業料が実質無償化された場合でも、授業料以外の費用(入学金・教材費・制服代・交通費など)について、負担を感じますか?(n=1,000、単一回答方式)

無償化でも家計の負担続く 約9割の保護者が授業料以外の費用に負担感
授業料が実質無償化された場合でも、授業料以外の費用(入学金・教材費・制服代・交通費など)について、負担を感じるか調査したところ、89.9%が「負担を感じる」(とても負担を感じる:37.1%、ある程度負担を感じる:52.8%)と回答しました。
授業料の軽減効果は大きいものの、家計負担の一部は依然として重くのしかかっていることが明らかになりました。
Q5. 私立高校にかかる費用の中で、不安を感じる項目をお選びください。(n=1,000、複数回答方式)

“出費ゼロ”ではない私立高進学 保護者が最も不安を感じる費用は「入学金」
私立高校にかかる費用の中で、不安を感じる項目について調査したところ、最多回答は「入学金(63.3%)」、次いで「修学旅行費(51.4%)」、「施設整備費(51.2%)」が上位に挙がりました。
授業料の実質無償化が進む一方で、入学金やその他の学校関連費用が依然として家計に大きな負担となっていることが明らかになりました。
Q6. 私立高校授業料実質無償化制度による進学者増により、私立高校への「入試難易度・競争率」に不安や懸念は感じますか?(n=1,000、単一回答方式)

私立高校無償化で競争激化の懸念 7割超の保護者が入試難易度に不安
私立高校の授業料が実質無償化され、進学者が増えることで入試難易度や競争率への影響について調査したところ、73.3%が「感じる」(とても感じる:19.5%、やや感じる:53.8%)と回答しました。
志望校の選択肢が広がる一方で、受験競争の激化を懸念する声が多く、制度の効果と課題が同時に現れていることがうかがえます。
Q7. 私立高校授業料実質無償化制度について不満に感じる点は何ですか?(n=1,000、複数回答方式)

私立高校無償化に課題も浮上 授業料以外の費用・所得制限・地域差で不満の声多数
私立高校無償化制度について不満に感じる点を調査したところ、最多回答は「授業料以外の費用は対象外(50.2%)」、次いで「学校や地域で負担額に差がある(32.3%)」、「所得制限がある(32.3%)」が続き、制度のメリットを享受できる範囲や条件に不満を持つ保護者が多いことが明らかになりました。
授業料の軽減効果は大きい一方で、家計負担の格差や制度の適用条件に不満を持つ保護者が多いことが明らかになりました。なお、2026年度からは所得による制限が撤廃される予定で、より多くの家庭が制度の恩恵を受けられる見込みです。
<調査概要>
調査対象 私立高校の受験を予定している中学1年生~中学3年生の子どもを持つ全国の保護者1,000名
調査期間 2025年10月3日~2025年10月6日
調査方法 インターネットリサーチ調べ
※回答率(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示しているため、合計数値は必ずしも100%とはならない場合があります。
【私立高校無償化に関する意識調査】明光義塾担当者のコメント

明光義塾本部 近畿中四国カンパニー 尾越 元治マネージャー
私立高校の授業料が無償化されたことで、これまで以上に学校選びの幅が広がりました。私も進路指導をしていく中で、「とりあえず公立高校」から「比較し自分に合った高校選び」へシフトしているのを実感しています。
学びが多様化し、高校3年間で何を学びたいのか、卒業後の進路を見据えた高校選びがより大切となります。私立高校は、大学への推薦枠が多く、施設や環境が整っている傾向にあります。学習サポートが手厚く学力の到達度を定期的に測る仕組みがある学校、探求学習やキャリア教育に力を入れている学校も多く見られます。これまで以上に選択肢が広がったため、進路を自分ごととして捉える機会を作ることが大切です。
当社は、小中学生を対象とした進学相談会を実施し、私立高校と生徒をつなげる取り組みを実施してまいりました。明光義塾が⾧年培ってきた地域密着型の教育支援のノウハウを活かし、生徒一人ひとりの進路選択をサポートします。
※本リリースによる調査結果をご利用いただく際は、「明光義塾調べ」と付記のうえご使用くださいますようお願い申し上げます。
■株式会社明光ネットワークジャパン(https://www.meikonet.co.jp)
事業内容:企業としてPurpose(パーパス:存在意義)を“「やればできる」の記憶をつくる”、Visionを“「Bright Light for the Future」人の可能性をひらく企業グループとなり、輝く未来を実現する”と掲げ、個別指導塾「明光義塾」を始め、さまざまな教育サービスを運営・フランチャイズ展開しています。
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